投資初心者におすすめなのは対面証券?ネット証券?
2024.12.162024年12月16日
老後の支出と収入はいくら?貯蓄はどのくらい必要?
人生100年時代!50代〜のライフプランと資産形成
50代からのライフプランと資産形成の考え方について解説!ライフイベントがいったん落ち着く50代は、老後の資金計画や資産形成について考えるのに適した時期です。理想のライフプランを実現するためにも、人生の後半を見据えた資産運用を検討しましょう。
資産はライフイベントと切り離せないもの
資産形成とは、銀行預金などの「貯蓄」と、株式や投資信託などへの「投資」を通じて、自分や家族の将来のために必要な資産を増やすことをいいます。
人生のさまざまなライフイベントには出費を伴うことが多いため、十分な資産を形成するにはライフイベントとその収支を結びつけて考える必要があります。
一般的に、50代は定年まで残り10年前後になり、退職後の生活が気になってくる時期ですが、資産形成についてどのように考えればよいのでしょうか。
50代のライフイベントがいったん落ち着く時期
人生には「大きなお金が入ってくる」または「出ていってしまう」タイミングやさまざまなライフイベントが存在します。
一般的に、50代は「結婚」や「子育て」、「マイホーム購入」など、人生前半のライフイベントがいったん落ち着き、安定的な収入が入ってくるタイミングです。
子どもの年齢によってはまだ教育費がかかりますが、子どもが社会人になれば自分たちのために時間とお金を使えるようになってくるため、資産運用について勉強したり始めたりするのに適したタイミングだとも言えます。
50代は老後のライフイベントを見据えた資産形成が重要
50代は教育費などの大きな負担が減ることで、金銭的にある程度の余裕が生まれますが、その一方で、会社員の場合は定年退職が近付いてくる時期でもあります。
また、50代以降は自身の健康面での不安が増え、これから先にかかる医療費も気になってくるため、安定した収入がある50代のうちに、人生後半のライフイベントも見据えた資産形成を考えておきましょう。
50代からのライフプランの考え方
50代からは老後が視野に入ってきます。
早いうちからしっかりと準備しておくことが大切ですので、50代以降のライフイベントを考慮した収支の計画を立て、どのくらいの貯蓄が必要なのか計算してみましょう。
老後の支出と収入はいくら?
総務省の「家計調査(2023年)」によると、65歳以上の2人世帯(無職世帯)の月間の消費支出の平均は25万2928円。年間にすると約303万円、100歳まで生きるとすると65歳からでも約1億円必要です。
そして年金などの社会保障給付による毎月の平均収入は20万3,305円です。年間にすると約244万円、65歳から100歳までで考えると約8,500万円の収入になることから、約1,500万円を年金以外で補う必要があります。
中央労働委員会の「令和3年賃金事情等総合調査(退職金、年金及び定年制事情調査)」によると、男性定年退職者のモデル退職金(会社都合)は大学卒の総合職で約2,560万円、高校卒で約1,970万円です。
まとまった退職金があれば老後の心配がないように感じるかもしれませんが、上記の支出はあくまでも食費や光熱費などの最低限必要な金額であり、ライフイベントでは別途支出が発生します。
老後を過ごすために必要な貯蓄額は?
50代以降は生活費だけでなく自身やパートナーの「病気・入院」、「住宅のリフォーム・修繕」、「親の介護」、「高齢者施設の利用」など人生後半ならではのイベントの支出にも備えておく必要があります。
公益財団法人生命保険文化センターの「リスクに備えるための生活設計」によると、介護にかかる平均費用は約5年間で約500万円かかるとされています。
このように一つのライフイベントに数百万円ずつ必要とすると、いくらぐらい貯蓄があると安心できるでしょうか。
自分が老後をどう過ごしたいかを想像しながら、老後までにどのくらいの資産を準備しておく必要があるのかを考えることが大切です。
幅広い運用法を組み合わせて資産形成を
老後に必要な資金を計算したあとは、具体的にどうやって資産を形成していくかを考えていかなければいけません。
幅広い金融商品を適切に組み合わせる
老後の生活に備えるために重要な資産運用ですが、必ずしも利益が出るわけではありません。
運用で大きな損失が出てしまうと、生活に支障が出るため、預金や投資信託、債券、株式、ファンドラップ、保険などの幅広い金融商品の特徴を知り、自身の老後の計画に合わせて適切に組み合わせることが大切です。
50代の資産形成は3つの視点が重要
50代の資産形成では、「増やす」と「減らさない」のバランスを考慮したリスク管理と、出費が必要なタイミングで現金化できるよう「備える」といった3つの視点が重要です。
「増やす」ばかりに注目して収益性の高さだけを求めるとリスクが高くなってしまうため、定期預金や国債など、比較的リスクが低い投資で資産を守りながら、長期で資産運用ができる投資信託やファンドラップなどを組み合わせると良いかもしれません。
また、リスクの取れる余裕資金では、より高いリターンを期待して株式型の投資信託や個別株式に投資するなど、資金性格やリスクのバランスを考えたポートフォリオ(資産の組み合わせ)を考えることが大切です。
また、すべての資金を投資に回すのではなく、緊急時のためにすぐ現金化できる資金として生活費の1年分程度を確保しておくと安心です。
ライフプランに寄り添ってくれる証券会社選びも重要
50代からの資産形成は、保有する運用商品の見直しや保険・ローンの見直しなどが必要になるため、長期的な視点と総合的な計画が必要です。
しかしいざ資産運用を始めようと思っても、経済や金融の知識がなく、投資をためらってしまうこともあるかもしれません。溢れる情報を適切に理解し投資判断を行うことは難しいので、資産運用の専門家であり、長期にわたってライフプランに寄り添ってくれる証券会社を見つけ、パートナーとして選ぶことをおすすめします。
対面証券会社では、ライフプランを見据えた資産運用のコンサルティングや投資に関する情報、アドバイスをもらえるため、投資初心者でも安心して資産運用を始めることができます。
資産運用をスムーズに進めるためには、証券会社の特色を踏まえながら、自分に合った証券会社を選ぶことが大切です。
50代でも遅くない!老後に備えた資産形成を
人生100年時代といわれる現代では、50代はまだ人生の折り返し地点です。
40代頃までは「結婚」や「子育て」、「マイホーム購入」などのライフイベントに関わる出費が続きますが、50代はそれらが落ち着き、資産形成を始めるのに適したタイミングです。
それと同時に定年までの時間も限られることから、老後へ向けた資産形成をする重要な時期でもあります。
「増やす」「減らさない」「備える」の3つの視点を重視した資産運用を始めてみてはいかがでしょうか。
取材協力:みずほ証券株式会社