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- 「血圧」「不眠」に効果的なハーブ療法(ハーブティ)
薬剤師のみやいです。50歳を過ぎると生活習慣症など怪しい症状が出始めます。そんな時に少しでも症状を軽くできるものとして、ハーブティーを試してはいかがでしょうか?
ハーブはさまざまな症状に使えます
前回お話したハーブ療法の続きとして、今回は症状別にどういったハーブを使うと良いのかについて書いてみます。
全ての症状については書けないので、代表的でよくある症例の「高血圧」「不眠」この2つについてまとめました。
「本態性高血圧」に良いハーブ
ストレスは血圧に影響するので、ストレスを和らげる甘い香りを特徴としたフラボノイドを豊富に含むリンデン(セイヨウボダイジュ)がおすすめです。
カリウムを多く含むので利尿を促します。そのほかオレンジフラワー、ハイビスカスも効果があるとされています。
生活で気を付けるべきは、栄養・運動・休養を見直すこと!
初期の高血圧であれば、コントロールができることが多いです。適正体重を維持しましょう。
料理に使う油は、エキストラバージンオリーブオイルがおすすめです。よく使われる野菜のニンニク、タマネギは脂質低下作用や降圧作用、抗凝固作用、抗菌作用を持ち、高血圧や脂質異常症に役立ちます。
「不眠」に良いハーブ
入眠障害には、ジャーマンカモミールとパッションフラワー、またはホーソンのブレンドを用います。
不安や動揺が強い場合は前者を、動悸や圧迫感がある場合は後者を選びます。
更年期の不眠には、ベルベーヌとローズのブレンド、アンジェリカとペパーミントのブレンドを。中途覚醒にはリンデンとオレンジフラワーのブレンドを用います。
不眠を目的として服用する場合は、やや冷ましてから服用するほうが良いと言われています。無理に全量を飲まなくても構いません。
生活で気を付けることは起床と共に日光を浴び、日中に運動するなどメリハリのある生活をすること。適度な疲れによる入眠誘導が大切です。
食生活では、カフェインやお酒の摂取に気をつけましょう。カフェインは摂取後30~40分で発現し、4~5時間維持します。
最近では腸内環境を健やかに保つことが精神の安定、質の高い睡眠に大切であることが分かってきているので、プロバイオティクスの摂取がすすめられています。また腸内環境には食物繊維の多い野菜、オリゴ糖などの摂取も有効です。
いきいきと健康で過ごすために
他にもさまざまな症状に使えるハーブは、人の持つ自然治癒力に働きかけ病気の予防や治療に役立つものです。
参考図書『臨床で生かせるアロマ・ハーブ療法』の著者である林先生は、グリーンフラスコというハーブのお店を開いており、さまざまなハーブが購入できます。オンラインショップもあるので覗いてみてください。
日常生活でホッと一息したいときに、体に良いハーブでより良い体作りをしてみませんか。
※ハーブの効果には個人差があります。試してみて合わない場合は、使用をおやめください。また、医師のもと治療している方、症状の重い方は自然療法に頼りすぎず医師の指示を仰いでください。
参考図書:『臨床で生かせるアロマ・ハーブ療法』
著者:林 真一郎
出版社:南山堂
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