杉本彩！年齢を重ねてもセクシーであり続けるために

さまざまな活動を精力的に行い、年齢を重ねるごとに魅力を増している杉本彩さん。大人の美や、50代以降のセクシーさ、“ときめき”などについてインタビューしました。また、今後の展望についても語っていただきました。

#1 自分の中に「女と男の両性」が同居しているように感じる
#2 “ときめく＝不倫・セックス”じゃなく…健全なもの
#3 セクシーさとは……自分の中に秘めたエネルギー
#4 ウェルエイジングの心意気で、魅力的な成熟美を目指してほしい

自分の中に「女と男の両性」が同居しているように感じる

――杉本さんは、いつも生き生きと美しく、同世代の私たちの憧れの存在です！杉本さんは現在54歳ですが、50代以降の女性らしさについて、どのような考えをお持ちでしょうか？

杉本彩さん（以下、杉本彩）
私は、気付いたらメンタルがすごく男性化していると感じることが多くて、夫にも指摘されるので、ときどき「確かにやばい」って思ったりしています（笑）。ちょっとは女性らしくしないといけないんだろうなと思いますが、時代的に何が女性らしいのか男性らしいのかは区別が難しくなってきていますね。

私が思うのは、男性もそうですが、女性は特にエレガントさを心掛けるのがいいのではないかなと。でも、なかなか家の中でエレガントに振る舞うのは難しいので、エレガントな装いを求められる場所にときどき出掛けたり、所作や歩き方などにもエレガントさを意識したりと、女性だからこそ楽しめるエレガントさを失わないような心掛けは、常日頃から持つようにしています。

特に、こういう仕事をしていると厳しい視線にさらされるので、日々の生活の中での緊張感を失わないようにしなければ、とは思いますね。

ただ、メンタル的には50代くらいになってくると、どんどんたくましくなって、ある意味、男性的になっていくのは、私はとても健全なことだと思っています。自分の中に両性が同居しているような感じというのを、50代以降は大いに楽しんでいけばいいんじゃないでしょうか。

“ときめく＝不倫・セックス”じゃなく…健全なもの

――50代以降の年齢になると、日本では「もう恋愛はしなくていいかな」といったような風潮があるかと思うのですが、杉本さんはどう思われますか？

杉本彩
そうですね、夫やパートナーにずっと恋愛感情をいだき続けるというのは、なかなか難しいですもんね（笑）。ただ、ちゃんとしていてほしいなという願望はあって。やっぱりだらしない男性が横にいるより、時にはちょっとドレスアップしてもらって、「イケてるじゃない！」と言いたくなるような面を見せてくれないと、本当につらくなってきちゃうと思うんですよ。

だから、私は夫にも結構厳しい目線を向けて、ストレートに「ちゃんとしてほしい」って言います。

医学的にも“ときめき”というものは必要だと証明されているらしく、リビドー（性的欲望）を持っているかどうかで、年の取り方が全然違ってくるそうなんです。若々しさにも影響するので、健康にも直結するんだろうなと、感覚として理解できるんですよね。

でも、年を重ねると、いろいろ見えてきてしまうので、身近な男性にときめきを抱くのは現実的に難しいですよね。なので、小説やドラマ・映画の中の登場人物にときめきを持つだけでも、ずいぶん違うんじゃないかなと思いますし、もし身近に素敵な人がいたら、「私もちゃんとしよう！」という緊張感が生まれて、それだけでも十分だと思うんです。

“ときめく＝不倫・セックス”とかじゃなくて、もっとこう健全なものだと思うので、そういう感覚を、私は一生持ち続けるべきだと思っています。

セクシーさとは……自分の中に秘めたエネルギー

――とても勉強になります！　同じように、“セクシーさ”も「特にもういらないんじゃないかな」と考えている人も多いように思いますが、いかがでしょうか？　杉本さんが考える50代以降のセクシーさとは？

杉本彩
セクシーさを、外見で表現しなきゃいけないというわけではないと思うんですよね。「自分の中にどういう気持ちを秘めるか」ということがすごく大切で、それがいろいろな言動に現れてくることは確かだし、自分を活性化させるエネルギーの源になると思います。エネルギーを秘めることは、とても素敵で大切なことだと思っています。

――今のお話を聞いているだけで、エネルギーが高まってきます！　素敵なお話をありがとうございます。女優や実業家のお仕事に邁進中の杉本さんですが、今後の展望について教えてください。

杉本彩
2023年のお仕事で、久しぶりにミュージカル出演のお声がかかったので、チャレンジしてみてもいいかなと思っています。舞台でも映画でも、「これは私にしかやれないなぁ」という作品や役に挑戦することに意義を感じますね。

一度きりの人生だから、自分にできることは全てチャレンジしたいので、そこは臆することなくやっていきたいです。

ほかにも、自分のYouTubeチャンネル「Aya sugimoto TV」を開設しました。自分のやりたいことや興味を持っていること、誰かに役立つことを発信できたら楽しいと思っています。健康や食に関することも発信したいですね。

ウェルエイジングの心意気で、魅力的な成熟美を目指してほしい

――50代以上の読者に向けて、人生を楽しむコツや、励ましのメッセージをいただけますでしょうか。

杉本彩
私は“アンチエイジング”という言葉が好きじゃないんです。“ウェルエイジング”だと思うし、“ラブエイジング”という生き方がすごく素敵なことだと思っています。

若い頃から「早く大人になりたい！」という感覚でずっと生きてきたので、“若い＝幸せ”とか“若い＝楽しい”というイメージが昔からなかったんですね。みんな年を重ねるわけだから、いかにそれを受け入れて、楽しく生きていくかということをしないと、絶対に人は幸せではないと思います。

50代になると、たくさんの変化を感じますが、私はそれを“味わい”だと思っています。自然な笑いジワができて、年齢とともに緩やかに変化していくことを味わいだと考えているので、年を重ねないと出てこない人間の奥深さとか、優しさ、寛容さ、たおやかさに目を向けて、自分を磨きながら、自分を優しく受け入れていくというマインドで、人生を楽しめたら素敵ですよね。魅力的な成熟美を、日本の大人の女性みんなが共有して目指せればいいなと、強く思っています。