介護のプロに、頑固な認知症の父もたじたじに

えっ、お父さん、デイサービスに行くの?

公開日:2022.10.04

訪問看護を再開するつもりでしたが、やってきた看護師さんは、父にデイサービスに行くことを提案しました。怒鳴ったり嫌がったりする父にもめげず、押しの一手で説得していく看護師さん。果たして、父はデイサービスに行くようになるのでしょうか?

訪問看護を再開することに

前回の記事でご報告したように、誤嚥性肺炎を起こした認知症の父(82歳)。

このままにはしておけないので、ケアマネさんにお願いして、訪問看護を再開することになりました。

父の性格を考慮した上で、ケアマネージャーさんが探してきてくださった方は、「認知症の対応に慣れている」人。

訪問看護を再開することに

そして先日、新しく担当してくださる訪問看護師さんとケアマネージャーさん、父との初顔合わせがありました!

介護のプロがやってきた

この看護師さん、今まで父を担当してくださった方と違い、何を言われても怯まない!

 

介護のプロがやってきた

顔合わせのしょっぱなから、父は不機嫌で「帰れ、帰れ」と言っていたのですが、看護師さんはまったく動じず。

父に、今飲んでいる薬や健康状態など、どんどん質問していきました。

そのうち父も大人しくなり、質問されたことに答えていました。

そして看護師さんは、父が1日中テレビを観ているだけで、食事の支度も母任せなことを聞くと、

「(電子レンジで)チンもしないの? お湯を沸かしてカップ麺も食べられないの? それはアカンで~」

「ずっと家にいたら、奥さんも大変やん。外に出ないと、視野が狭まるよ」

などなど、父が怒りそうな言葉を次々に発言。いつ、父が怒鳴り出すかと、はらはらしていました。

が、意外にも、父は神妙な顔をして、看護師さんの言うことをじっと聞いていたんですよね。

父は父なりに、なにか思うところがあったのでしょうか?

看護師さんからの無謀な提案

さらに、看護師さんは、びっくりするような提案を父に投げかけたのです。

「お父さんは、歩けるんやし元気だから、デイサービスに行きましょう! 友だち作りも大事ですよ」

看護師さんからの無謀な提案

“いやいや、無理です~。今まで、何度もトライしたけど、全力で拒否されています”

という、わたしの心の叫びは無視。看護師さん、父の趣味や興味ありそうなことを、またまた質問していきます。

「囲碁や将棋は? 麻雀やる?」「麻雀やるなら、いいところがあるよ~」

“いや~、無理、無理。絶対、行かへん、って言うよ~”

と思ったのに、またまた父はおとなしく話を聞いているではありませんか!

これは、ひょっとして、反応ありなの?

「よし、じゃあ、次回までにお父さんが楽しく通えそうなところ、探してくるね」と言って、その日は帰って行きました。

まさか、本当に、お父さん、デイサービスデビューするの?

意外な展開にびっくりしている私です。

 

■もっと知りたい■

家事代行会社に勤務。整理収納アドバイザー。夫と夫の母、子ども3人、ねこ2匹と同居。2022年、6年間、介護していた父を亡くしました。介護が一段落したので、片付け、掃除以外に、夢中になれる趣味を模索中。

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