おニャン子クラブ卒業生は坂道グループをどう見る?

国生さゆり!元アイドルが乃木坂46遠藤さくらの母に

公開日:2021.04.20

更新日:2021.04.28

1980年代におニャン子クラブで人気を博した国生さゆりさんは、乃木坂46、櫻坂46、日向坂46の坂道グループが共演するドラマ「ボーダレス」に出演しています。国生さゆりさんに仕事のことプライベートのことなど伺いました。

80年代おニャン子クラブの国生さゆりさんが、令和のアイドル乃木坂46のお母さんに!

80年代おニャン子クラブの国生さゆりさんが令和のアイドル乃木坂46のお母さんに!

1980年代にアイドルとして一世を風靡した、おニャン子クラブで人気を博した国生さゆりさん(54歳)。2021年3月より、ひかりTVとdTVチャンネルで独占配信されている、乃木坂46、櫻坂46、日向坂46の坂道グループが共演するひかりTVオリジナルドラマ「ボーダレス」に5話から出演しています。

かつて坂道の女の子たちと同じようにアイドル活動してきた国生さゆりさんに、共演したアイドルの女の子たちはどう映ったのでしょう? また国生さんに仕事のことプライベートのことなど、さまざまなお話を伺いました。

配信ドラマ「ボーダレス」は、誉田哲也による同名小説の実写化作品で、ある殺人事件をきっかけに、4つの世界が交錯していくサスペンスミステリー。主演はアイドルたちですが、彼女たちを取り巻く大人の思惑も描かれているので、幅広い世代の視聴者が楽しめる、目が離せないドラマです。

この作品で、大きな屋敷で暮らす美少女(遠藤さくら/乃木坂46)の母の寛子を演じるのが国生さゆりさん。夫(手塚とおる)に従順ですが、何を考えているのかわからないミステリアスな母親を演じています。国生さんにドラマのこと、女優という仕事についてなど、インタビューしました。

バブル時代にアイドルをしていたので、当時はイケイケでした(笑)

バブル時代にアイドルをしていたので、当時はイケイケでした(笑)

―ドラマ「ボーダレス」はアイドル主演のドラマですが、大人も楽しめるステリー作品ですね。娘役を演じる遠藤さくらさんは乃木坂46のメンバーですが、国生さんもかつておニャン子クラブのメンバーとして同じようにアイドル活動をされていました。共演されてみていかがでしたか?

国生さゆりさん(以下、国生さゆり)
「ボーダレス」の出演依頼をいただいたとき、今は配信ドラマが数多く制作されているので、「私にも配信ドラマの依頼が来た!」とうれしい気持ちでした。それも共演は乃木坂46など、今をときめくアイドルたち。一緒にお仕事できることも喜びでした。

私がおニャン子クラブで活動していたのは1980年代で、今のアイドルとは活動内容も環境も大きく違いますから、一概に比べることはできないのですが、当時はバブル時代だったこともあって、割とイケイケだったと思います。何をやってもウケるような感じですね。今と大きく違うのは、アイドルとファンの距離ですかね。

私がアイドルだった頃、ファンの方と必ず会えるのは、コンサートしかありませんでした。だから、ステージの上で一番いい自分を表現することに集中していましたが、彼女たちはコンサートもあるけど、対面の握手会もあるという中でアイドル活動していることがすごいと思います。

―おニャン子クラブも男子中高生にとってみれば、隣のクラスの女の子的な親近感があったと思うのですが、やはり対面でファンと会うというのが大きな違いなんですね。

国生さゆり
違うと思います。今はコロナ禍で行っていないと思いますが、ファンと対面で会うなんて、ごまかしがきかないじゃないですか。素の部分も出てしまうと思うので、大変だったのではないでしょうか。それも含めて、アイドル活動していることに感動するし、いい子じゃないとできないと思います。私の娘役の遠藤さくらさんもそうですが、みんなとてもかわいい。一緒に撮影していて「本当に素敵な子たちだなあ」と思って見ています。

実は自分の出演作を見るのが苦手です……

実は自分の出演作を見るのが苦手です……

―ドラマ「ボーダレス」は、アイドルドラマとは思えない、大人の鑑賞すべきクオリティの高い作品だと思いましたが、国生さんはドラマを見て、どのような感想を持たれましたか?

国生さゆり
私、自分の出演作を見るのがとても苦手で、実はまだ見られていないんです。なぜかというと、反省ばかりして、物語の世界に入っていけないからです。「あのシーンはもっとこうすればよかった」「考えが浅かった」とか、欠点ばかり目についてしまって、見ると気持ちがダウンしてしまうんです。でも撮影の合間に、撮り終えたばかりのシーンを見させてもらったのですが、映像がとてもきれいで驚きました。そこは注目ポイントです。

―かつては出演作を見ていたけど、考え過ぎてしまうから見なくなったんですか。

国生さゆり
そうですね。演じることやこの仕事との向き合い方について、いろいろ考える時期に来ています。かつては演じることが大好き、お仕事大好きだったんです。「家族、友達、恋人よりも仕事を取ります!」という勢いでした。

でもいろいろな経験をしまして、次第に「演じることとは何だろう」と思い始めて。5年くらい前から、仕事ではなく自分の趣味を持って、私生活を充実させたいと思うようになりました。それまで仕事が趣味だったんですけどね(笑)。

欲を捨てて、マイペースになったら仕事も私生活も順調に

欲を捨てて、マイペースになったら仕事も私生活も順調に

―仕事との付き合い方を変えていこうとされているんですね。

国生さゆり
私たちのお仕事は、依頼されて初めて仕事として成立します。だから依頼があるとうれしいし、何度も呼んでいただきたいからがんばるのですが、その一方で「評価されたい、このお仕事を次につなげたい」という欲も強く生まれてきてしまって、周囲の俳優さんと自分を比較してしまうこともありました。一つ仕事をいただくと、それにすがってしまうんですね。

でも人って、すがられると逃げるじゃないですか。意外と「私はいいから、どうぞどうぞ」と譲ると「そんなこと言わずに」と向こうから手を差し伸べてくれる。そういうものなのかもしれません。

だから今は、撮影現場でも自然体、マイペース。周囲のことはあまり気にせず、目の前のやるべきことをきちんとやることに集中しています。そうしたら、いい出会いに恵まれるようになって、仕事も私生活もいい感じに回っていくようになったんです。


国生さゆり(こくしょう・さゆり)
1966年、鹿児島生まれ。高校在学中に「オールナイトフジ」(フジテレビ)の美少女コンテストで優勝。「夕やけニャンニャン」(フジテレビ)のおニャン子クラブのメンバーとして活動しつつ、「バレンタイン・キッス」でソロデビューも果たす。おニャン子クラブ卒業後は、女優活動を中心に多方面で活躍。映画デビューは『おニャン子ザ・ムービー 危機イッパツ!』(1987)『いとしのエリー』で映画初主演。以降、数々の映画やドラマで活躍している。
 

ドラマ「ボーダレス」

普通の女子高生・奈緒(森田ひかる)は、謎めいたクラスメイトの希莉(斎藤京子)に誘われ、殺人現場に足を踏み入れることに……。父が何者かに襲われ、目撃者となった姉妹(渡邊理佐・濱岸ひより)は、犯人に追われ、逃げ続けます。大学受験に失敗した姉(小林由依)と受験生にもかかわらずバンド活動に明け暮れる妹(早川聖来)の確執。そして、豪華なお屋敷のバルコニーから庭門を見つめる結樹(遠藤さくら)。その視線に先には謎の女性の姿が……。平行して起こる4つの出来事が次第に交錯していくのです。

ひかりTVオリジナルドラマ『ボーダレス』
ひかりTV、ひかりTV for docomo、dTVチャンネルにて、毎週日曜23:00〜配信中
出演:森田ひかる(櫻坂46)、齊藤京子(日向坂46)、渡邉理佐(櫻坂46)、濱岸ひより(日向坂46)、小林由依(櫻坂46)、早川聖来(乃木坂46)、遠藤さくら(乃木坂46)、国生さゆり、手塚とおる、濱津隆之、宮川一朗太、紺野彩夏、近藤雄介、阿部力、陽月華、アキラ100%、粟田麗、押田岳、尾崎明日香、休日課長ほか
原作:誉田哲也『ボーダレス』(光文社文庫)
総合演出:金井紘
脚本:伊達さん(大人のカフェ)、森田剛行、桑島憲司
主題歌:Thinking Dogs 「はじまりのピリオド」
(c)ひかりTV
公式サイト:https://www.hikaritv.net/borderless
公式Twitter:@borderless_03


取材・文=斎藤香 編集=鳥居史(ハルメクWEB)

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ハルメク365編集部

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