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- 「終の棲家」、「介護付き有料老人ホーム」を真剣に!
琵琶湖岸に位置する「介護付き有料老人ホーム」を「終の棲家」に選んだのはなぜか。大好きな自宅もログハウスも、住み続けることを「豊かな人生」につなげるのは難しい。ならば真剣に3つ目の選択肢「介護付き有料老人ホーム」探しを!
2回目の「介護付き有料老人ホーム」体験
1回目の体験を通して、空港に近い立地も、経営母体が安定していることも、ハイエンドホテルのように贅沢な雰囲気も、温泉や温水プールがあることも、「終の棲家」としてふさわしいものに思われました。
私の趣味の一つである英会話のサークルも複数あり、活発に活動されているようでした。「あなたの終の棲家にふさわしいよね」と夫。でも、私にはどこか気乗りしない部分が残っていました。
そこで、同じ施設の2回目の体験に参加することにしました。一流のパティシエが作ったケーキと、これまた一流のバリスタが淹れたコーヒーをいただきながら、よく似た年代の入居者と懇談するという形式の体験でした。
私たちとの懇談に臨んでくださったのは、60歳代後半の女性。ご主人は要支援の認定を受けておられるとかで、その場には来られませんでした。兵庫県宝塚市の自宅を売って、その施設ができると同時に入居されたとのことでした。
「引っ越しで大変なとき、別室で主人を預かってもらって助かった」「ここにはブティックもあって、みなさん段々お洒落に、お元気になられる」「60歳代の人が少ないので、ぜひ仲間になってほしい」などと話してくださいました。
3回目の体験は、次女母子と共に宿泊して
3回目は、次女母子と共に宿泊しての体験でした。「温かい家族の存在」を感じていたい私にとって、娘や孫が気軽に宿泊できる雰囲気かどうかはとても大事な要素です。また、宿泊して1日の流れを確かめてみないと本当のところは分からないという思いもありました。
夏休みに2人の孫を連れて帰省した次女に協力してもらうことにしました。私達夫婦用と娘と2人の孫用とにゲストルームが2室用意されていました。それぞれの部屋にはアレンジメントフラワーと「ゆっくりお過ごしください」と書かれたメッセージカードが飾られていました。
1日目は、レストランで3種類から選んでの夕飯、それから孫や娘と一緒に露天風呂もある温泉大浴場で入浴しました。入居者の方から、「見学ですか?」と声をかけられたぐらいで違和感はありませんでした。孫たちが、「このホテルにはどうしておばあちゃんばっかりなの?」と尋ねたのには笑ってしまいました。
2日目は、それぞれの部屋で宿泊した後合流して朝食。その後夫は孫たちを連れて隣接の遊具がある広い公園へ、私は娘と施設に残り、改めて娘に向けて施設の特徴やポリシーについて説明していただきました。ニューヨークの大学院でマーケティングを専攻していた娘は、私が「フムフム、なるほど」とただ聞くだけだった内容についても深く突っ込んだ質問をしてくれたので、理解が深まると同時に、娘が頼もしく思えました。
昼前、夫と孫が汗だくになって帰ってきました。アイスクリームをサービスしていただき、孫たちは大喜び。心地よい疲れの中、部屋に飾ってあったアレンジメントフラワーをお土産に帰路に着きました。
「小さな暮らし」のコンセプトを貫いて
物を極力増やさずに、いる物は「古い物を直して使」ったり「ある物を活かして作」ったりしながら、「スッキリと小さく暮らす」のコンセプトに沿っての「終の棲家」での心地よい暮らしも板についてきました。
問題はないんじゃないかと思える体験談に潜んでいるデメリット。次回は、そのデメリットを明かしていきたいと思います。
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