「脳のゴミ」をためない!認知症を予防する賢い食事法
2024.12.052024年06月14日
おひとりさま、だからこそ考える
もしも認知症と診断されてしまったら
人は誰でも年を取ります。生まれたての赤ちゃんだって、成人式を迎えたって、還暦になったって。老化は誰にでも起こることだから一緒に考えたい。
徐々に進む認知症
「昨日までなんでもなかったのに、今朝目覚めたら何もわからない」
「何かの衝撃で記憶が無くなってしまった」
どちらの症状も、当事者にも周囲の人にもつらいものでしょうが、加齢による認知症はそんなふうに「突然」やってくるものではないことをご存じでしょうか。
徐々に進むからこそ、周囲の人の違和感がとても大切。少しでも早く治療を開始することで、進行を緩めることが可能になるのが認知症です。
検査は早い方が良い
とても親しい80代の女性、天涯孤独、身寄りがありません。そんな彼女に異変を感じてから1年近くが過ぎていました。
最初の違和感は、約束をすっぽかされたこと。次は急に執着し始めたこと。変だなと思いながら「一度病院で検査してみようか」と聞いたところで「はいはい」と生返事。
そうしているうちに「鞄を盗まれた」「1億円が当たった」「預かった通帳が無くなった」「スマホが壊れた」と次々事件が起こり、昼夜問わず執拗に着信がありました。
それでも身寄りのない彼女が、最も信頼を寄せてくれている。私は彼女のもとへと走りました。
家の中はゴミだらけで、正常とは言えません。
挙句こちらの精神が参ってしまい、いよいよ認知症外来で検査をすることに。
結果はアルツハイマー型認知症、だいぶ進んでいると。進行を遅らせる薬を毎朝1錠飲み、週1回の通院。
即、介護申請を
「認知症特有の症状として、いずれはあなたのことも分からなくなって、お金を盗ったと言われますよ」
医師からそう告げられました。医師の薦めもあり、介護申請の手続きを始めました。
申請後に認定調査があり、医師の診断内容と調査結果を踏まえ、およそ1か月先に段階が決まります。要介護1以上でなければケアマネージャーはつきません。
結果が出るまであと3週間ほど。私は毎朝8時に電話をして朝食と薬を促し、日中会いに行き一緒に外を歩き、週に一度通院させる日々。
身寄りのない高齢者は、この国にどのくらいいるのでしょうか。介護する人される人、それぞれが幸せに暮らせる社会を願うばかりです。
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