諦めなかった夢が叶う日

あの頃思い描いた未来とは少し違った夢のカタチ

公開日:2022.12.17

45年かけて、ようやく夢の実現です。10歳の自分が思い描いた形とは少し違うけれど、諦めないで続けたことをあの頃の自分に教えてあげたい、そんな気分です。

あの頃思い描いた未来とは少し違った夢のカタチ
親友が描いてくれた電子書籍の表紙

きっかけはたった一言

お絵描きと読書が好きで、人前で話すことが苦手だった小学生の頃の私は、たとえ答えがわかっていても、授業中に手を挙げて発言するなんてもってのほかという女の子。

人前で自分を表現できない。そんな私が、文を書くのが得意だと自覚したのは、当時の担任からの一言でした。

「文字にすれば伝えられるみたいだね。それはすごいことだよ」

担任の先生に褒められたことがうれしくて。子どもながらに、文章を書く仕事をしたいと思うようになりました。

きっかけはたった一言
プレゼントで貰ってから仕舞い込んでいたパステル

不毛だった時代

結婚前ライターの仕事の傍らに、小説を書いていました。その頃、出版関係の仕事をされている方に「自費出版をしてみないか」と声を掛けられたことがあります。

自費出版は、書店に置いてもらうために自分で宣伝をして、売れなければ山のような在庫だけが残ってしまう。負の方に焦点を向けてしまうハタチを過ぎたばかりの私に、その勇気はありませんでした。

結婚後は嫁ぎ先の旅館で女将業をしながら、こっそり小説を書きました。そして再び訪れた出版のチャンスに、夫と夫の両親は激しく反対。

それに逆らうだけの勇気は無く。いや、そうではありません。むしろ自分自身が自分を信じられなかったのでしょう。

不毛だった時代
書きためた小説が全て入っているパソコン

背中を押された言葉

三度目のチャンスが訪れたのは、半年後に旅館の閉館が決まった2021年の秋。

子どもたちに、初めて小説を書いていること、チャンスを二度逃した経験、ずっと思い描いてきた夢を話しました。すると「読んでみたい」と言うので、少し照れながらも、読ませることにしました。

その数日後。

「すごいと思うよ、お世辞なしに。お母さんの年齢から考えたら、最後のチャンスかもしれないじゃん? うちらの夢はいっぱい応援してくれたでしょ? 今度はうちらが応援するよ」

子どもたちが背中を押してくれたおかげで夢が叶う。

『大人だって友だちが欲しい』著者:晴間千妣絽(はるまちひろ)。

電子書籍での出版は、幼い私が夢見たものとは少し違うけれど、45年間描き続けた夢が2022年11月30日ようやくカタチになりました。

背中を押された言葉
2022年11月30日には両目が入ります

■もっと知りたい■

 

晴間千妣絽

はるまちひろ。老舗旅館を閉館して2023年より電子小説「大人だって友だちが欲しい」を配信中。女性の人生の悲喜交々を小説に綴り暮らしています。ハルトモ倶楽部を通して、日常のあれこれを楽しくほっこりとお伝えできればいいなと思っています。ブログ『普通の主婦のこだわり日記』『私の見ている世界

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