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- 「エンディング・ヴィレッジ」構想に出会って
薬剤師のみやいです。友達に誘われ八ヶ岳へ。そこで出会った「エンディング・ヴィレッジ」構想。日本人として知っておくべき内容に、思うことが多い実りの旅となりました。「エンディング・ヴィレッジ」構想、聞いたことがありますか?
初めての八ヶ岳
八ヶ岳に住んでいる友達から八ヶ岳・キブツハウスにて「エンディング・ヴィレッジ」構想についてのイベントがあるので、観光がてら来ないかというお誘いを受けて出かけることにしました。
そこでの議題、「エンディング・ヴィレッジ」構想とは?
姨捨山(おばすてやま)って?
統合医療に長けている川嶋朗医師が、東北のある村をたずねたとき姨捨山(おばすてやま・うばすてやま)伝説の跡地にある看板を見つけたそうです。
そこに書いてあった説明では、決して老人を捨てたわけではないとのこと。
そこでは子育てなどを終えた人々が子どもたちの邪魔にならないように自らその場所に行き、共同生活をしながら暮らしていたそうです。
昼間には子どもたちの農業などの手伝いをし、夜には共同生活の場所に戻り、最後はお互いを看取り合って亡くなっていったそうです。
膨れ上がる医療費
川嶋朗医師のお話の中に、膨大に膨れ上がる医療費問題がありました。
医療費の自己負担額は基本的には1~3割(人によって違います)ですが、残りの7~9割分は他人の援助によるもの。現在の医療費は国民総生産を軽く超えており、多額の超過分は子どもたちに負債として残されていると。
もちろん体調が悪ければ病院に行きますし、年齢を重ねるごとにその回数も増えがちです。しかし普段の食生活を変えるなどの努力をすることによって、飲む必要のない薬を減らし、病院に行く回数も減らすことができます。
少しでも医療費について考え、自分にできることをしてみませんか? と。
「エンディング・ヴィレッジ」構想の話は…
「エンディング・ヴィレッジ」構想の話は、私たちへの問いかけでした。
姨捨山は次の世代への負担にならないための共同生活、看取りの場所でした。日本人は温かい心を持つ民族だったと川嶋朗医師は感動したそうです。
生きている時間を充実させるために死を見据えることの大切さ、「メメント・モリ(死を想え)」という言葉もあります。
八ヶ岳にあるキブツ八ヶ岳というコミュニティで、この姨捨山の概念を取り入れたモデルケース。それが「エンディング・ヴィレッジ」構想であり、そのコミュニティを作れないかということで川嶋朗医師が、このキブツ八ヶ岳を取り仕切る滝沢泰平氏に声掛けをされたと言います。
これから、その構想が現実的に動き出しそうです。
現在、エンディング・ノートを書く人が増えてきました。死への考え方も変わってきたのだと思います
「どう生きるか?」は「どう死にゆくか?」につながります。
この夏の八ヶ岳でのイベントはとても心に響き、深く心に残るものでした。
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