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公開日:2020年10月27日
映画『朝が来る』の繊細な演技もこうして作られた?
直木賞作家・辻村深月の『朝が来る』の映画化作品で、主演を務める女優・永作博美さん(50歳)。本作の撮影秘話や私生活についてお話を伺いました。
―永作博美さんが主演された映画『朝が来る』は、特別養子縁組で養子を得た家族の物語ですが、実親が子どもを育てるのが厳しい場合、子どもの福祉を目的とした養子縁組なんですね。
永作博美さん(以下、永作博美)
そうですね。養親になるためにはさまざまな条件があります。場合によっては仕事をやめなければならず、佐都子の場合はそれにあたるようです。海外では養子縁組は比較的多くあることなのですが、日本ではあまり一般的じゃないから、河瀨監督は海外の方に見ていただいたとき、「養子をもらうだけで、なんで仕事をやめないといけないの?」とか「養子を特別だと捉え過ぎだ」と言われたそうです。
撮影が終わった後に、河瀨監督がフランスから電話してきて、このセリフを「録音して送ってほしい」とお願いされたこともありました「え~、今ですか?」と驚きましたね(笑)。
海外の映画祭にエントリーするにあたり、日本の養子縁組の仕組みを理解してもらうため、いろいろ工夫されていたようです。それは、完成した映画を見たときにもしみじみ思いました。監督がすごく粘り強くがんばる姿が映画から見えましたから。
―映画やドラマの撮影は長時間に及ぶこともあり、子育てと仕事を両立している永作博美さんにとって時間との闘いだと思いますが、どうやってストレスを発散していますか?
永作博美
ストレス発散……なんだろう。やはり睡眠ですね。平均して7時間は寝ていると思うのですが、本当はもっと欲しいです。独身時代は一人で車を運転することがストレス発散になっていました。車内のひとり空間が心地よくて、よく撮影現場にも自分で運転して行っていました。
今はとにかく家事を効率化したいので、どうやって減らすかということを常に考えています。動きやすく無駄のない生活導線を考えながら、部屋の家具や物のベストな位置を決めていて、それがバチッとはまると……ものすごく快感(笑)! これで家事が楽になるかも、減るかも~と小躍りしそうになります。それが今の喜びかな?
―仕事と家事を両立させるためには、家事をシンプルにしないと自分の時間がなくなっちゃいますよね。
永作博美
外で働いて、家でも家事と育児(小学生が2人)があるので、体を休めるためにも、できるだけやることは少ない方がいいと思っています。だから例えば、料理もあまり凝ったりしていません。家族にはきちんと栄養のあるものを食べさせますが、私が食べたいものを作るなど、自分のための料理はしないですね。もうそれを考えるだけでストレスになるので。
あと、私は仕事をしていないときは、ほとんど家族や家のことを考えているので、外を歩いているときに周りから自分がどう見られているかを意識していないんです。だから、ときどき姿勢よく歩いている人を見るとハッとします。「ちゃんとしなくちゃ、気付かせていただきありがとうございます!」と、心の中でお礼をしています(笑)。
―お子さんたちが大きくなって、自由な時間ができたら何がしたいですか?
永作博美
もっと読書をしたいし、映画も見たいです。とにかく今は時間がなくて、そういうことさえ満足にできていないので、まずは、身近ですぐできることから増やして、自分時間を充実させていきたいですね!
■永作博美プロフィール
ながさく・ひろみ 1970年、茨城県生まれ。94年ドラマ「陽の当たる場所」で女優デビュー。映画、ドラマに多数出演。吉田大八監督作『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(2007年)の熱演が高評価。数々の映画賞の主演・助演女優賞を受賞し、演技派女優の地位を確立。直木賞作家・角田光代のベストセラー小説を映画化した「八日目の蟬」では日本アカデミー賞主演女優賞を受賞している。
■映画情報
『朝が来る』2020年10月23日より全国ロードショー)
監督・脚本・撮影:河瀨直美
原作:辻村深月『朝が来る』(文春文庫)
出演:永作博美、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子ほか
(C)2020「朝が来る」Film Partners
取材・文=斎藤香 写真=泉三郎 編集=鳥居史(ハルメクWEB)
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