蛭子能収さん・認知症がもたらした生活と夫婦の変化
2024.06.142022年09月19日
恐れていたことが現実になってしまった!!
認知症の父。誤嚥性肺炎を起こして、救急外来へ
最近、食事中は必ずと言っていいほどむせるようになった父(82歳)。母が、何度注意しても、早食いや口の中に食べ物を溜め込むクセは治らず……。食べてはすぐに座椅子にもたれてしまう父を見て、いつか誤嚥性肺炎を起こすんじゃないかと懸念していました。
何か変!? 慌てて病院へ
先日、昼食を食べている最中、父がむせ始めたので、またかと思ってしばらく様子を見ていました。
ところが、今回はいつもと様子が違う。
15分から30分ぐらいの感覚で、喉の奥の方から「ごぼごぼ、ごぼごぼ」と音がして、大量の唾液を吐くんです。
最初、唾液を吐くのはまだ何か食べ物が詰まって気持ち悪いからか、と思いました。でも、喉の奥から聞こえる、「ごぼごぼ」というあの変な音は何?
しばらくすると、父は脂汗をかき出し、唇も真っ青になっていきました。
「これはやばい、大変だ!」と思い、すぐに病院へ。
不安と混乱から、暴れた父
救急外来で処置してもらい、私たち家族が先生から呼ばれたのは、3時間以上経ってからでした。
なぜ、こんなに時間がかかったかというと、見知らぬ人たちに囲まれた不安と混乱から、父は勝手に点滴を抜いたり、先生の言うことを聞かず、「帰りたい、帰りたい」と暴れたからだそう。
新たに判明した病
先生から、父は誤嚥性肺炎を起こしたこと。そして、体が低酸素状態になっている事を告げられました。
低酸素状態は、今回の誤嚥性肺炎が原因ではなく、「おそらくずいぶん前から息苦しかったはずです。今のお父さんの状態は、健康な大人が5分間息を止めている状態です。」と説明されました。
そんなに息苦しかったの?
本来なら、酸素ボンベを使った在宅酸素療法をしなくてはいけないのですが、点滴だって勝手に抜いてしまう父ですから「酸素ボンベは無理でしょう」と言われ薬で治療することに。
誤嚥性肺炎は繰り返す
幸い処方された薬が効いたのか、次の診察日の時には、酸素数値は正常に戻りました。問題は、誤嚥性肺炎です。
誤嚥性肺炎は、繰り返すと言われています。今回は、私が実家にいた時だったので、早急に病院に連れていくことができました。でも、母一人のときは、絶対に無理。
どうしたらいいのか、ケアマネさんと相談し、以前利用していた「訪問看護」を再開することになりました。
■もっと知りたい■