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- 陶芸好きは器用者?多才な人たちからもらった刺激
陶芸教室に通い始めておよそ1年。憧れののぐちヤスコさんに誘われて、草陶会(そうとうかい)という陶芸サークルへ入会しました。
講師はいないからみんな対等
草陶会に集まる人たちは、陽気で元気な40代から80代、男性1人、女性10人です。陶芸歴40年以上の方から初心者まで。日本人も中国人もいる。そこには芸歴、年齢、性別、国籍の壁はありません。
みんなが対等、陶芸を楽しみつつも互いに助け合う、そんな優しい空間です。
初めての本焼き、窯を開けてみんなの作品を並べる。どれが誰のか分からないまま、品評会が始まります。
家でテーブルに並べると、パキパキと貫入(冷ましている過程で生まれるヒビのような模様)の音が。それは私にとって、がんばりを讃えてくれる拍手のようで胸がキュンとしました。
あこがれの人、のぐちヤスコさん
のぐちさんはみんなに優しい。自分のことをやりながらも、困っているとスッと近くにやってきてアドバイスをしてくれます。
そんなのぐちさんの本業は、長財布の作家です。
使う人のことを考えて、軽くて、中身が見やすくて、それでいて小銭がこぼれない上にモダンで美しい。のぐちさんの人柄が、そのまま形になったような長財布を作って、百貨店のイベントやインターネットで販売しています。
もちろん私も愛用中。本焼き後に計量をして材料費の徴収を始めたら、あの人もこの人も、手元には柄違いののぐちさんの長財布です。なんだか皆さんを身近に感じられて、小さな幸福感を得ました。
草陶会は器用者の集まり
80歳を超えた刺繍好きのステキなご婦人がいます。草陶会のメンバーはとにかく器用。日傘を自分で作ったり、着物を洋服に作り替えたり、観葉植物に花を咲かせたり。
写真を見せ合ったり、リメイク品を着てきたり持ってきたり。「ステキね!」「すごいわね!」「どうやって作ったの? 教えて!」と、褒めあい教えあう。
気づけばみんなが日傘を作ってきて撮影会が始まる。なんて素敵な会なんだろうと考えていたら、「あなただって! そのバッグ、手編みでしょう?」と声をかけてくださる方が。
私もこの先も「好きを楽しむ」をずっと続けていこうと思っています。
■もっと知りたい■
晴間千妣絽
はるまちひろ。老舗旅館を閉館して2023年より電子小説「大人だって友だちが欲しい」を配信中。女性の人生の悲喜交々を小説に綴り暮らしています。ハルトモ倶楽部を通して、日常のあれこれを楽しくほっこりとお伝えできればいいなと思っています。ブログ『普通の主婦のこだわり日記』『私の見ている世界』
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