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- 更年期に変えるべき5つの生活習慣と健康意識
更年期前後のさまざまな不調。何も対処しないなんて、大切な人生がもったいない! 今からできる生活習慣と健康への意識によって、更年期をどう迎え、どう乗り越えるかが変わってきます。見直すべきポイントについて産婦人科医の高尾美穂さんに聞きました。
高尾美穂さんのプロフィール
医学博士・産婦人科専門医。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。東京慈恵会医科大学大学院修了後、同大学附属病院産婦人科助教、東京労災病院女性総合外来などを経て、2013年から「イーク表参道」副院長を務める。婦人科外来に携わるほか、スポーツ庁国立スポーツ科学センター 女性アスリート育成・支援プロジェクトのメンバーとして、女性アスリートのサポートも行う。ヨガの指導者資格も持つ。著書に『いちばん親切な更年期の教科書【閉経完全マニュアル】 』(世界文化社ホールディングス)、『心が揺れがちな時代に「私は私」で生きるには』(日経BP刊)
疲やすさを感じたら見直しのタイミング
更年期のサインの代表的なものに月経不順がありますが、実はもっとも顕著な症状に「疲れやすさ」があります。
「実際、クリニックでも更年期の女性から『疲れやすくなった』という訴えはとても多いのです。更年期の曲がり角にさしかかった目安は、朝起きたときに疲れを感じること。おそらく質のいい睡眠もとれていないでしょう」というのは、産婦人科医の高尾さん。
そういえば、若い時のように朝スッキリと目覚めることが少なくなったような、という方もいるのでは。忙しいせいだと思っていた方、もしかして更年期の症状かもしれません。
この時期こそしっかりセルフケアをしよう!
更年期の女性は仕事に家事に子育てに介護にと、さまざまな役割や責任を持ち、多忙な時期と重なります。自分のためにゆっくり時間を使うなんて、なかなかできません。とはいえ、心身の不調を来してからでは取り返しがつかないことも。
「忙しさのためにセルフケアをおざなりにすると、生きがい、やりがい、そして経済的な安心感を手放すことになりかねません。実際、更年期の不調からキャリアを諦める人もいるというデータが出ています。健康があって初めて、“自分自身の足で立っている”という状態が成り立つのではないでしょうか」と高尾さん。
更年期はよく、曲がり角に例えられます。曲がり角に差し掛かっているときに、今までと同じスピードで走り続けたら、事故を起こしてしまいます。
「曲がり角を安全に曲がり切るには、今までよりもスピードを落とす必要があります。仕事や子育てはもちろん、今までがんばってきた趣味なども、少しずつ調整して無理をしないこと。曲がり角を抜け切ったら、またスピードを上げればいいのです」と高尾さんは言います。
更年期に見直すべき5つのポイント
では具体的に、どんなことを見直せばいいのでしょうか。ポイントは5つあります。...