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- 思いがけない母の日のプレゼント
子どもたちが小さい頃は、幼稚園や小学校で子どものメッセージが添えられた似顔絵をプレゼントされ、心躍らせたものです。学校を卒業してしまうとその類のうれしいサプライズはなくなり、もうすっかり忘れていました。そんな中でうれしい母の日となりました。
唯一楽しみのイベントはクリスマス
以前の記事にも書きましたが、私の両親は土地から購入して、家を建てる。そして三人の年子を大学に行かせるという夢に向かい、ひたすら節約をしていました。
そのため無駄にお金を費やすことがなく、家族の中での誕生会さえしていませんでした。ただクリスマスケーキだけは買ってきて、家族で食べたことを記憶しています。
もっともスーパーでは季節や行事にちなんだ食材などが並んでいたのでしょうから、気付かなかっただけで、イベント感のある食事だったのかもしれません。いつしか行事に対して疎くなり、感動する機会も少なかったと思います。
「はい、お母さん」と手渡された綺麗なカーネーション
私が「母」という意識を持って以来、初めての花のプレゼントを長男のお嫁さんにしてもらいました。
息子にもしてもらったことのない行為だっただけに新鮮で、うれしさも倍増でした。色とりどりのカーネーションで心の中が華やかに彩られ、見ているだけで癒やされていきます。
女の子が一人は欲しかった私ですが、娘がいたら早いうちからこんな感動を味わえたのかしらとうっとりしていると、お嫁さんの希望で私とのツーショットをパチリ。心地よい幸せ感でハートが温かくなりました。
なぜか昔から知っているかのような錯覚
長男に初めて彼女を紹介されてから、話をするたびに不思議な親しみを感じていました。節約志向、自立性、性格の明るさやいたずらっぽさと自分と似た面が多かったのです。
この感覚は彼女も同じだったらしく、長男に「話せば話すほど自分と似ていて、妙に親近感があるの」と話したそうです。
次男のお嫁さんも同じタイプなのです。もしかして二人の息子は無意識に私と似たタイプを求めていたのかもと思わずニヤッとしてしまいます。
素晴しい人の縁に、ただただ感謝です。
改めて思う実母への感謝
母の日のメッセージで、実母に感謝することをしばらく忘れていたことに気づかされました。
常に目標に向かって、父と同士のように働き、夢を実現させた実母は私の自慢の母親です。
生前母は近所への買い物に出る時でも必ずメイクをしていて、私もその影響を受け、メイクは一日のスイッチオン・オフになっています。
いつまでも綺麗な女性でいてもらいたくて化粧品や洋服をチョイスして、母に贈ったものです。病気で体や言葉が不自由になっても、メイクをするとうれしそうにほほ笑んでくれた顔が忘れられません。
「ねえ、お母さん、今日のメイクはどう? アイラインとマスカラで目元パッチリでしょう」
形見のネックレスに手を添え、母に気持ちを寄せてみます。
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