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- 終の棲家第1候補に見る私たちにとってのデメリット
琵琶湖岸に位置する「介護付き有料老人ホーム」を「終の棲家」に選んだのはなぜか。大好きな自宅もログハウスも、住み続けるには「豊かな人生」につなげる上でのデメリットが。そして第1候補だった「介護付き有料老人ホーム」にも。
気乗りしない気分はどこから?(1)
1回目の体験を通して、夫をして「あなたの終の棲家にふさわしいね」と言わしめた、けれども、私にはどこか気乗りしない部分が残ったハイエンドホテルのような設備の整った「介護付き有料老人ホーム」。
そんな気分は、どこから来ていたのでしょうか。2回・3回と体験を重ねる内に、それがハッキリと見えてきました。
まず1つ目、「ここにはブティックもあって、みなさん段々お洒落になられる」2回目の入居者との懇談形式体験の中での入居者の方からのお勧めの言葉です。確かに廊下ですれ違った方たちも、レストランでお見かけした方たちも、みなさんお洒落な姿でした。
けれども、ホテルのようではあってもそこは非日常を楽しむ場所ではありません。私達が探しているのは、年老いても日常生活を安心して過ごせる「終の棲家」です。こんなふうにお洒落をして日常生活を過ごすのは疲れるんじゃないかと私には思えました。
気乗りしない気分はどこから?(2)
2つ目は、私にとってとても大事な要素である娘や孫が気軽に宿泊できる雰囲気かどうかという点です。3回目の次女母子と共に宿泊した時、ゲストルームにはアレンジメントフラワーと「ごゆっくりお過ごしください」と書かれたメッセージカードが飾られていました。
これまでの旅行で泊まったホテルでは、ウェルカムドリンクやフルーツ・スイーツなどと共によくあったおもてなしです。でも、「終の棲家」では自宅でのように迎え入れたいのです。それにこのようなおもてなしが、入居した後も続くとは思えません。
孫たちが外で遊んで帰ってきた時のアイスクリームのサービスと共に、営業用のおもてなしにすぎないのでは? と私には感じられました。
気乗りしない気分はどこから?(3)
3つ目は、夫はエネルギーを持て余すだろうなと感じたことです。夫の趣味は木工―極めつけはログハウスの建設―2週間チェンソーの実地研修に長野県のプロに弟子入りしただけで、後は自分の知恵と工夫、体力でいきなりロフトのある150平米ものログハウスを作りあげた人です。
そのエネルギーが、70歳や80歳で鎮まるとは思えません。「プールも広い公園もあるし良いと思うよ」と夫は言うけれど、それらはすべて人工的な物。そんな人工的なところでちんまりと収まっている夫の姿は想像できません。夫の「終の棲家」には大自然が不可欠です。
そう言えば、1回目の体験の時、椅子とテーブルが置かれた広い庭を見て「ここで本を読んだりお弁当を食べたりしても良いんですか」と質問したら、浮かぬ顔で「誰もそんなことしていませんねえ」と答えられてビックリしたことを思い出しました。心なしか庭の草木にも自然な勢いが感じられませんでした。
「終の棲家」でも続く夫の主夫業
夫の主夫業からの解放を目的の一つとして入った「介護付き有料老人ホーム」。最初の方こそ喜んでレストランでの食事を楽しんでいたものの、最近では掃除、ゴミ出しが楽になり、庭仕事もなくなった「小さな暮らし」の中で、朝食に続いて夕食も夫が作るようになりました。
雑誌『ハルメク』は、今や夫の主夫業のバイブルです。
次回はいよいよ、今の「介護付き有料老人ホーム」を「終の棲家」に決めた経過について書き進めます。
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