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- ハーブ療法、なんだか気になり学んでみました
薬剤師のみやいです。日常の中でホッとしたいときに、コーヒーも良いですがたまにはハーブティーはいかがでしょうか。さまざまな効果のあるハーブについてまとめてみました。
今さらですが…
薬剤師なので植物での効能となると、漢方薬が第一選択になりがちです。
しかしハーブもさまざまな効能があることをアロマテラピーの学びで改めて知り、ハーブ療法の本などを書かれているグリーンフラスコ代表の林真一郎先生の講義を受けてみました。
ハーブを使うことの長所と短所
メディカルハーブ(植物療法)の長所は、作用が穏やかであるところです。また医薬品と違って多くの成分で構成されているので、効果は互いに相乗効果を発揮したものになります。
その作用は治癒に関わる機能調整に優れています。
例えばストレスのために服用するハーブではストレスそのものに対する作用はもちろん、そのストレスにより起こる体に対する悪い影響にもそれを打ち消す作用を発揮し、生体機能の向上に役立ちます。
体内環境への負担(副作用など)が少ないのも特徴です。私たちの五感に働きかけ本来持っている生命力を目覚めさせます。
逆に作用が含まれる成分の量が少ないので、効能的には低いことが短所になります。
他に考えられる短所としては、薬であればそのものを服用すれば良いですが、ハーブではお湯を沸かしハーブを容器に入れ沸かしたお湯で抽出するなどの手間がかかることです(その手間が情緒的であり、それがゆとりとなって気持ちを穏やかにするという効果もあると思いますが)。
ハーブの意義・役割
1960年代後半から薬の副作用や薬害が社会問題化し近代・西洋医学への疑問から伝統的なメディカルハーブが注目され始めました。
その後心身症や生活習慣病、老人退行性疾患が急増し予防医学が重要視されてきています。まだ病気になる前の段階で、ハーブが役立つと思われます。
またハーブは医薬品の起源であることや、作用機序(薬が治療効果を及ぼす仕組み)などをある程度生理学的や薬理学的に説明できます。ですからハーブを上手に使うことにより
・恒常性の維持による疾病の予防
・生体防御機能の賦活による副作用の軽減とQOLの向上
・五感の刺激による生命力の向上と生命感覚の賦活
・個体差や嗜好に応じたオーダーメイド医療の実現
・健康の自己管理意識と治療への参画意識の向上
・疾病の予防や医薬品とのコストパフォーマンスによる医療費の抑制
などの役割を担うことができると言えます。
少し難しい内容になりましたが、次回は具体的にどのような使われ方をしているのか書いていこうと思います。
参考図書:『臨床で生かせるアロマ・ハーブ療法』
著者:林 真一郎
出版社:南山堂
※ハーブの効果には個人差があります。試してみて合わない場合は、使用をおやめください。
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