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- えっ、まさか、私が介護うつ?
認知症の介護者が陥りやすい「介護うつ」。2016年から、ずっと父(82歳)のワンオペ介護でがんばってきた私は、自分でも気が付かないうちに、心と体が悲鳴をあげていたようです。
涙があふれて止まらない……
2016年から週1で実家に通いながら、認知症の父(82歳)を介護しています。
2021年10月下旬ごろ、私の体調は最悪でした。
両肩には、いつも重い石が乗っかっているようで、肩こりがひどく、首筋が突っ張るように痛いので、ピップエレキバンを何枚も貼らないと眠れないほどでした。
ある日、いつものように、実家から帰る車の中で、突然、涙があふれて止まらなくなってしまいました。
義姉にヘルプ
勝手に流れる涙をぬぐいながら、頭の中で、これはやばい状況では? と考えていました。
この状態は、噂に聞く「介護うつ」?
帰宅後、すぐに義姉(私が33歳の時に亡くなった兄の妻)にLINEし、いまの状態を説明。
けれど、文章は支離滅裂、何が言いたいのか自分でもよくわからない……。
義姉は、そんな私の様子がおかしいと思ったのでしょう。とにかく、明日、会おうという話になりました。
おいしいランチとたわいもないおしゃべりで復活
翌日義姉に会い、2人の共通の趣味でもある最近観たドラマや映画の話で盛り上がり、おいしいランチを食べて、私の気持ちも落ち着いてきました。
義姉とこんなふうに過ごすのはいつ以来だろう?
ずいぶん長い間、自分のために時間を過ごすということを、やっていなかった気がしました。
介護うつとは?
認知症の介護で介護者が陥ってしまうのが、介護うつです。
症状としては、
- 慢性的な疲れや倦怠感
- 無気力、無表情
- 神経質
- 食欲不振
- 不眠症
- 引きこもり
- 気分の落ち込み
- 自殺願望
などが挙げられます。
私の場合、慢性的な疲れや倦怠感、気分の落ち込みが当てはまります。
ワンオペ介護
私の場合、ワンオペ育児ならぬ、ワンオペ介護です。
手助けてしてくれる母方の親戚は近所に住んでいますが、基本は私一人。
ケアマネさんとの交渉や主治医とのやり取りなど、すべて一人でこなし、一人で決断しなくてはいけません。
その重責が、気付かないうちに、介護うつになってしまった原因かもしれません。
介護はウィンウィンで
いつも母の愚痴を聞いていたので、こんなに我慢している母がかわいそうと思い、自分のことは後回しにして、母の用事を最優先にしてきました。
自由に外出できない母に対して、罪悪感もあったのかもしれません。
けれど、そういう考え方がダメだったんですね。
介護は持ちつもたれつ、お互い我慢しないやり方でないと、続かない。
軽い介護うつ状態を乗り越え、今はそう思うようになりました。
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