真飛聖(まとぶ・せい)さん

2021年01月03日

男役スターから女優に転身!プライベートな本音とは?

元・宝塚トップ真飛聖!遅咲きだから女性を楽しみたい

元宝塚歌劇団・男役トップスターの真飛聖(まとぶ・せい)さん。女優として多方面で活躍する真飛さんに休日の過ごし方や交友関係などプライベートについて聞きました。

休日は引きこもり!? 愛犬と一緒に過ごすのが、一番のリフレッシュ

真飛聖(まとぶ・せい)さん

――女優として忙しい毎日を送っている真飛さんですが、休日はどのように過ごしていますか?

真飛聖(以下、真飛) 
実は私、すごい出不精なんです(笑)。休日もびっしりスケジュールを入れているように見られるんですけど、決してそんなことはなく。もちろん体のメンテナンスをする日は予定を詰めて動くときもありますが、おうちで犬を飼っているので、“彼女”優先の生活を送っています。いつも私が仕事でお留守番をさせちゃっているので、休みの日くらいは一緒に居てあげたいなと。

あとは家のことをするのも大好きなので朝から掃除に洗濯にフル回転。天気がいいと何回も洗濯機を回して、その間に掃除をしたり、ごはんを作ったり。そういう何気ない日常を過ごすうちに、自然と気持ちがリセットできますね。

愛犬のおもちちゃんは真飛さんのインスタでも人気!
愛犬のおもちちゃんは真飛さんのインスタでも人気!

――真飛さんが飼っているワンちゃんのお名前は?

真飛
「おもち」と言います。もうすぐ4歳になるパグで、見た目や触った感じがモチモチしているので、そう名付けました。この仕事をしていると家を空けることも多いので、ペットを飼うのは昔から親に反対されていたんですが、私が「欲しい、欲しい」と言い続けていたら観念したみたいで、ついに念願叶って飼うことに。

ペットショップなどで見ていて、毎回目が行ってしまうのがパグで、なんだか申し訳なさそうにしている彼女の表情にキュンと来ました(笑)。一生懸命、生きている姿が健気で癒やされますね。

家事で気持ちをリセット!自炊でしっかり栄養バランスを整える

真飛さんのインスタにはおいしそうな自炊写真が「#まとぶ飯」としてアップされている
真飛さんのインスタにはおいしそうな自炊写真が「#まとぶ飯」としてアップされている

――おもちちゃん、かわいいんでしょうね。体のメンテナンスをされているそうですが、普段はどのように健康管理をされているんですか?

真飛
ジムに通っているわけではないんですが、定期的にストレッチやリンパマッサージに行くようにしています。朝晩、犬の散歩に行くのもいい運動になっているのかなと。

ごはんを作るのも好きで、宝塚時代からずっと自炊をしています。和食が中心ですが、3食バランスよく食べますね。炭水化物もしっかりと食べます。

宝塚時代の仲間とは一生の絆が!お互いに刺激しあう関係に

宝塚時代の仲間

――宝塚時代の仲間との交流は今も続いているんですか?

真飛
はい! むしろ宝塚時代の仲間しか交友関係がないんじゃないかというくらい、仲良しです(笑)。同期をはじめ、組も学年も超えて、みんな仲がいいですね。

グループLINEなどで密に連絡をとっているので、お互いの近況は把握しています。仲間の誰かが舞台に出演したら、欠かさず見に行きますし、私が出演したドラマなども毎回見てくれているようです。
 

――みなさん、いろんなステージで活躍されているんですね。

真飛
舞台の世界で走り続けている人もいれば、結婚して子育てをしている人もいます。それぞれの世界でがんばっているので、お互いにいい刺激をもらっています。集まるとくだらない話ばかりしていますが(笑)、それもまた息抜きになっているんじゃないかなと。

宝塚の現役時代は、四六時中一緒なので絆も深まりますが、ぬるま湯になりすぎてもいいお芝居ができないので、オンオフの線引きは私自身、心掛けてきました。

最高のパフォーマンスを発揮するために、共に汗と涙を流して走り続けた仲間は、私にとってかけがえのない存在です。人生の宝ですね!

女子遅咲きの私。ヘアメイクもファッションも思う存分楽しみたい!

真飛さんのお気に入りグッズ
真飛さんのお気に入りグッズは、愛犬でもある、かわいいパグの絵柄のポーチと、ドラマの現場で履いているというルームシューズ。「シューズは中がモコモコしてあったかいので寒い現場で重宝しています。
たまたま2つともイエローですが、持ち歩いていると気持ちまで明るくなるんです」(真飛さん)

――これから女性として、女優として、どんなふうに年齢を重ねていきたいですか?

真飛
20年近く宝塚の男役として生きてきたので、退団した34歳から新たに改めて「女性としての生活」が始まりました。ずっと別世界にいたようなものなので、正直、宝塚退団直後は自分と同じ年代の女性がどんな洋服を着ているのかもわかっていませんでした。

ただ、ウインドーショッピングをしていて、いつも目に入るのはかわいらしい洋服ばかり。実際自分に当ててみたら、似合わないと感じてしまって、「こんなにかわいい服はムリムリ」とひるんでいましたね。

真飛さん

でも、あるとき知人に言われたんです。「女性はどんなに年齢を重ねても女子なんだから、自分が好きなものを着ればいいんじゃない?」って。そのときに自分の素直な感覚を肯定された気がして、私の中にある“乙女心”を認めてあげようと思えたんですね。

そして、年齢は関係ない。いくつになっても、「もう年だから」と制限してしまうのはやめよう。自分の心がときめくものや笑顔になるアイテムを取り入れることで、毎日がもっとハッピーになる気がしたんです。

私はみなさんに比べると、「女子遅咲き」で、宝塚退団後の34歳から新たな人生を踏み出したばかり。女性として年齢を重ねていけることにワクワクでいっぱいです。ヘアメイクやネイル、ファッションなども思う存分、楽しんでいきたいですね。

 

<真飛聖さんプロフィール>
1976(昭和51)年生まれ。神奈川県出身。95年に宝塚歌劇団初舞台。2007年に花組トップに就任し、男役トップスターとして数々の作品に出演。11年4月に宝塚を退団し、女優に転身。12年に関西テレビ「37歳で医者になった僕」でドラマデビュー。同年、テレビ朝日「相棒Season11」に新レギュラーとして出演。ミュージカル「マイ・フェア・レディ」で主演を務めるなど、ドラマ、映画、舞台、バラエティなどでも幅広く活躍。
 

取材・文=伯耆原良子 写真=山下コウ太 構成=鳥居史(ハルメクWEB)


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