いきなり始まった私の介護に関わる人生(4)

亡き父、突然の介護~施設選びから入所まで

公開日:2022.03.26

病院で大暴れしたのがストレスによる「せん妄」という病からくるものとわかったものの、父の暴言暴力はおさまる事はありませんでした。そのため、急いで退院後に入所できる施設を決める事に奮闘することとなりました。

はじめて知る施設の種類

かなりストレスを感じ、真夜中に病院で暴れてしまう父

主治医からは「老人保健施設」「リハビリ専門病院」の入所をすすめられました。リハビリ専門病院に関してはある程度の知識がありましたが、老人保健施設は初めて聞いたので、父に合うのがどちらなのかがわかりませんでした。

院内にある包括担当の方がとても親切で、父の状態を見て老人保健施設の方が良いと判断し、一生懸命探してくれました。しかしなかなか空きがなく、時間ばかりが過ぎていきました。そうするうちに父のせん妄は限界を越え、誰に対しても暴言を吐き、暴力まで振るうようになってしまい……。

もう私自身が病院にいさせるのは限界だと感じ、包括担当に「どこか入れる所はありませんか!」と泣きながら訴えたところ、有料老人ホームだったら今すぐ入れる所があるとその場で紹介してくれ、その足で見学にいきました。

はじめて知る施設の種類

介護認定

有料老人ホーム入所に向けて動き始めた時、看護婦さんから「介護認定って受けてます?」と聞かれ、介護認定って何ですかから始まった私。施設に入所するにもその介護認定を受けないと始まらないとわかり、急いで市に申請し、同時進行で入所の手続きを始めました。

市の方も事情を理解してくれ、2日後には審査に来てくれたのですが、結果はまだ先との事。ただ恐らく要介護3以上は確実だろうという事だけはわかり、それだけを頼りに有料老人ホームへ早急の入所をお願いしました。

バタバタの入所準備

しかし、介護度によって金額が変わるので、認定が下りる前の入所はできないという壁に当たってしまいました。そんな時でもせん妄で暴言を吐いて、迷惑をかけている父。

「もう病院にはいさせられない! どうにかなりませんか!」と訴えると「要介護がない人でも入所できる同じグループの施設があるので一旦そこに入所しましょう! 認定が下りたらこちらに移動しましょう」

そして2日後には病院を退院し、仮の有料老人ホームに入所することになりました。

バタバタの入所準備

 

■もっと知りたい■

 

あさくら さとみ

生前の父の介護を3年前に携わり、母のアルツハイマー認知症の介護に7年。介護のことを何も知らない状態から始まりました。2年前には兄が急死し不安な状況での介護。介護する側の気持ちや、認知症というものの現実などお話しできたらと思います。

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