更年期障害の症状と対処法・6

更年期の不眠の原因は?眠りが浅い人は生活習慣を確認

公開日:2018/07/02

更新日:2021/11/18

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「これって更年期障害?」という人のために、更年期障害の気になる症状・対処法を医師が解説する連載企画。今回のテーマは不眠です。更年期に不眠の症状を感じた場合は、生活習慣の見直しを。それでも眠れないときは早めに医師に相談することが大切です。

寝付けない、眠りが浅い……。更年期で不眠になったら

更年期障害はよく眠れない女性が多い

更年期障害はよく眠れない女性が多い

更年期になると不眠に悩まされ、十分な睡眠がとれないと訴える人が増えてきます。

更年期障害によって自律神経のバランスが乱れ、のぼせたり寝汗をかいたり、夜中にトイレに起きたりすることが増え、こうした不快な症状が眠りを妨げてしまうのです。耳鳴りが気になって寝つけないというケースもあります。

眠りが浅い・夜中に目が覚める・ぐっすり眠った気がしないといった状態が慢性的に続くようなら要注意です。そのままでは睡眠負債はたまる一方。体調を悪化させることになりかねません。

いつもの生活習慣が眠りを妨げていることも

いつもの生活習慣が眠りを妨げていることも

更年期に不眠が続くときはまず、眠りを妨げる要因がないか、生活習慣を確認しましょう。

例えば、昼寝の時間が長すぎませんか? 夜眠れないせいで日中眠気に襲われて昼寝をする場合でも、寝過ぎないこと。長くても30分程度にとどめるようにしましょう。

カフェインたっぷりのコーヒーやお茶を飲み過ぎてもいけません。カフェインには覚醒作用があります。カフェインを摂ると睡眠に影響を受けやすい人は、夕方から夜にかけてはコーヒーや緑茶、紅茶を控えたほうがよいでしょう。

お酒を飲んだほうがよく眠れると誤解している人も多いのですが、アルコールは脳を興奮させるので寝つきが悪く、眠りも浅くなりがち。利尿作用があるせいで夜中にトイレに起きることもあり、結果的に質のよい睡眠にはなりません。

また、寝る直前までパソコンやスマホの画面を長時間見つめていたり、寝酒を飲み過ぎたりするのも睡眠に影響します。

他にも、寝室や寝具の見直しも忘れずに。部屋が明るすぎたり、騒々しかったりすると当然寝つきも悪くなります。パジャマや寝具も寝心地がよく、自分の好みのものをそろえましょう。

病気が原因の不眠もあるので要注意

病気が原因の不眠もあるので要注意

中には、更年期障害以外の病気が不眠の原因になっていることもあります。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が数秒間止まるのをくり返す病気です。大きないびきをかくのが特徴で、呼吸が止まっている間はいびきも止まります。

睡眠中に何度も無呼吸状態になり、本人は意識していませんが、何度も夜中に目が覚め、睡眠時間は十分にとっているはずなのに疲れがとれず、熟睡感が得られません。

本来は太った男性に多い病気ですが、更年期は女性ホルモンの減少で咽頭の筋肉が弛んで、痩せている人やあごの骨格が細い人は気道がふさがりやすくなるため、女性もかかりやすくなります。

更年期うつ

うつ病も不眠の症状がしばしば見られます。不眠以外に食欲不振や気分の落ち込み、無気力といった症状もあるときは、心療内科やメンタルクリニックを受診しましょう。家族や周囲の人が気づいたら、付き添って受診をすすめることが大切です。

不眠が続くと更年期障害の症状も悪化するため、放っておかずできるだけ早く対処を。睡眠外来や不眠外来などの専門のクリニックもあります。かかりつけの婦人科でも対応できるので早めに相談しましょう。

監修者プロフィール:浜中聡子さん

浜中聡子さん(クレアージュ東京 エイジングケアクリニック院長)

クレアージュ東京エイジングケアクリニック院長。14年にわたり女性の髪の悩みに携わってきた女性専門・頭髪治療の第一人者として、「クレアージュ東京エイジングケアクリニック」にて、心身ともに健康で充実した毎日を過ごすことができるよう、医療面からのサポートを行っています。

撮影=中西裕人 ヘアメイク=小島けさき モデル=菊池洋華(トップ画像)、それ以外のイメージ写真:PIXTA

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