終の棲家へお引っ越し――さまざまな形でお別れを

京都とお別れ、我家とお別れ、いよいよ終の棲家へ

公開日:2021/10/22

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終の棲家と決めた「介護付有料老人ホーム」への引っ越しが11月1日と決まりました。18歳でふるさとを離れてから、ほとんどの年月を京都で暮らしました。その内の36年間は、京都府南部にあるこの家で暮らしました。今、我家も京都も後にするとき。

京都とお別れ、我家とお別れ、いよいよ終の棲家へ
九月南座超歌舞伎のチラシより

長野県松本から届いた心づくしの秋の味覚

長野県松本から届いた心づくしの秋の味覚

1か月ほど前に、それまでは夫と私、同居している息子とアメリカ在住の娘たちとだけで進めてきた「介護付有料老人ホーム」への入居が、11月1日に決まったことを、夫の姉たち、私の兄姉たち、そして友人たちに報告しました。

すると早速、退職後ふるさとの松本市へUターンして、花に囲まれた素敵なログハウスに薪ストーブという生活をしているTさんから、心づくしの秋の味覚が届きました。そのほとんどがTさんが育てた物。ハルメクWEBの「終の棲家へお引っ越し―我家の男料理も間もなく終了」の記事を見て、自宅にいる間に……と考えてくれてのことでしょう。

でもTさん、コロナが終息さえすれば、いつでも来てもらえるからね。ホームの1LDKの小さなキッチンでも、進化した夫が、新鮮野菜を活かして料理をするからね。これまで通り、手作り野菜を車に積んで訪ねてきてね。

京都とのお別れ……最後に選んだのは

京都とのお別れ……最後に選んだのは

京都には思い出がいっぱい詰まっています。友と人生を語り明かした学生時代。恋と就職に悩みながら一人たたずんだ鴨川べり。幽玄の世界に浸った、世界遺産「二条城」での能・狂言、「平安神宮」の初夏の風物詩、薪能 etc.

京都とのお別れを間近に控えて選んだのは、京都南座の「超歌舞伎」。コロナ禍の中での初の観劇となるので不安もあり、1時間のリミテッドバージョン「御伽草子戀姿絵」(おとぎぞうしこいのすがたえ)を見ることにしました。主演は澤村國矢と初音ミク。

最新のテクノロジーとの融合ながら、役者の隈取りや重厚な衣装、見得(みえ)、黒御簾での演奏は歌舞伎ならではの本格的な物。「古くて新しい街」京都が、これからのWITHコロナ時代の中でも進化し続けるだろうことを予感させてくれる、京都にお別れを告げるにふさわしい一日となりました。

京都とのお別れ……最後に選んだのは

京都とのお別れ……最後に選んだのは
最後はポーズを決めて写真タイム。黒マスクを着けた役者姿もなんとなくなじんで

終の棲家ではスッキリと小さく暮らしたい

終の棲家ではスッキリと小さく暮らしたい
古紙・古着回収の日に毎回これくらいずつ3回で処分

大変なのは、たくさんの物の処分です。ため込んでいた本や旅行関連の雑誌、「思い出」や「記念」にと取っておいた仕事関連の記録、写真、そして何千枚もの年賀状。あるいは、「いつか使うかも」と捨てずにいた洋服類。

驚いたことに、「終の棲家ではスッキリと小さく暮らしたい」と、コンセプトを明確にした途端、捨てられること、捨てられること!! まだまだ70代前半。これまでの思い出にしがみつくのではなく、条件の整った終の棲家で、どんな10年間を創っていけるのかワクワクしています。

さて、これから10月が終わるまでに、3つのグループの友達が我家に来てくれることになっています。友達づきあいは、ほとんど変わらずに続けられるはずなのですが、思い出がいっぱい詰まったこの家にそれぞれが、それぞれの思いをこめて集まってくれるのです。
 

■もっと知りたい■

harumati

定年退職・年金生活者。45歳~66歳までC型肝炎と共生。2016年奇蹟とも思える完治から1か月もせず、今度は脳出血に襲われました。1年半の闘病、リハビリ生活後、2018年、旅行・ボランティア・夏休みの娘母子とのプチ同居を3本柱にした、悠々自適のリタイア生活を取り戻すべく仕切り直して再出発しました。

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