知らない誰かの言葉が私を前向きにしてくれました
2021.06.212024年04月08日
50代からの挑戦(42)
53歳で起業。7年間挑戦してみてわかったこと
2021年から書かせていただいているこの記事も、ついに最終回となりました。毎回産みの苦しみ……でしたが、お伝えしたかったのは「こんな私でもなんとかなっているから、みなさんも失敗を恐れずに自分の人生を切り開いてください」ということです。
起業前の私
子育てを終え、未経験で不動産屋を開業してはや7年。それまでは子ども最優先で、契約社員やパートの雇用形態で働いてきました。かけ持ちで働いても、手取りは多くありませんでした。キラキラのキャリアなんて私にはありません。
お金を稼ぐとは、条件のいい仕事を見つけて雇われること、それ以外の選択は考えたこともありませんでした。
でも私は何がやりたいんだろう、どう生きたいのだろうと、モヤモヤした気持ちを常に抱えていました。老後の不安もありました。
そもそも安定なんてないと気づいた
それが宅建の資格を取って、思い切って53歳で未経験で不動産屋を開業したところから、人生が急展開していきました。
そこからの挑戦ストーリーは、今までお伝えしたとおりです。
起業をしたからといって、安定を手にしたわけではありません。反対に人生において安定などないと気づいたことで、やりたいことに挑戦できるようになったのです。
自分軸で生きる今も、大変なことはいろいろありますが、覚悟を決めた生き方に後悔はありません。
ロールモデルがない私たち
時代がすっかり変わって、寿命が延びて、ロールモデルのないハルメク世代の私たち。生き悩むのは仕方のないことだと思います。
決して起業をすすめているわけではありません。でも世の中はどんどん変わっていって、私たちが昭和の時代にあたりまえと思っていた常識はもう通用しないのです。
雇用のかたちが変化したこれからの時代は、自分の頭で考えて、主体的に行動することが大切だと私は思います。
国も投資や副業を後押ししています。要するにこれからは個々で責任を持ち、自分の老後は自分でなんとかしてね、というメッセージだと私は捉えています……。
いろいろやってみてわかったこと
50代でいろいろ挑戦してみてわかったこと。それは何でもやってみたらいいということです。
頭の中で考えているだけでは現実は変えられない。自分を変えることができるのは、唯一自分の行動しかないのです。
人の意見に振り回されず、自分としっかり向き合い、自分はどんなふうに生きたいのかよく考えて、行動してみる。七転び八起きしながら前に進んでいくうちに、気が付いたら自己肯定感も上がっています。
スポーツ選手を応援するように、ひたむきに挑戦するあなたを応援してくれる人は必ずあらわれます。がんばる人に意外と世間は優しいです。
やっと見つけた私の考える幸せのかたちは、「自分にあった生き方を選ぶこと」です。
迷ったときの道しるべ
昨年(2023年)に見切り発車で立ち上げた女性支援団体「ウィメンズサポートあかし」も、試行錯誤の繰り返しながら、この春からメンバーを一部変更して、より良いものにしていきます。
「あなたが迷ったときの道しるべになれるように」との願いを込めて、愛称を「ポラリス」としました。
みんな幸せになって欲しい、女性が生きやすい国にしたい。それが私の願いです。私は次のステージ「60代からの挑戦」に進みます。
これまでたくさんのご縁をつないでくれたハルメクに心から感謝いたします。
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