雑費という名の浪費はどうしようもない

リアルな金額を公開!1年間にかかった介護費用

公開日:2022.03.16

認知症の父(82歳)の「2021年度 介護費用」の内訳をみると、やはり紙おむつ代にお金がかかっていました。けれど、介護にかかった費用よりも、認知症でなかったら使わなかったであろう雑費のほうが、ウエイトを多く占めていました。

1年間の在宅での介護費用

昨年(2021年)、1年間にかかった介護費用を計算してみました。

1年間の在宅での介護費用

ざっとこんな感じです。

●歯医者代  3万2640円
●眼科代   5970円
●かかりつけ医通院代 1万4220円
●薬代    2万3290円
●検査代   1万2720円
●訪問看護代 1万6065円
●紙おむつ代 4万9288円

【合計15万4193円】

内訳を見てみると、医療費と同じぐらい、紙おむつ代にもお金がかかっていることがわかります。

おむつ使用証明書

紙おむつ代に関しては「においの問題」でも書いたとおり。

おむつ使用証明書

昔、父が前立腺がんの手術をしたときに、紙おむつ代が医療費控除の対象になることを母が覚えていて、もしかしたら、おむつだけでなく尿取りパッドも対象になるのでは? と思い、ケアマネさんに調べてもらいました。

主治医に書いてもらった「おむつ使用申請書」を提出していたおかげで、いくらか戻ってくることに。

ありがたいことに、返金分で紙おむつ代はカバーできそうです。

我が家の介護は浪費にお金がかかる

介護費用として計上していませんが、それ以外にお金がかかっているのが、認知症の父が勝手に注文する通販代や、大量に購入してくる日用品代。

1か月に1度ぐらいの頻度で、ふらっと父は外出します。そのときに、靴下やらスリッパやら、手袋やら、ボールペンやら、とにかく、いろいろ買って帰ってきます(本人は、前にも同じものを買ってきて、家にたくさんあることを忘れているようですが)。

1個1個は少額でも、つもり積もれば、大金です。

通販につぎ込むお金も、高額です(もう、それ以上注文しないで!!で詳しく書いています)。

我が家の介護は浪費にお金がかかる

これらの雑費は、正確には、介護に関係するものではありませんが、認知症でなければ、使わなかったお金だと思うと、ため息が出ます。

思わぬところで、経費がかかっているのです。

紙おむつ代は返金できても、父が浪費したお金は返ってきません。

少しでも介護にかかるお金を節約しようと、あれこれ調べてがんばっているのに、その足を引っ張っているのが、父の浪費かと思うと、またまた、ため息が……。

在宅での介護は医療費だけではなく、こういう雑費(父の浪費がメイン)にもお金がかかる、というのが実感です。

 

■もっと知りたい■

家事代行会社に勤務。整理収納アドバイザー。夫と夫の母、子ども3人、ねこ2匹と同居。2022年、6年間、介護していた父を亡くしました。介護が一段落したので、片付け、掃除以外に、夢中になれる趣味を模索中。

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