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- “気”って何だろう?
中医学を勉強中の森taitaiです。空は清々しく青く澄み、草木の緑は鮮やかで、花が咲き始める。そんな、過ごしやすい季節になってきましたね!
“気”の話
春は“気”の巡りを意識して過ごしましょう……という話をしました。
では、“気”って何だろう?
元気・気持ち・気功・気合・気が付く・気が滅入る・気になる・気が利く……などなど。“気”がつく言葉はたくさんあって、日頃から何気なく使っています。
中医学の考え方では、“気”はとっても重要な要素の一つで、人の体は精・気・血・津液・神が必要です
その中でも、気はエネルギーのようなもの、血は赤い色をした営養たっぷりな液体、そして津液は血以外に体に必要な液体と考えられています。それらが、十分に足りていて、お互いに影響しあうことで、体は健康でいられると考えます。
“気”からくる病
50代に入った頃から、日常的に片頭痛と消化不良に悩まされていましたが、特に重大な病気があった訳でもなく、医者からは「更年期だから仕方ないね……」で片づけられていました。薬は、精神安定剤や整腸剤ばかり……。
中医を専門とする医者にかかり、その原因が“気”の話からくるものだと知ったのは、何年も思い悩んだ後でした。中医学では“気”の話から発症する病に、気虚証・気滞証・気逆証・気陥証などがあり、私の症状は気滞証に当たりました。
“気”は体の中をスムーズに流れていることで、精神も安定し、消化機能も順調で生理も安定するのです。“気”の流れが滞る原因はいろいろありますが、私の場合は主に生活環境の変化からのストレスが大きく関わっていました(子どもが自立したことによる、いわゆる空の巣症候群と呼ばれるもの)。
立ち直れたきっかけ
10年ほど続けていたパートの仕事も辞め、鬱々とした毎日が3、4年続いていました。立ち直れたきっかけは、生活環境が再び大きく変わったことだと思います。夫の上海駐在に帯同することを選択したことが、私の気の巡りを良くしてくれたんだと思います。
日常生活を見直したり、生活環境を変えたり、そして改めて自分の体の状態を素直に自分で認め、自分から自分の体にアプローチしていくことが大切だと感じました。
ストレスを貯めやすい性格は、そう簡単には改善できるものではありませんが、まずは、自分の体質を知ることは大事です。その上で、できそうなことから変えていくのが新たなストレスを貯めない方法です。
気の巡りのレシピ
気の巡りを意識したレシピを紹介します。理気の食材は、玉ねぎ・グリンピース・蕎麦・柑橘類・ジャスミン・玫瑰花など。日々の食事に取り入れることも大切です。
蕪とグレープフルーツのサラダ
- 蕪(消化不良などに効果あり)
- グレープフルーツ(気の流れを促す)
- ラディッシュ(消化不良に効果あり)
- オリーブオイル適宜
- 果汁適宜
お腹にも優しく、柑橘系の爽やかなサラダです。合わせて和えるだけで簡単です、お試しください!
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