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- 57歳にして初めて編み物が楽しいと思えています
2023年、編み物という新たな趣味を見つけました。10代の頃、面倒だと思っていた編み物が、57歳の私に楽しみ方を教えてくれました。
友人が教えてくれた手編みのぬくもり
2023年幕開け早々に、10年に一度という大寒波が襲来しました。庭の水瓶は、太陽が当たっているのに溶けない氷に覆われています。
そんな中、2022年3月まで一緒に働いていた20年来の友人から一本の電話。
「ちょっと行ってもいい?」
毎日寒いからと、手編みのひざ掛けとマフラーを届けに来てくれたのです。テレビから流れる「寒波」というフレーズから、私のことを思い出し編み始めてくれたのだと。
うれしさと温かさとが混ざり合い、手編みってやっぱりいいなとしみじみ実感しました。実感したら即行動、さっそく私も始めてみようと。
30年ぶりの編み物に笑って四苦八苦
2月に入り、私は友人に教わりながら編み物を始めました。
高校生以来、30数年ぶりに毛糸を触っています。当時の私はとてもせっかちで、すぐに完成しない編み物が億劫になり、大した成果もないままに、編み棒と毛糸はゴミ箱へと消えていきました。
57歳、カチカチに固まった脳みそをちょっとずつほどいて柔らかくして、右手にかぎ針、左手に毛糸を持って。
ゆっくりと教わりながら編み始めた最初の作品は、斜め掛けショルダー。パッチワークのように四角いパーツをいくつも編んでつなぎます。
お喋りしながら手を動かして、お茶を飲んで笑う。口も手も良く動き、朝から夕方までのおよそ6時間があっという間でした。
誰かを思いながら編む楽しみ
毎年2月は誕生日ラッシュです。8日が長男、12日が兄と二女、17日が父、その間にバレンタインデーがあります。
入院している父が外へ出たがるため、車椅子で外を散歩するという情報をゲットしました。その瞬間、2023年の誕生日プレゼントは手編みのニット帽に決定。
毛糸選びから色で迷い、父の大好きな色を2色購入。編んでいると、父より5日早く誕生日を迎える二女が「私も欲しい」と。毎日ニット帽職人のように、編み物を楽しむ私がいます。
2023年、優しくて温かい友人によって、私はもう一つの新たな趣味を見つけました。
■もっと知りたい■
晴間千妣絽
はるまちひろ。老舗旅館を閉館して2023年より電子小説「大人だって友だちが欲しい」を配信中。女性の人生の悲喜交々を小説に綴り暮らしています。ハルトモ倶楽部を通して、日常のあれこれを楽しくほっこりとお伝えできればいいなと思っています。ブログ『普通の主婦のこだわり日記』『私の見ている世界』
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