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- 「もしも」に備える認知症セルフチェック
健康に年を重ねたくても、将来の認知症への不安はつきものです。ひとりで簡単に将来の認知機能低下リスクをチェックできるサイトもあるので、本記事後半で紹介します。このようなツールを利用して、ご自身のリスクに備えてみませんか。
知っておきたい!認知症とMCI
日本の認知症高齢者数は2012年で462万人。つまり65歳以上の7人に1人が認知症と推計されています。
一方でMCI(軽度認知障害)の状態にある高齢者は、約400万人といわれます(※1)。
MCIは日常生活に支障をきたすほどではないものの、認知機能の低下がみられる状態を言います。年相応よりも、認知機能のレベルが低下している状態です。
しかし毎日の適度な運動や栄養バランスの良い食事が認知症への進行を抑えたり、年相応の状態に戻れたりすることがわかっています(※2)。
生活習慣の改善は、MCIの当事者への認知機能の改善に効果的なのです。
家族の「もしかして」が認知症の対策につながる
ひとりでは気づきにくい認知機能の低下も、一緒に暮らすご家族なら気づくことがあるかもしれません。
以下のような症状が見られたら、できるだけ早く専門医に診てもらい対策をしましょう。
(1) 同じことを何度も言ったり聞いたりする
(2) ものの名前が出てこなくなる
(3) 置き忘れやしまい忘れが目立った
(4) 時間や場所の感覚が不確かになった
(5) 病院からもらった薬の管理ができない
(6) 以前はあった関心や興味が失われた
そのほかにも「ガス栓の締め忘れ」や「計算の間違いが多い」、「怒りっぽくなった」などといった変化もみられます。
認知症の対策は早めが大切
MCIの当事者のうち、5~15%が1年で認知症に移行する一方で、16~41%は健常な状態になることがわかっています(※2)。
MCIから健常の状態へ改善する見込みもあります。早いうちから、認知症への適切な対策を行っていきましょう。
将来に備えてセルフチェックをしてみましょう
ひとりでも簡単に、短い時間で将来の認知機能低下リスクを予測できるツールがあります。
ウェブ上で、ご自身の生活習慣や既往歴の質問にチェックで回答していくだけで、2年後の認知機能の低下リスクがどの程度なのかを知ることができます。
「そなえるFINEder(β版)」は疾病の診断や治療、予防を目的とした医療機器ではありません。あくまで2年後の認知機能低下のリスクを知るためのものとして開発中のツールであり、機能評価を目的として提供されています。
とはいえ、MCIは早くから対策を行うことが重要なので、ぜひセルフチェックをしてみましょう!
(参考文献)
(※1) 国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター. あたまとからだを元気にする MCIハンドブック. p.4
(※2) 日本神経学会監修:認知症疾患診療ガイドライン2017, 医学書院. 2017, p147.
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