8人家族が夫婦二人きりになった後の驚き……

今更なぜ?突然の告白で知った夫の驚愕の過去

公開日:2021/03/09

4

ノリコさん(59歳)の体験談を紹介しよう。両親も他界し、子どもも巣立った後の夫婦二人の生活。夫からされた驚愕の告白内容とは?

今更なぜ?突然の告白で知った夫の驚愕の過去

昔は育児と家事に追われたのに、今や家庭内で物音さえしない

今更なぜ?突然の告白で知った夫の驚愕の過去2

家族の形態は変わっていくもの。若いころは育児に家事に仕事にとあれほど忙しかったのに、今や家庭内では物音さえしない。だからといって過去ばかり振り返っていてもしかたがない。これからも自分の人生は続く。今日はいつでも人生で一番若い日なのだ。

26歳のときに結婚、4人の子をもうけ、一時期は夫の両親や実母まで同居していたというのは、ノリコさん(59歳)だ。

「うちが6人、夫の両親と合わせて8人で生活していた時期が長かったですね。その後、義母が亡くなり、実母と同居したこともあります。子どもたちがひとり減りふたり減りして、とうとう昨年から夫と二人きりになりました」

4人の子どもたちには、とにかく自分の見つけること、やりたいことは何でもやることを優先して育てたという。

「30代の長男は今、仕事の関係で家族と一緒にアメリカにいます。長女は独身ですが北海道で仕事をしていて。次女は結婚して離婚&再婚してまた離婚して、やはり遠方で暮らしている。次男は九州の大学を出てそのまま大学院に進学しています。昨年、実母が93歳で亡くなり、夫婦だけになりました」

常に家族のためにとがんばってきた。夫は多忙で、家事も育児も義父母の面倒も一人で見てきたという。

「あの頃は大変だったし、私だけが忙しいと思っていましたが、今思えば、忙しいけど楽しい日々だったんですよね。家族がたくさんいて、喜怒哀楽もみんなで分かち合って。いつも仲良しというわけにはいかなかったけど、ケンカしたのもいい思い出です」

夫と二人きりになってからは、時間が淡々と過ぎていくだけ。夫とは安定した関係ではあるが、年齢もあって、今さら一緒にいてウキウキするわけでもない。だがそれが幸せというものだとノリコさんは感じていた。

積年の懺悔のつもり?夫から驚愕の告白

積年の懺悔のつもり?夫から驚愕の告白

1歳年上の夫は昨年、定年を迎えたが、勤めていた会社の関連子会社で今も働いている。コロナ禍においても、夫の仕事は在宅ではできないので毎日、変わらず出社していたという。

「夏に私の誕生日があったんです。二人きりになって初めての誕生日でした。子どもたちから電話が来たりプレゼントが届いたり、うれしかったですね。その晩、夫がケーキを買ってきてくれました。結婚してから初めてだったかもしれない。そして華奢で美しいピアスも。だけどその後、夫から悪魔のような告白があったんです」

久しぶりに甘い気持ちになったノリコさんだが、夫の言葉で地獄に突き落とされた。夫は言ったのだ。

「もう時効だと思うから言うけど……。若いとき君を裏切ったことがある。ごめん」
と。

40代半ばノリコさんが家事に子どもの世話、義父母の面倒に明け暮れていたころ、夫は会社の部下と関係をもっていたというのだ。しかも5年間も。

「どうして今さらそんなことを言うのか、それがいちばん疑問でした。夫は『もうこの年になると、いつ何があっても不思議じゃない。きみに嘘をついたまま死にたくないんだ』って。『墓場にまで持っていくという言葉を知らないの?』と思わず言ってしまいました。どうして今、私はこの人に傷つけられなくてはいけないのか。もう、なんだか訳がわからなくなって家を飛び出しました」

深夜に飛び出したところで行く場所があるわけではない。財布とスマホだけはつかんで出たので、そのまま近くのビジネスホテルに泊まったが当然のことながら寝つけない。夫からは何度も電話がかかってきたが出なかった。

「翌朝、チェックアウトして自宅に戻ると夫はいませんでした。結局、こんなときも仕事に出かけて行く人なんですよね。心配しているから連絡してほしいとメモがありましたが、なかなか連絡する気にもなれませんでした」

真剣に相談できる友人さえ、気付けば疎遠になっていた

積年の懺悔のつもり?夫から驚愕の告白3

子どもたちに話すわけにもいかない。そのとき彼女は、こんなときに気軽に愚痴を言える友人が誰もいないと気づいた。家庭に縛られて自分の人生が二の次になっていたことを思い知らされたのだ。

「あれから3ヶ月ほど経ちますが、結局、夫とはそのことについてきちんと話し合っていないんです。夫は長年の重荷を白状して気持ちがラクになったのか、私が不機嫌だと思い込んでいるのか、最近、妙に家事をやってくれたりおいしいものを買ってきてくれたりするんです。懐柔しようとしているのかと疑ってしまう。離婚という言葉が一瞬、頭の中を駆け巡ったことなどまったく想像もしていないんでしょうね」

とはいえ、ノリコさんも今さら離婚という選択肢をとるつもりはない。どうして話したのよ、どうして自分の胸だけにおさめておけなかったのよ。その思いだけが強くなっていく。

「このままでは安心して老後を送れない。それはわかっているんですが、思いのほか自分が動揺しているんですよね。20年近く前の夫の不倫を聞いたからって、これほど心が乱れるものかと自分でも意外で……」

慣れ親しんだ夫が他人に見える。ノリコさんはそう言った。その「他人」ともう一度、関係を再構築できるのかが、彼女に突きつけられているのかもしれない。
 

■もっと知りたい■
【特集】50代女性の夫婦関係&セックス事情

  1. 50代女性のセックス事情!半数以上はセックスレス?
  2. 気付けばセックスレス…更年期で性欲再燃
  3. 50代女性が10年のセックスレスを解消した方法は?
  4. 医師に聞く!更年期の女性ホルモン&セックスの関係性
  5. 医師に聞く!更年期セックスレスの解決策&対処法
  6. 50代女性セックスレスを打破して男女に戻るには?
  7. 更年期の性交痛!男女のセックス観を見直すきっかけに
  8. コロナ禍で離婚の意思が高まった50代夫婦の関係性
  9. コロナ禍の50代夫婦!以前の関係性にはもう戻れない
  10. 卒婚とは?50代で見直した新しい夫婦の形
  11. 介護別居からの卒婚!距離感が心地いい夫婦の形とは?
  12. 【体験談】離婚ではなく家庭内別居を選んだ夫婦
  13. 熟年離婚体験談!50代でモラハラ夫から解放されて
  14. 熟年結婚体験談!私が50代でオトナ婚した理由
  15. 【夫と死別】初めての一人暮らし体験談
  16. 【嫁姑バトル体験談】意地悪な姑に今は後悔の日々
  17. 【嫁姑バトル体験談2】強烈な姑に今も太刀打ちできず
  18. 【体験談】50代女性は結婚相談所で出会えるか?
  19. 【体験談】50代女性は婚活パーティーで出会えるか?
  20. 【体験談】50代女性がやっと婚活を始めてみた結果
  21. 50代女性!マッチングアプリで出会った年下男性
  22. 家族に振り回される人生から脱却したい50代女性
  23. 実母との同居体験談!遠慮がないからこそモメる
  24. 家族の確執!50歳を過ぎて妹に過去を暴露されて…
  25. 50歳を過ぎたら「女として」生きてはいけないのか?
  26. 毒親の「呪いの言葉」に支配される日々

亀山早苗

東京生まれ。明治大学卒業後、フリーランスのライターとして雑誌記事、書籍の執筆を手がける。おもな著書に『不倫の恋で苦しむ男たち』『復活不倫』『人はなぜ不倫をするのか』など。最新刊は小説『人生の秋に恋に落ちたら』。歌舞伎や落語が大好き、くまモンの熱烈ファンでもある。

この記事をマイページに保存

\この記事をみんなに伝えよう/

ページ先頭へ