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- Withコロナ下の娘母子との夏休み(前編)
「機内で一人でも感染者が出れば、全員が濃厚接触者として2週間隔離」だった冬とは打って変わって、この夏は出発3日前のPCR検査が陰性でさえあれば、到着時には何の検査も規制もなく入国可。娘母子にとって3年ぶりの日本での夏休みです。
まさかの展開に!次女母子の帰省
2022年3月31日、早くも次女から夏の帰省に向けて航空券を取ったというメールが届きました。世界的にWithコロナの気風が高まり、日本でも入国時のホテル待機なしという情報が入り始めた頃でした。
夫婦の仕事も子どもたちの学校も完全リモートとなり、娘家族はニューヨーク市を離れ、アップステートでコロナにも罹らずに過ごしていました。当然搭乗前のPCR検査も陰性。私は安心して8月6日の帰省を楽しみに待っていました。
2人の孫たちとは3年ぶりの再会。前回までは来る度に私と背比べしては、「もうすぐおばあちゃんを追い超すね」と言っていたのに、11歳の孫は160cmを、14歳の孫は180cmを超えているとのこと。子どもたちにとっての3年がいかに長い年月であったかを思い知らされます。
これまでのように、「おばあちゃん」と気楽に話したり遊んだりしてくれるかしらとちょっぴりドキドキしながら次女母子の帰省を心待ちにしていた時、娘からLINEが入りました。「ちょっと体調が悪いので、取りあえず成田でホテルに入り、一休みしてから翌日京都へ移動するね」というものでした。
翌日、京都駅から、またLINEが入りました。「京都駅前のホテルに体調が万全になるまで留まる」というのです。搭乗後は何の規制も義務もないけれど、老人ホームに住む私たちに配慮してのことでしょう。
夫が車で京都駅へ向かい、ディスタンスを意識しながら差入れを渡すと、元気いっぱいの14歳の孫だけを我家に連れ帰ったのでした。
3年ぶりに会った海大好きな孫との夏休み
こうして、まるで別人のように行儀良く落ち着いた孫は、否応なしに私たち夫婦と3人だけの夏休みを過ごすことになったのでした。
5人での夏休みを過ごすつもりで予約しておいた5人乗りのレンターカーはキャンセルせずに、予定どおりのコースをたどることにしました。
最初の目的地は、滋賀県と三重県の県境にある御在所岳ロープウェイ。終の棲家からおよそ1時間半で行けます。孫が小さかったとき、自宅からログハウスまでの2時間半の道のりが長くて、10分ごとに「まだあ?」と言われて困ったことを思い出して選んだコースです。
御在所岳近くの湯の山温泉で一泊してからログハウスに向かいました。これも1時間半。孫の長い足が日本車では少々窮屈。途中で道の駅に立ち寄りログハウスでの自炊の食材を買い込んだり、ランチを食べるなどして足を伸ばす機会を作りながらログハウス到着。
次女にしっかり言い聞かせられていたのか、荷物運びも率先して重い物を。それから早速海へ大好物の「磯もん」採りに出かけました。帰ってくると夫と共に得意のカレー作り。3年前からはまったく想像できないほどの成長ぶりです。
2年間誰も入らなかった磯には大きく育った巻き貝が。自分で採った「磯もん」を今までは専ら食べるだけだったけれど、今年(2022年)は自分で綺麗に洗い、針で器用に身を取り出すと、私たちにも配ってくれました。大きい貝殻は記念にニューヨークまで持って帰るのだそうです。
翌日は夫が握った大きなおにぎりを持って朝から海へ出かけていきました。「磯もん」採りと釣り、海水浴を1日中堪能。さすがにぐったりしてログハウスに帰ってきました。
一晩しか会えなかった娘と11歳の孫
ログハウスの最終日は、台風接近の荒れ模様となったため早めに自宅に帰りました。おかげで大好きな日本の理髪店に行くことができ、日本のラーメンも食べることができました。この秋から高校生になる孫の散髪に付き合うという願ってもない体験。大きくなっても孫は孫なんですね。
翌日、すっかり体調が戻った娘と11歳の孫が我が家にやってきて、たった一晩だったけれど、夫と息子手作りの家庭料理を食べ、みんなでゲームを楽しむことができました。
次回は1週間遅れの長女母子との夏休みについて書きたいと思います。
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