夢にまで見た陶芸作品の展示が現実に
2024.05.032023年08月25日
つれづれ女は今日もゆく(5)
手仕事「刺し子」わたしの楽しみ方
五十歳を目前に、「自分軸で生きる!やらなかった後悔だけはしない」を人生のテーマに掲げたわたし。「考えすぎず、気軽にやってみた」刺し子編。
刺し子について
刺し子は、日本に古くから伝わる手芸の技法です。
布がとても貴重だった時代、衣類の補強や防寒のため布を数枚重ね、ひと針ひと針細かく刺し縫いしたことが始まりと言われています。
例えば、兵庫県淡路島の漁師らが昭和初期まで愛用していた防寒着「どんざ」は、一般的には「どてら」と呼ばれる衣服です。
木綿布を重ねて藍で染め、漁師の妻や母親が海の安全や商売繁盛を願って緻密な刺し子で文様が施され、手仕事の温かみ、力強い美しさが感じられます。
当時の人々の、物を大切にする心と、暮らしの知恵から生まれた刺し子ですが、今では手芸として多くの方に親しまれています。
作品作り
刺し子は基本的に、連続した幾何学的な文様を運針で描いていきます。
わたしは裁縫が得意ではありません。まっすぐ一定の間隔、スピードで波縫いするのは難しいけれど、縫い目のバラツキやゆがみも手仕事の魅力であるように思います。
カルチャーセンターで刺し子の講座を2年間受講し、いろいろな作品を作りました。
講座では、主に藍や草木染、紬など素朴な木綿生地を使いましたが、今は家にあったリネン生地に刺し子を施し、がま口やブックカバーなどを自由に作っています。
とにかくマイペースに、思い立ったとき、さっと裁縫箱を持ってきてチクチク。無心に針を進めていると、あっという間に時間が過ぎています。
刺し子を布に施しただけではただの布に変わりなく、それを形に仕上げなければ使いものにはなりません。しかし毎回ミシンを使っての作業となると、ずぼらなわたしは「ちょっと面倒だな」と感じることも。
既製のクッションカバーやテーブルセンターに刺し子をしたり、ハンカチや帽子、かばんなど身の回りの布製品に刺し子をしたり、シンプルなワンピースのスカート部分にワンポイントで入れてみても素敵です。
今あるもので楽しむ
年々、身の回りのモノを減らし、シンプルに暮らしたいという思いが強くなっています。新しく道具や材料を買いそろえるのは最小限に、すでにあるものを活用して楽しみたい。
昔から小さなハギレが好きで、素敵な生地のハギレが数種類、袋に入って販売されているのを見つけるたびに、目的もないのについつい衝動買いしていました。それらを使って、自由に小物づくりを楽しもうと思っています。
ゆくゆくはフリマサイトに出品してみたい、というささやかな夢も持ちながら。
■もっと知りたい■