困ったらどこに相談したらいいのだろう

どうやって頑固な認知症の父を説得しようか?(1)

公開日:2022.02.20

介護の悩みはつきません。せっかく利用していた訪問看護サービスも、5か月でやめてしまいました。どんどん進んでいく父の認知症に、どう対処していいのか……。悩んだ私が助けを求めた先は、市役所の認知症相談室でした。

訪問看護をやめる

昨年(2021年)の6月から訪問看護を利用していた認知症の父(82歳)ですが、早くも、昨年の11月で利用をやめてしまいました。

理由は、父が「わし、健康やから、もう看護士さん来んでええで。お金もったいないしな」と言ったから。

訪問看護をやめる

「お父さんが通販に払うお金こそ、もったいないやん!」と、言いたくなる言葉をぐっと飲み込み、「無理強いしてもしょうがない、お父さん、頑固やから」という看護士さんの意見で、しばらく中止することに。

暴走する父

ところが、訪問看護を中止したとたん、父の暴走が始まりました。

外でこっそり買い食いする、勝手に一人で出歩いて、不要なモノを買ってくる、自分の言うことを聞かないと母に悪態をつく、などなど。

暴走する父

そして、とうとう昨年末、父が迷子になり、家に帰れなくなるという事件が起きました。

認知症が相当進んでいるのでは?

その日、父は家の近くのコンビニに買い物に出かけたのですが、1時間経っても帰ってきませんでした。

どうやら父は、家とは正反対の方向にどんどん歩いていってしまったようで、自宅から徒歩で30分ほど離れた場所で保護されました。

相当、認知症が進んでいるのでは?

本人は「ちょっと迷っただけ」と笑って言い訳していましたが、「やっぱり、認知症が相当進んでいるのではないか?」と、このとき思いました。

認知症相談室に電話

認知症相談室に電話

さらに、寒くなったからか失禁回数も増え、母の介護負担が増えていました。

下の世話が増えると、精神的負担も増していきます。

母もいらいらすることが多くなり、これ以上在宅介護は無理なのでは? なるべく早くデイケアに通わせたほうがいいのでは? と思うようになりました。

けれど、今まで家に来たケアマネさんや訪問看護士さんたちを困らせるほど、世界一頑固な父。

家族や兄弟さえ、誰の言うことも聞かない父を、誰が説得するのか?

困り果てた私は、思い切って、市役所の認知症相談室に電話をしてみることにしました。

 

この話は、次回に続きます。

 

■もっと知りたい■

家事代行会社に勤務。整理収納アドバイザー。夫と夫の母、子ども3人、ねこ2匹と同居。2022年、6年間、介護していた父を亡くしました。介護が一段落したので、片付け、掃除以外に、夢中になれる趣味を模索中。

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