蛭子能収さん・認知症がもたらした生活と夫婦の変化
2024.06.142024年04月03日
ストレスが病気の原因になることも…どう対処すべき?
旦那への怒りがおさまらない!イライラの原因&対処法
「旦那への怒りがおさまらない!」ふつふつとマグマのように湧き上がる怒り、どう対処していますか?どの夫婦でも価値観や考え方の違いから、相手にイライラする場面はあるものですが、放置すると病気になる可能性もあるため、上手にコントロールしましょう!
旦那への怒りがおさまらない!原因は?
日常の中で積もりに積もった旦那への怒り。「どうしてもおさまらない!」と怒りに震えている人もいるのではないでしょうか。
原因は人それぞれですが、子どもに手がかからなくなり、夫婦2人の時間が増える50代だからこそ、相手への不満が出やすくなってしまいます。
では、どのような理由で旦那にイライラしてしまうのでしょうか。ここでは、怒りがおさまらない原因としてありがちな例をご紹介します。
ちゃんと話ができない
家庭内に限ったことではありませんが、自分の言ったことを理解してくれない、何度も同じことを言わなければならない、話を聞いていないなど、ちゃんと話ができないと怒りがたまる原因になります。
こちらは真剣に話をしているにも関わらず、聞き流されたり口を開いたと思ったら上から目線でアドバイスしてきたり、ひどいときには上の空で何度も同じことを言うことも。
夫がそのようなタイプの場合は、妻の不満が募りやすいといえるでしょう。
家事をしない
妻の怒りの原因でありがちなのが、家事をしないことです。
特に共働きの場合は、休日に家でゴロゴロするばかりで何もしない夫を見ると、「私だって働いているのに!」と怒りが湧き出ておさまらなくなってしまうこともあるでしょう。
また、50代以降は夫が定年退職している家庭もあります。本来であれば、家事は夫婦2人で分担したいところですが、仕事をしていたときの感覚が抜けず、なかなか取り組んでもらえないこともあるかもしれません。
家事は妻の仕事という性別役割分業の意識が強い場合、不満を伝えても、夫が主体性をもって家事に取り組むべきだと考えることはないでしょう。夫が「家事は手伝うもの」という意識でいる限り、妻の不満が解消されることはないでしょう。
手伝ってくれるタイプの夫であっても、家事のやり方がお互いに違うことでストレスがたまってしまう可能性もあります。
感謝の気持ちがない
結婚したての頃は、例えば食事を用意したりシャツにアイロンをかけたりするたびに「ありがとう」と言ってくれていた夫も、年月が経ってそれが生活の一部になってしまうと、感謝の気持ちを伝えてくれなくなることがあります。
感謝の言葉がないばかりか、作った料理に対して不満を言ってきたり結婚記念日を忘れたりされてしまうと、夫のために何かしてあげようという気持ちが失せてしまうこともあるでしょう。
もちろん、すべての夫がそうではありませんし、たまたま忘れてしまったのかもしれませんが、ないがしろにされているように感じて怒りを感じてしまうこともあります。
何でも自分を優先する
休日はいつも自分の趣味のことばかりで、家にいればソファに寝転がっているかテレビを見ているだけ、一緒に買い物に行っても自分の趣味のお店ばかり見て回る、といった夫もいます。
食事中の会話でも、自分の好きな野球やゴルフの話題は楽しそうにしゃべりますが、妻が好きなガーデニングや料理の話にはそれほど関心を示さず、つまらなそうにしてしまうような夫もいるかもしれません。
このように、夫が自分のことばかりを優先する場合、妻の怒りがたまっている可能性があります。
無神経な発言が多い
長年夫婦を続けていると、夫からの無神経な発言が多くなっているように感じることもあるかもしれません。
若い頃は気遣いがあって優しい人だったのに、いつからか気遣いが減って悪気なく人を傷つけるような言葉を発している、という夫もいるのではないでしょうか。
例えば、年齢を重ねて体型が変わったときなどに、「ずいぶん太ったね」「おばさんになったな」などという失礼な発言をすることもありますが、発言している本人はただのコミュニケーションの一環だと思っていることが多く、妻が怒りに震えていることに気付いていない場合もあります。
何でもやりっぱなしにする
妻が夫に対する怒りを抑えられなくなる原因として意外と多いのが、何でもやりっぱなしにすることです。
食べたら食べっぱなし、脱いだら脱ぎっぱなし、使ったら使いっぱなしなど、夫が「〇〇しっぱなし」にすることが多い場合、怒りが抑えられなくなる可能性があります。
特に忙しいときに夫のやりっぱなしが目に付き、怒りが爆発しそうになった経験のある人もいるのではないでしょうか。
そのままにしておいても、妻がそのうち片付けてくれるだろうと思っているのか、ちょっと注意したくらいでは動かないこともあります。
更年期によるホルモンバランスの乱れ
個人差はありますが、40代後半から50代前半にかけては、更年期によるホルモンバランスの乱れが起こる時期です。
女性ホルモン「エストロゲンの分泌量が大きくゆらぎながら低下していくため、心身にさまざまな症状が現れます。
一般的によく知られているのが、以下のような身体症状です。
また、それと同時に以下のような精神症状が現れることもあります。
上記のような症状がある場合は、いつにも増して夫の行動や発言に怒りが湧いてくる可能性があります。
なお、男性にも更年期があります。昔は穏やかで優しかった人でも、加齢に伴う男性ホルモン「テストステロン」の低下によって心身の不快な症状が現れることがあり、妻につらく当たってしまうことも。
男性の更年期は一般的に広く認識されているわけではないため、夫が変化したことに妻が怒りを覚えてしまう可能性もあるでしょう。
旦那へのストレスは病気の原因になることも
旦那に対してたまにイライラするくらいであれば問題ありませんが、顔を合わせるたびにイライラするような場合は注意が必要です。
例えば、以下のような症状がある場合は、夫源病(主人在宅ストレス症候群))の可能性もあります。
- めまい
- 頭痛
- 吐き気
- 動悸
- 耳鳴り
- 血圧上昇
- 不眠
- 情緒不安定 など
これらの症状がある場合だけでなく、すでに高血圧やメニエール病、更年期障害などの病気と診断されている場合も、その原因が夫だと考えられるのであれば、夫源病も同時に患っているといえます。
夫源病とは、定年退職や長期休暇などによって今まで家にいなかった夫が1日中いるようになったことで、妻に大きなストレスがかかって心身に不調が現れる病気です。
多くの夫が自分のせいで妻の体調が悪くなっているとは思っていませんが、それゆえに妻にストレスを与えてしまいます。
旦那への怒りがおさえられない、常にストレスを感じるという女性は注意しましょう。
旦那への怒りがおさまらないときの対処法
旦那への怒りがおさまらないという気持ちは誰にでも起こり得ることですが、ただ単にそのストレスを態度や言葉でぶつけるだけでは、夫が変わってくれるどころか事態が悪化してしまう恐れもあります。
また、夫を変えようとするだけでなく、必要であれば妻自身も変わらなければならない場合もあるため、臨機応変に対処していきましょう。
ここでは、旦那への怒りがおさまらないときの具体的な対処法を5つご紹介します。
旦那と距離をとる
夫への怒りがおさまらないときは、適度な距離をとることが大切です。
相手に怒りを感じているときは些細な行動でさえ目についてしまうため、怒りの感情が少し静まるまで一旦その場を離れてみるのも一つの方法だといえます。
それまでの間は、一人で買い物に出掛けてみたり友達とお茶してみたりなど、夫とは一緒に過ごさないようにしましょう。
昔のことを蒸し返さない
今の状態に不満があると、ちょっとしたケンカのときに過去の話を蒸し返してしまいがちです。
特に女性は、「あのときもあなたはこうだった」と昔のことを持ち出して怒ることが多いですが、そうすることでお互いにさらに嫌な思いをしてしまうことがあります。
とかく男性は昔のことを覚えていないことも多く、女性は覚えていないことでさらに怒りの感情を高めてしまうことがありますが、これは脳の構造の違いによるものの可能性もあるのです。
女性は不快な体験を記憶するときに、長期記憶をつかさどる脳の前頭前野を使うため、感情の記憶に時効がないといわれています。
しかし男性は、短期記憶をつかさどる脳の扁桃体で記憶するといわれ、不快な体験をいつまでもはっきり覚えているわけではないため、昔のことを蒸し返しても意味がないといえるでしょう。
考え方が違うと割り切る
「なぜ理解してくれないの?」と夫に怒りをぶつけるのではなく、考え方が違って当然と割り切った方が、怒りをおさえられる場合があります。
自分とは違う考え方があるということを受け入れると、相手の意見も尊重できたり価値観の違いを受け入れられて自分の心が楽になるでしょう。
ただし、割り切る際に肝心なのは「諦める」のではなく「折り合いをつける」ことです。
人は年齢を重ねるごとに価値観も変化するものですが、夫婦であってもまったく同じように価値観が変わっていくわけではありません。
相手は自分と違った人間なんだということを認識しつつ、まずは素直な気持ちを言葉でしっかりと伝え、そのうえでお互いに歩み寄ることが大切です。
好きなことをする時間を作る
夫への怒りがおさえられなくなったら、一人で好きなことをする時間を作るのもおすすめ。
カフェでお茶しながらゆっくり本を読んでみたり、面白そうな映画を見に行ったりショッピングをしたりなど、自分が好きなことを思いっきり楽しむことが大切です。
たまの贅沢として、ちょっと高級なランチや美容院、エステなどに行くのもよいでしょう。そうして心に余裕ができれば、夫に感じていた怒りも少しは軽くなるかもしれません。
普段は自宅で過ごすことが多い人も、天気がよい日にはあえて外で過ごしてみると気分も変わるでしょう。
運動をする
適度な運動は、ストレスの解消につながるため、夫への怒りがおさえられる可能性があります。
おすすめは、ウォーキングや軽いランニング、サイクリングなどの有酸素運動です。一人では続けられるか不安な場合は、友達とダンスやヨガに通うのもよいでしょう。
重要なのは、1回でたくさんの運動を行うのではなく、継続すること。1日20分程度を目安に、自分が続けられそうな運動を行いましょう。運動を継続すれば、体型維持にも役立ちます。
怒りをコントロールして良好な夫婦関係を築こう!
50代は子どもの手も離れて夫婦で過ごす時間が増える年代です。だからこそ夫のふとした行動や言動に怒りを感じ、イライラを募らせていくことも多いかもしれません。
そのような場合、夫と良好な関係を築くには、割り切ることも大切です。強い怒りを感じたときは、一旦距離をおいたり一人で出かけたり、運動したりなどして感情をコントロールしましょう。
また、すべてを我慢する必要はありませんが、伝えるのであれば言い方に注意して、素直な気持ちが伝わるように話すことが大切です。
監修者プロフィール:三橋裕一さん
1964年生まれの54歳。医師になり28年目。福島県会津若松市出身で2007年に札幌でひなたクリニックを開業。産婦人科医の傍ら、総合格闘技のリングドクターとしても活動。趣味はお酒とバイクジムカーナ。利き酒師やフードマイスターの資格も保有。新事業の『内診台を使用したVIO脱毛』に日々奮闘中。
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