50才からの転職(27)

みんなで一緒に考えたい女性問題

公開日:2022.10.03

業界未経験で不動産屋を開業して、6年目を迎えるまつしたあやこ、58歳です。今回は、私の住む兵庫県明石市で開催された「ウィメンズ・アカデミー in 明石 ~めざせ!女性リーダー~」というセミナーに参加したお話をさせていただきたいと思います。

「ウィメンズ・アカデミー in 明石 ~めざせ!女性リーダー~」

結論からお伝えしますと、参加して本当によかったです。たまたまチラシを見て、「よくわからないけどちょっと興味がある」ぐらいの参加動機でしたが、2日間のセミナーで私の意識が変わりました。

セミナーの主旨は、「私たちの地域や働く場所をよりよくするためには、女性がもっと意思決定の場に参加する必要がある」というもので、そのために女性リーダーを育てようという内容です。

明石市主催のセミナーに、東京や他県から来られている方も多く、ジェンダー問題に関心を持つ女性は、こんなにもたくさんいるんだと知りました。

「ウィメンズ・アカデミー in 明石 ~めざせ!女性リーダー~」
左のブルーのストールを羽織っているのが私です

どの世代の女性にとっても、日本はまだまだ生きにくい

申込時に、関心のある社会問題にチェックを入れたものを元に、グループ分けされました。私のグループはなんと、私以外全員20代の女性!

それも現役東大生、阪大生、ニューヨークの大学で修士課程を終了した人と、えー私、大丈夫? と、一瞬ひるみましたが、普段接点のない方たちから、いろいろな話が聞けて大変勉強になりました。

私たちのグループの関心事は、DVやセクハラなどの「女性問題」

会社員の女性が、上司からのパワハラ、セクハラにあってもきちんと対処してもらえないこと。現役東大生が就職の内定を取ったら、男子学生から「女は枕営業ができていいな」と、耳を疑うようなことを言われたこと。阪大生がサークル内でストーカー被害を訴えても、まわりの男子にスルーされたこと。

なんとまぁ、出るわ出るわ。若い世代は、私たち昭和世代よりもっと自由に、女性という枠に縛られずに生きていると信じていたのに、ショックでした。

どの世代の女性にとっても、日本はまだまだ生きにくい
みんなで出し合った社会における女性問題

女性のほうが強くなりたいわけじゃない。男女平等を目指したい

それでも、ひと昔前よりは女性の地位も、制度も、男性の意識も改善されつつあります。それは、おかしいことをおかしいと、女性たちが声をあげ、連帯していったことで、勝ち取った変化だと知りました。

どうして意思決定の場に女性が参加することが必要なんでしょう? それは男性にとっても女性にとっても、平等な判断をするためだと思います。

説明が難しいですが、私の個人的な経験をお話すると、以前参加していたアマチュアバンドで、メンバーの中で女性は私一人でした。

一人のメンバーが、度々女性を見下すような発言をするので、私はついにキレてケンカになりました。しかし、他の男性メンバーには、私がなぜ怒るのかを説明しても理解してもらえませんでした。それどころか、「こんな時は女性が折れて謝ればうまくいくんだ」と、いつのまにか私が悪者扱い。

これっておかしいと思いませんか?

女性の問題を、男性が問題とも思わなければ、議論も改善もできないのです。

セクハラ、DV、モラハラ、今でも悪いことと思っていない男性が少なからずいます。だから女性が当たり前の権利を得るために、束になって声を上げないといけないんです。

女性のほうが強くなりたいわけじゃない。男女平等を目指したい
明石市長も参加しました!

女性が明るく生きられる社会を目指してつながろう

社会を変えていくには、同じ問題意識を持つ同士とつながることが大切なんだと、気付かされました。

子育て支援で注目を集める明石市ですが、女性問題はまだまだだと思います。ふだん一匹狼? の私ですが、これから仲間を見つけ、女性が明るく生きられる社会に変えていけるよう、行動していこうと思います。

2日間、スピーチにグループワーク、プレゼンテーションと、あっという間に過ぎました。こんな機会をあたえてくれた企画・運営のパリテ・アカデミーのみなさんに感謝です!

女性が明るく生きられる社会を目指してつながろう
輝け! 女性たち

 

■もっと知りたい■

まつしたあやこ

まつしたあやこ不動産合同会社代表。53歳のときに契約社員の化粧品販売員から、まったくの未経験で不動産屋を開業。そして56歳で社会福祉士国家資格を目指して大学に編入と、50代からの挑戦ストーリー。「すべての女性をハッピーに」をモットーに、私なりに考え発信していきたいと思います!

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