
自分の尿モレタイプはどれ?
たまに尿モレがあっても、だましだまし過ごされている方も多いのでは? けれど一口に尿モレと言っても症状によってタイプはさまざま。そこで自身の尿モレのタイプがわかる簡易診断チャートをご紹介!
公開日:2023年02月11日
インタビュー第一人者とも言われるキャリアの原点は?
映画「エゴイスト」に主人公の母親役を演じている阿川佐和子さん。俳優だけでなく作家、エッセイストとして活躍するキャリアの原点や、将来展望を伺いました。
――阿川さんは作家、キャスター、インタビュアー、そして俳優など、さまざまな分野で活動していますが、キャリアの築き方について教えてください。
阿川佐和子さん(以下、阿川佐和子)
私はもともと専業主婦志望だったんです。私の学生時代は、女性が仕事で活躍するという場が少なく、母も専業主婦だったので、私も早く相手を見つけて結婚して、主婦になるんだと思っていました。
我が家には専制君主のような父(編集部注:作家の阿川弘之氏)がいて、いつもイライラしていたから、早くこの家を出たいと思っていましたね。
優しい旦那さんのもと、家事はすべてやるけど、経済的にはおんぶに抱っこで(笑)。織物を勉強していたので、内職できれば幸せだわ〜と思っていたんです。だから就職試験も受けなかったし、そもそもどんな会社があるかも知らなかったくらいです。
――テレビに出演するようになったのは20代後半からですか?
阿川佐和子
そうですね。お見合いをたくさんしましたが、全然ご縁がなくて。友達はどんどん結婚していくので、私にもそのうち……と思っていたけど、全然ない(笑)。そんな20代後半になった頃、テレビ局から「試しに出てみませんか」と声がかかったんです。
その後「情報デスクToday」(TBS)にレギュラー出演することになり、これが6年続きました。でも何の役にも立っていなくて怒られることも多かったですよ。
実は、その頃もまだ専業主婦の夢は捨てていませんでした。だから怒られると「この仕事は本業じゃないもん、いつかは専業主婦になるんだもん」と思っていました(笑)。
――専業主婦にこだわりつつ、テレビ出演が続きますが、やり続けたのは好奇心ですか?
阿川佐和子
私、断るのが苦手なタイプで、振り返ってみると、私のキャリアは「〇〇してみませんか?」と誘われることから始まっているんです。
文章を書く仕事も父親が作家だから「あなたも書いてみませんか?」と言われたことがきっかけです。でもテレビに出ることも文章を書く仕事も、どこか好奇心が働いて「ちょっとやってみたい、その世界を覗いてみたい」という気持ちはありました。
週刊文春の「阿川佐和子のこの人に会いたい」の連載も、声をかけられたとき、当時の編集長がカッコ良かったから「NO」とは言えなかったんです(笑)。
でもインタビューは得意ではなかったので、とにかく取材対象について調べて準備万全にして、周囲の人に支えてもらいながらやっています。引き受けた仕事は一生懸命にしっかり取り組む。そういう生真面目さはあるかな。
――そうなのですね。でもテレビの仕事、作家、そして俳優業もちゃんと評価されているのがすごいと思います。今後もこのペースでやっていこうと考えていらっしゃいますか? それとも別なことも?
阿川佐和子
インタビューの仕事で、歌手の布施明さんにお話を伺ったとき、布施さんは若い頃、芸能界は人気商売だから、売れている間はいいけど、いずれ人気は無くなっていく。だからある程度やったら、辞めて別な職に就こうと思っていたそうです。でも仕事がバンバン入ってきて辞められない。どのタイミングだったら事務所は「辞めてもいい」と言ってくれるか考えたそうです。
そしたら新曲が来て、その曲が売れなかったら「売れないから辞めます!」と言えると。実際にその新曲「売れそうにないからチャンスだ!」と布施さんは思ったらしいのですが、実はそれが「シクラメンのかほり」だったそうなんです。
――布施明さんの大ヒット曲じゃないですか!
阿川佐和子
それで布施さんは芸能界を辞められなくなったと言っていました。でもそのとき、布施さんはこうおっしゃったんです。「人はちゃんと見ているんですよ。自分じゃわからないけれど“これをやってみたらどうだ?”と言われるということは、その人に向いていることが、他の人には見えているのではないですか」って。
私もそうだなと思ったんです。自分に能力があると言っているのではないですよ。でも「あなたはこれをやったら、何かできるんじゃない?」という誘いの声に導かれて今に至っているので。
今でもインタビュアーになりたいとか思っていませんが「やってみてください」と言ってくれる人がいるのがうれしくてやっているし、やるからには面白くしないと悔しいなという気持ちもあります。
私のキャリアはそういう感じで続いているので、今後のことは自分でもよくわからないですね(笑)。
東京都出身。作家・エッセイスト。TBS「情報デスク Today」「筑紫哲也のNEWS3」「報道特集」でキャスターを務める。エッセイ、小説など作家としても人気があり、エッセイ『ああ言えばこう食う』(檀ふみと共著)で第15回講談社エッセイ賞を受賞。他『ウメ子』で第15回坪田譲治文学賞、『婚約のあとで』で第15回島清恋愛文学賞など数々の文学賞を受賞。『聞く力―心をひらく35のヒント』は2012年のベストセラーになった。現在はテレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」に出演中。
(2023年2月10日より全国ロードショー)
監督:松永大司
原作:高山真「エゴイスト」(小学館文庫)
出演:鈴木亮平、宮沢氷魚、阿川佐和子、中村優子、和田庵、ドリアン・ロロブリジーダ、柄本明
取材・文=斎藤香 写真=岡田直記 編集=鳥居史(ハルメクWEB)
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