蛭子能収さん・認知症がもたらした生活と夫婦の変化
2024.06.142022年03月16日
雑費という名の浪費はどうしようもない
リアルな金額を公開!1年間にかかった介護費用
認知症の父(82歳)の「2021年度 介護費用」の内訳をみると、やはり紙おむつ代にお金がかかっていました。けれど、介護にかかった費用よりも、認知症でなかったら使わなかったであろう雑費のほうが、ウエイトを多く占めていました。
1年間の在宅での介護費用
昨年(2021年)、1年間にかかった介護費用を計算してみました。
ざっとこんな感じです。
●歯医者代 3万2640円
●眼科代 5970円
●かかりつけ医通院代 1万4220円
●薬代 2万3290円
●検査代 1万2720円
●訪問看護代 1万6065円
●紙おむつ代 4万9288円
【合計15万4193円】
内訳を見てみると、医療費と同じぐらい、紙おむつ代にもお金がかかっていることがわかります。
おむつ使用証明書
紙おむつ代に関しては「においの問題」でも書いたとおり。
昔、父が前立腺がんの手術をしたときに、紙おむつ代が医療費控除の対象になることを母が覚えていて、もしかしたら、おむつだけでなく尿取りパッドも対象になるのでは? と思い、ケアマネさんに調べてもらいました。
主治医に書いてもらった「おむつ使用申請書」を提出していたおかげで、いくらか戻ってくることに。
ありがたいことに、返金分で紙おむつ代はカバーできそうです。
我が家の介護は浪費にお金がかかる
介護費用として計上していませんが、それ以外にお金がかかっているのが、認知症の父が勝手に注文する通販代や、大量に購入してくる日用品代。
1か月に1度ぐらいの頻度で、ふらっと父は外出します。そのときに、靴下やらスリッパやら、手袋やら、ボールペンやら、とにかく、いろいろ買って帰ってきます(本人は、前にも同じものを買ってきて、家にたくさんあることを忘れているようですが)。
1個1個は少額でも、つもり積もれば、大金です。
通販につぎ込むお金も、高額です(もう、それ以上注文しないで!!で詳しく書いています)。
これらの雑費は、正確には、介護に関係するものではありませんが、認知症でなければ、使わなかったお金だと思うと、ため息が出ます。
思わぬところで、経費がかかっているのです。
紙おむつ代は返金できても、父が浪費したお金は返ってきません。
少しでも介護にかかるお金を節約しようと、あれこれ調べてがんばっているのに、その足を引っ張っているのが、父の浪費かと思うと、またまた、ため息が……。
在宅での介護は医療費だけではなく、こういう雑費(父の浪費がメイン)にもお金がかかる、というのが実感です。
■もっと知りたい■