「リファラル採用」で始めた仕事とは?
2022.06.082022年12月17日
諦めなかった夢が叶う日
あの頃思い描いた未来とは少し違った夢のカタチ
45年かけて、ようやく夢の実現です。10歳の自分が思い描いた形とは少し違うけれど、諦めないで続けたことをあの頃の自分に教えてあげたい、そんな気分です。
きっかけはたった一言
お絵描きと読書が好きで、人前で話すことが苦手だった小学生の頃の私は、たとえ答えがわかっていても、授業中に手を挙げて発言するなんてもってのほかという女の子。
人前で自分を表現できない。そんな私が、文を書くのが得意だと自覚したのは、当時の担任からの一言でした。
「文字にすれば伝えられるみたいだね。それはすごいことだよ」
担任の先生に褒められたことがうれしくて。子どもながらに、文章を書く仕事をしたいと思うようになりました。
不毛だった時代
結婚前ライターの仕事の傍らに、小説を書いていました。その頃、出版関係の仕事をされている方に「自費出版をしてみないか」と声を掛けられたことがあります。
自費出版は、書店に置いてもらうために自分で宣伝をして、売れなければ山のような在庫だけが残ってしまう。負の方に焦点を向けてしまうハタチを過ぎたばかりの私に、その勇気はありませんでした。
結婚後は嫁ぎ先の旅館で女将業をしながら、こっそり小説を書きました。そして再び訪れた出版のチャンスに、夫と夫の両親は激しく反対。
それに逆らうだけの勇気は無く。いや、そうではありません。むしろ自分自身が自分を信じられなかったのでしょう。
背中を押された言葉
三度目のチャンスが訪れたのは、半年後に旅館の閉館が決まった2021年の秋。
子どもたちに、初めて小説を書いていること、チャンスを二度逃した経験、ずっと思い描いてきた夢を話しました。すると「読んでみたい」と言うので、少し照れながらも、読ませることにしました。
その数日後。
「すごいと思うよ、お世辞なしに。お母さんの年齢から考えたら、最後のチャンスかもしれないじゃん? うちらの夢はいっぱい応援してくれたでしょ? 今度はうちらが応援するよ」
子どもたちが背中を押してくれたおかげで夢が叶う。
『大人だって友だちが欲しい』著者:晴間千妣絽(はるまちひろ)。
電子書籍での出版は、幼い私が夢見たものとは少し違うけれど、45年間描き続けた夢が2022年11月30日ようやくカタチになりました。
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