蛭子能収さん・認知症がもたらした生活と夫婦の変化
2024.06.142022年10月04日
介護のプロに、頑固な認知症の父もたじたじに
えっ、お父さん、デイサービスに行くの?
訪問看護を再開するつもりでしたが、やってきた看護師さんは、父にデイサービスに行くことを提案しました。怒鳴ったり嫌がったりする父にもめげず、押しの一手で説得していく看護師さん。果たして、父はデイサービスに行くようになるのでしょうか?
訪問看護を再開することに
前回の記事でご報告したように、誤嚥性肺炎を起こした認知症の父(82歳)。
このままにはしておけないので、ケアマネさんにお願いして、訪問看護を再開することになりました。
父の性格を考慮した上で、ケアマネージャーさんが探してきてくださった方は、「認知症の対応に慣れている」人。
そして先日、新しく担当してくださる訪問看護師さんとケアマネージャーさん、父との初顔合わせがありました!
介護のプロがやってきた
この看護師さん、今まで父を担当してくださった方と違い、何を言われても怯まない!
顔合わせのしょっぱなから、父は不機嫌で「帰れ、帰れ」と言っていたのですが、看護師さんはまったく動じず。
父に、今飲んでいる薬や健康状態など、どんどん質問していきました。
そのうち父も大人しくなり、質問されたことに答えていました。
そして看護師さんは、父が1日中テレビを観ているだけで、食事の支度も母任せなことを聞くと、
「(電子レンジで)チンもしないの? お湯を沸かしてカップ麺も食べられないの? それはアカンで~」
「ずっと家にいたら、奥さんも大変やん。外に出ないと、視野が狭まるよ」
などなど、父が怒りそうな言葉を次々に発言。いつ、父が怒鳴り出すかと、はらはらしていました。
が、意外にも、父は神妙な顔をして、看護師さんの言うことをじっと聞いていたんですよね。
父は父なりに、なにか思うところがあったのでしょうか?
看護師さんからの無謀な提案
さらに、看護師さんは、びっくりするような提案を父に投げかけたのです。
「お父さんは、歩けるんやし元気だから、デイサービスに行きましょう! 友だち作りも大事ですよ」
“いやいや、無理です~。今まで、何度もトライしたけど、全力で拒否されています”
という、わたしの心の叫びは無視。看護師さん、父の趣味や興味ありそうなことを、またまた質問していきます。
「囲碁や将棋は? 麻雀やる?」「麻雀やるなら、いいところがあるよ~」
“いや~、無理、無理。絶対、行かへん、って言うよ~”
と思ったのに、またまた父はおとなしく話を聞いているではありませんか!
これは、ひょっとして、反応ありなの?
「よし、じゃあ、次回までにお父さんが楽しく通えそうなところ、探してくるね」と言って、その日は帰って行きました。
まさか、本当に、お父さん、デイサービスデビューするの?
意外な展開にびっくりしている私です。
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