- ハルメク365トップ
- ハルトモ倶楽部
- 人生の転機
- 亡き父のお話~入退院の繰り返しの末~
心臓の手術をして入院生活をした後、10数年元気に過ごしていた父でした。しかし、亡くなる半年前から、突然の体調不良に。そこから何度もの救急搬送、手術入院を繰り返したときのお話です。
調子が悪いと訴え始める父
猛暑で厳しい日、私が実家へ行くと、近所の眼科に行くためにヨロヨロしながら自転車を引き、その横を母が連れ添うように歩いているところでした。車なら5分ですが、この歩行だと30分はかかってしまう。熱中症にならなくて良かったと安堵したのと同時に、こんな姿を目の当りにして父の老いの早さを感じました。
「何だか具合が悪い。どこが痛いとかじゃなくフラフラするんだ」と、この頃から訴えるようになりました。2階の部屋に行くのもつらいと、1階の部屋に布団を敷いて昼間からゴロゴロしていました。私が見ていても心臓ではない病を感じていました。
真夜中の病院からの電話
その数日後の真夜中に、家の電話が鳴りました。
病院から「お父さまが腕を七針縫いました。このまま帰宅されて良いので、お迎えに来てもらえますか?」との電話を受け、頭が回らぬまま急いで迎えに行くと、病院の外ベンチに両親が小さい姿で座っていました。その姿を見て、何ともいえない寂しい気持ちになったのは言うまでもありません。
「悪いな、どう倒れたのか覚えていないんだ。気づいたら腕を切っていた」
父は昔から眠剤を服用しているので、薬が効き始めた頃にトイレに行きフラフラして倒れたんだろうと予想できました。
「家にいるんだから眠剤はやめなさいよ、頭でも打ったらどうするの」と小さくなった父に、初めてキツく怒った時でした。
父の隠れていた病
数日後、病院からの着信がありました。
「今、お父さまが救急搬送されてきました。入院手術になりますので、こちらに来ていただけますか」
やっぱり具合が悪かったんだ、早く病院に連れて行けば良かったと猛省しながら急いで病院に向かいました。
そして私の目に飛び込んできたのは、ICUにいた父でした。声をかけると聞こえていたようで起き上がろうとしましたが、目は開かずそのまま無反応になりました。悪い方向に考えてしまったのは言うまでもありません。
面談室で「急性硬膜下血腫です。血を抜く手術をします」と看護婦さんから言われました。
初めて聞く病名に、それは助かる病気なのか、何でそんな病気になったのかと質問攻めにしてしまいました。血を抜いてしまえば、早い人で退院は10日間くらいの病気であること。原因は、強く頭をぶつけてしまったことではないかとのことでした。
頭を強打? もしかしたらこの間腕を切った時の転倒か! しかし、父はこの硬膜下血腫をすぐまた起こしてしまうのでした。
■もっと知りたい■
-
スマホで医師に健康相談
24時間365日OK!30秒以内に医師・看護師・薬剤師などの医療チームがあなたの「健康相談」に応答してくれる♪ -
最高のワイナリーツアー♥
家族・友だちと!雰囲気バツグンの熟成庫見学・高価な貴腐ワインのテイスティングはいかが?お得なクーポンも! -
やばっ、冬の尿モレ
寒い冬、なぜ尿モレが増える…?3つの原因&4つの「効果的な尿モレ対策」を専門医に教えてもらいました! -
人生で1度は訪れたい場所
ミネラル豊富な美人の湯、最高のオーシャンビューなど、心もカラダも癒やされる魅力が盛りだくさん!人生で1度は訪れたい名所をcheck -
生前親に●●聞き忘れると
老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは… -
60日で英語が話せる!
英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは? -
おひとり様の備えはOK?
この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生! -
体験談:50代やって正解
銀行は断然「紙の通帳」派!そんな「デジタル嫌い」の私が 銀行アプリを使ってみたら想像よりもはるかに便利すぎて… -
健気な姿がかわいい!
「思わず笑顔になる」と巷で話題の「永遠の2歳児・ニコボ」!ハルメク世代の2人に、ニコボとの生活にハマる理由をお聞きしました! -
50代~お金の増やし方
将来を見据えて、50代から「まとまった資金の調達」が重要になります。どんな選択肢があるか、ご存知ですか? -
認知症リスクに40%も差
最近、驚きの研究結果が…!「犬を飼っている人」は「飼っていない人」に比べて認知症リスクが… -
今なら無料でお試し!
将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます!