檀れい!宝塚時代から続ける美肌を作る簡単健康法
2022.06.292022年06月26日
人のために一生懸命でポジティブに!
檀れい!「太陽とボレロ」がんばりすぎる主人公を熱演
女優・檀れいさんの映画初主演作「太陽とボレロ」は、俳優の水谷豊監督作。水谷豊監督の演出、撮影の裏側からライフスタイルまで様々なお話しを伺いました。
映画初主演!努力家でまっすぐな主人公を演じて
映画「太陽とボレロ」(2022年6月3日公開)は水谷豊監督の第3作目で、檀れいさんにとっては映画初主演作!本作は、18年続いた弥生交響楽団の存続をかけて奔走するヒロインの花村理子(檀れい)を中心に、個性豊かな楽団のメンバーの熱い絆を描いた物語です。
交響楽団と親から継いだ家業のブティックに人生のすべてを注いできた理子が直面した人生の危機。努力家でまっすぐな性格の理子を、檀さんはエレガントに可愛らしく演じています。まずは水谷豊監督作に出演した感想と撮影の裏話からお話しを聞きました。
水谷豊が脚本執筆中に浮かんだのが「檀れいの顔」
――ドラマ「相棒」シリーズなど俳優としても人気の水谷豊さんによる監督作品ですが、檀さんは今回、主演女優として撮影に参加されて、いかがでしたか?
檀れいさん(以下、檀れい)
とても楽しい撮影でした。脚本を読んで、私なりに「こういう感じかしら」と想像して臨んだのですが、水谷監督の演出は、私の想像を軽々と飛び越える個性的なものでした。毎日、驚いたり、ハっとさせられたり、刺激的でしたね。共演の皆さんもイキイキと楽しそうに演じていらっしゃいました。
――花村理子役は、檀れいさんにピッタリで最高のキャスティングだったと思うのですが、水谷監督が決めたのでしょうか?
檀れい
この映画のプロモーションで水谷監督と二人で取材を受けたとき、監督から面白い話を聞きました。
監督の脚本は、俳優を想定したあてがきではなく、完全に架空の人物として書かれたものですが、「太陽とボレロ」の脚本を執筆しているとき、あるシーンで私の顔がふっと浮かんだそうです。でも、そのことは誰にも言わなかったと。プロデューサーにお話して、それがきっかけで私に出演依頼をしても、断られたらショックだから言わなかったんだとおっしゃっていました(笑)。でも私は、水谷監督作品の出演依頼、とてもうれしかったです。
ヒロインとの共通点は「がんばり過ぎちゃう前向きな性格」
――運命的なものを感じますね。檀さんは理子のことをどういう女性だと考えて演じられていたのでしょうか?役作りについて教えてください。
檀れい
花村理子は、常に人のためにがんばっている女性です。弥生交響楽団存続のため、父から受け継いだ家業を守るため、そしてもうひとつは、大事な母親を守るために介護にも力を入れています。周りの人が幸せになれるように、何事にも一生懸命取り組む人だと思いました。
でも私は理子を表現するとき、苦しいとか辛いとか、後ろ向きな表現はしたくなかったし、辛い表情は見せたくなかったので、前向きなスタンスで臨みました。解散を決意する時に少し理子が涙ぐむシーンがありますが、彼女が弱音を吐くシーンはそのくらいです。
いろいろな苦労を背負っている女性として演じるのではなく、とにかくみんなのために必死にがんばる女性でありたいと考えました。
――理子さんに共感するところはありますか?
檀れい
私もついついがんばりすぎてしまうタイプなので、少し理子と似ているかもしれません。
想定外の演出に驚く!「白鳥の湖事件」
――「太陽とボレロ」は、花村理子の人生のターニングポイントを描いた作品ですが、コミカルな描写もあり、振り幅が広い作品ですね。演じていて難しかったシーンはありますか?
檀れい
コミカルなシーンは楽しくもあり、難しくもありました。水谷監督はさりげなくユーモアを散りばめる監督なので、やりすぎてもダメだし、やらなさすぎてもダメ。そのさじ加減に気を付けながら演じました。悩んだらすぐに監督に相談して、引きずらないように、その都度、修正していきました。
あと共演者のみなさんとのお芝居の呼吸にも気を付けました。監督が他の俳優さんにアドバイスしているのもキャッチしたり、みなさんのお芝居も観察したりして、自分の演技との兼ね合いをはかりながら演じました。そこは難しいところでしたね。
――コメディシーンは難しいものなのですね。檀さんのオススメのコミカルなシーンは?
檀れい
監督と「白鳥の湖事件」と言っているシーンがあるのですが(笑)、そのシーンはとても楽しいと思います。
弥生交響楽団員のあかり(森マリア)が「白鳥の湖」の演奏を見ているシーンと交互に、理子が畑中(山中崇史)にアプローチされるシーンが入るのです。バックに流れる音楽が「白鳥の湖。二人がバレリーナのようにつま先立ちで踊るように立ち回り、とても滑稽なシーンになっています。
台本には、動きについて詳しく書かれていなかったので、まさかヒールを脱いでつま先立ちで動いたり、ジャケットが飛んだりするシーンになるとは思いませんでした(笑)。
また弥生交響楽団員全員が楽しい方たちばかりで、かつ、個性的なメンバーなので、彼らが活躍するシーンにも注目していただきたいです。私の推しは、田口浩正さんが演じる牧田さん。ジーンズをおへその上まであげて着ている、ちょっと風変わりなキャラクターですが、音楽への純粋な情熱があって、彼の言動は心に響いて、グっときました。
檀れい(だん・れい)プロフィール
1992年、宝塚歌劇団に入団し、99年より月組トップ娘役。2003年からは星組トップ娘役を務め、05年に退団。
06年、山田洋次監督作品「武士の一分」のヒロイン三村加世役でスクリーンデビュー。第30回日本アカデミー賞優秀主演女優賞及び新人俳優賞・第44回ゴールデンアロー賞ほか、数々の賞を受賞。その後もドラマ、映画など数々の作品で活躍。
「太陽とボレロ」
(2022年6月3日公開)
監督・脚本:水谷豊
出演:檀れい、石丸幹二、森マリア、町田啓太 ほか
取材・文=斎藤香 写真=泉三郎 ヘアメイク=黒田啓蔵 スタイリング=髙橋正史(OTL) 編集=鳥居史(ハルメクWEB)
衣装協力=LANVIN COLLECTION ジュエリー=NATURALI JEWELRY
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