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- 未経験で不動産屋を開業したその後は苦労の連続
宅建士の資格取得後、2017年に業界未経験、たった一人で不動産屋を開業しました。今回は、開業後の仕事がどうだったかについてお伝えします。やはり、腹をくくる必要がありました。
開業当初は精神的につらかった
前回の記事で、異業種から不動産屋を開業した経緯についてお話をしました。
2017年の夏の暑い暑い日に、開業の日を迎えました。開業といっても皆さんが思い描くような不動産屋の新規開業ではなく、自宅のかつて娘の部屋だった六畳一間で一人ひっそりと、その日を迎えました。
開業してまず何をしたかというと、最初の2、3か月は家に引きこもり、ひたすら不動産実務の入門書を読み漁りました。開業してから実務の勉強をするというのもおかしな話ですが、私は業界未経験の上、知り合いもいないので自分で仕事の仕方を勉強するしかありませんでした。
仕事は自分でつくるしかない
開業したものの最初の2、3か月は、「私は不動産屋です」と言って営業に回るのが怖くて、開業したこともSNSで限られた知人にしか知らせていませんでした。当然ながら、仕事が入ってくるはずもありません。
相談相手もなく収入も途絶え、覚悟はしていたものの精神的にかなりつらい時期でした。
しかし起業した以上は、「自分で決めて前に進んでいく以外道はない!」と、4か月後ぐらいからようやく腹をくくって動き始め、異業種交流会に参加したり、自らの足で空家を探し、所有者さんに売却の意志を伺ったりと、仕事をつくる努力をしました。
開業から5か月後についに初契約!
そして、初めて自分で契約を取ってお金をいただいのは開業から5か月後のことでした。
初めてのお客さんは、知人の紹介してくれた賃貸借契約だったのですが、契約書の製本の仕方一つ知らず大恥をかきました。
でも、そのときのお客さんが「あなたは出来ないんじゃなくてやったことがないだけですよ。これから一つずつ覚えればよろしい」と言ってくれました。その一言が私を救ってくれました。そのお客さんとは今でもいいお付き合いをさせていただいています。
実務経験がなく、開業してしまった私はわからないことだらけで、ドキドキハラハラの連続。今でも人一倍仕事に時間がかかりますが、わからないことは取引先の同業者に素直に「教えてください!」と手を挙げています。
もちろん私を信じて依頼してくださるお客様には、そんな不安は1ミリも見せるわけにはいきませんが。
業界経験はあったほうがいいが、なくても仕事はできる
不動産に限っていえば、まったくの未経験であってもお客さんさえいれば仕事はできます。ほとんどの不動産屋は不動産協会に加入しているのですが(よく店頭で見かけるハトやウサギのマークです)、初心者でも協会が勉強会を開いてくれたりとサポートしてくれます。
ですが、集客だけは自分で知恵をしぼらないといけません。それはどの職種にもいえることだと思います。
次回は店舗を持たず、広告宣伝費もかけていない私が、どうやって集客しているかについてお話したいと思います。
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