閉経後も続く人生のために今考えたいこと

更年期はいつから?不調や症状は何歳まで続く?

対馬ルリ子
監修者
対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座 院長
対馬ルリ子

公開日:2018.07.02

更新日:2024.03.29

「更年期」は、閉経の5年前から5年後までの約10年間を指します。一般的に45~55歳位とされていますが、何歳から起きるかは人によって違います。なぜ更年期は起こるのか、また長寿ゆえに起こる「ポスト更年期」についても解説します。

どうして、女性ホルモンの分泌は大きく変化するの?

思春期と閉経を境に、女性ホルモンの分泌は大きく変化する

女性の体は、卵巣から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つの女性ホルモンによって守られ、コントロールされています。骨や血管、皮膚などあらゆる部分には女性ホルモンのセンサーが備わり、女性ホルモンの恩恵を受けられるようになっています。

なぜ、こうしたしくみがあるのかというと、女性には命をつなぐ「生殖」、つまり妊娠・出産という重要な役割があるから。妊娠や出産に備え、その大切な体を守るお守りとして女性ホルモンが働いているのです

女性ホルモンはライフステージごとに分泌量が大きく変化し、そのことが女性の心と体に大きく影響を及ぼします。

幼年期・少女期を経て、10代の思春期に入ると12歳前後で初経を迎えます。妊娠・出産の準備を始められる状態にまで体が発育すると、脳からの指令が出て卵巣から女性ホルモンの分泌が始まるのです。この頃から女性ホルモンの分泌は急激に増えていきます。

20代〜30代は性成熟期といって、十分な量の女性ホルモンが分泌されており、妊娠・出産に最も適した期間でもあります。しかし、30代後半になると、早い人ではそろそろ女性ホルモンの分泌が減少しはじめます。

そして、40代を境にガクンと女性ホルモンの分泌が減り、更年期の前段階ともいえる「プレ更年期」へと進んでいくのです。

更年期はいつからいつまで続く? プレ・ポスト更年期とは?

更年期には個人差があり、厳密に何歳から何歳までと決まっているわけではありません。閉経(平均51歳)をはさみ、前5年間と後ろ5年間を「更年期」と呼びます。...

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