2022年02月27日

肩ひじ張らないナチュラルさが美の秘訣

篠原涼子が語る！年下男性の魅力と「禁断の愛」

女優として、いつの時代も第一線をひた走ってきた篠原涼子さん。常に自然体でしなやかな印象を受ける篠原さんに、美しさを保つための秘訣や最近ハマっていること、そして目指すべき女性像や女優像についてお話を伺いました。

#1 年下男性の魅力と、私が「モテ」アドバイスするなら……
#2 男も女も、愛しているからこそ寂しさを抱えている
#3 水や調味料にこだわる。料理は塩分控えめで
#4 「おうち時間」が好き。コロナ禍での癒やしや心のよりどころは？
#5 加齢を堂々と見せて、渋くておしゃれでセクシーな大人が理想

年下男性の魅力と、私が「モテ」アドバイスするなら……

篠原涼子さんの最新主演作は、人気コミックを映像化したNetflixシリーズ「金魚妻」で、道ならぬ恋に落ちる人妻役に挑みました。相手役を務めるのは、アーティストで俳優でもある岩田剛典さん。2人が織りなす運命的なロマンスを軸に、DV、禁断の愛、モラハラ、姑問題など、様々な葛藤を抱える妻たちの赤裸々な心情があぶり出されるドラマが見応え十分。篠原涼子さんが挑んだ体当たりシーンも話題です。

――「金魚妻」の脚本を読んだ感想を聞かせてください。

篠原涼子
最初に原作コミックを読んでいたので、すごくセクシャルで過激な内容になるのかなと思っていましたが、原作と少し違うスパイスが入ったことで、いい意味で心情的な悲しみや個々の思いなどの内面がより深く描かれていたので、とてもいいなと思いました。

――ヒロインのさくらは、岩田剛典さん演じる春斗に惹かれますが、篠原さん自身は「年下男性の魅力」をどう捉えていますか？

篠原涼子さん（以下、篠原涼子）
私自身は、男性について年齢をあまり気にしたことがないんですが、年下男性は見ていてかわいらしいというか、親目線で母性が表れてしまう気がします。私の子どもも男の子2人なので、母親みたいな感覚になるんじゃないかなという気がしますね。

――若い男性に「こういう風にすれば年上女性にモテる」というアドバイスをするとしたら、どう答えますか？

篠原涼子
どうなんでしょう。例えば20代は遊び盛りだと思うので、いっぱい遊んだほうがいいと思いますよ、としか言えないかも（苦笑）。若い頃に遊んでおいたほうが30～40代になった時に落ち着くと思うので。恋愛や遊び、社会勉強だけではなく、仕事に関してもいろんな人と会話をして刺激をもらうとか、そういう経験を積んでおいたほうが、大人になった時に人間としてモテるんじゃないかなと思います。

男も女も、愛しているからこそ寂しさを抱えている

――ドラマでは、妻たちだけではなく、男性陣も外の女性に目が向いてしまう寂しさが描かれていましたね

篠原涼子
男性って総じて攻め側で、女性は受け身側なので、禁断の愛の場合周りから見ると男性のほうが悪いようなイメージを受けますね。でも実は、男女共に自分を見つめてほしいし、振り向いてほしい気持ちがあるから、そういう行動に出るのかなと。それは、言葉がしゃべれない子どもが、かまってほしくて物を投げたり、泣いたりするのと同じことかもしれない。理性がある大人になってもそうだし、結果的には相手を愛しているからこその行動かなという気もします。

――さくらが最初に飛び出した時も、夫・卓弥に振り向いてほしいという思いがあったのでしょうか？

篠原涼子
さくらの場合は、なんで自分はこんなふうになっちゃったのかというジレンマもあったかと。夫のせいにしたくないけど、実際にはあなたと結婚しているからこうなんだと思ってしまう。でも、卓弥がDVをするようになったのは、私の責任でもあるのかなとか、いろいろ考えたと思います。

――自分と相手の両方を責めている気持ちがあったということですかね？

篠原涼子
家を出ていく時のやりとりは、これ以上あなたのそばにいたら、私はおかしくなって壊れちゃうという気持ちが一気に爆発したんじゃないかと思いました。

水や調味料にこだわる。料理は塩分控えめで

――いつもパワフルで美しい篠原さんですが、美貌を保つ秘訣などはありますか？もし、毎日ルーチンでやってらっしゃる健康法などがあれば教えてください。

篠原涼子
朝起きたら必ず水を飲むことでしょうか。現場にも必ず水と目薬は持ち込みます。やっぱり水は大事で、20代前半からそれはずっと続けています。だから甘いジュース系の飲み物は基本あまり飲みません。また、白い砂糖も極力料理に使わないようにしています。

――家で料理をされる際もそこは気を付けていますか？

篠原涼子
調味料はなるべく天然のものを使うようにしています。例えば味噌汁を作るなら、こんぶ、煮干し、かつお節で出汁をとったり、余計な塩分を入れないようにしています。塩もこだわりの塩をなるべく少量入れるようにしていて、味付けは薄めで素材そのものを味わうようにしています。

「おうち時間」が好き。コロナ禍での癒やしや心のよりどころは？

――コロナ禍で心が沈むことも多いですが、普段の生活で大切にしていることや癒やしになるものを教えてください。

篠原涼子
私は家にいることが好きなので、食べること、お風呂、Netflixを見ることでしょうか。お風呂は湯船にゆっくり浸かります。あとは寝酒でアルコールを少し注入します（笑）。ビール、ウイスキー、ワインのどれかです。

もちろん外でみんなとワイワイやるのも楽しいですが、今はコロナ禍でそれができないから、家でのんびり過ごすほうがいいかなと。

――Netflixでは、どんな作品を見ていますか？

篠原涼子
「ペーパー・ハウス」や「YOU ー君がすべてー」、「Lupin/ルパン」など、みなさんが見ているような作品です。今は配信系ドラマにかなりハマっています！

加齢を堂々と見せて、渋くておしゃれでセクシーな大人が理想

――篠原さんが目標にしたい目上の女性とは？

篠原涼子
自分自身を持っている人です。年齢を気にして若作りをしている人というよりは、年相応の自分を信じて、自信を持って表現している人が好きです。あまり無理しないで生きている人のほうが素敵に見えますね。

例えば70代のフランス人女性が、年をとってもセクシーな洋服を着ている感じが、渋くておしゃれだなと感じます。年をとれば誰だってシワやシミができるから、そこを隠していくのも大切だけど、隠しきれないところは堂々と見せて魅力に変えることも必要なのかなと思います。

――女優としての今後の目標も教えてください。

篠原涼子
いろいろな役に染まれる女優になりたいです。カラーを決めつけず、いくつになっても「白」でありたい。ずっと前からそう思っていて、そこは全然変わらないです。やはり白であることが大事です。

プロフィール

篠原涼子（しのはら・りょうこ）

1973年8月13日生まれ、群馬県出身の女優・歌手。映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍。ドラマの主な出演作は、映画化もされた「アンフェア」や「ハケンの品格」シリーズや、「anego（アネゴ）」（2005年）、「ラスト♡シンデレラ」（13年）、「民衆の敵～世の中、おかしくないですか!?～」（17年）など。映画の主な出演作は、「北の桜守」（18）、「SUNNY 強い気持ち・強い愛」（18年）、第42回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞した「北の桜守」（18年）や、同年の日本アカデミー賞で優秀助演女優賞を受賞した「人魚の眠る家」（18年）など。主演映画「ウェディング・ハイ」が3月12日（土）に公開予定。私生活では2005年に俳優の市村正親と結婚し、二児の母となり、2021年に離婚。