冷たいものはNGだけど!
2022.08.122022年04月16日
私が眠れない理由
「春眠暁を覚えず」とは言うけれど
中医学を勉強中の森taitaiです。「春眠暁を覚えず」とは、春は気候が良くぐっすり眠れるので、夜が明けたのに気づかず寝過ごししまう。という意味ですが、皆さんは、良く眠れていますか?
眠れない
寝つきが悪い日がよくあります。旅行先はもちろんのこと、日常的に眠れないことが多いです。考え事を始めると、とめどなく頭が冴えてきて眠れません。年々、その傾向はひどくなっているようです。
睡眠とは……昼間の交感神経の働きから副交感神経の働きにスイッチしていくこと。
寝付けない時は、頭の中に次から次へと思考が巡っています。仕事のこと、家族のこと、次の旅行のこと……楽しいことあり、悲しいことあり、煩わしいことあり、怒りあり、いろいろです。
そしてさらに、眠れないことへの焦りに執着してしまい、ひどいときは白々と夜が明ける、なんてこともたまにあります。
眠りへの準備
上海の中医の先生曰く、中医学では昼から夜に移る、つまり外界が陽から陰に移行するように、人間の体も徐々に陽から陰に移っていくことで体も眠りの準備を整えるとのこと。まさに交感神経から副交感神経へ、ということと同じと理解しました。
西洋医学では、精神安定剤や睡眠導入剤を服用するのですが、中医学ではまず生活環境を自ら変えていくことをすすめられました。
五感で感じるものを徐々にトーンダウンしていくことが大事だと。“就寝3時間前までには食事を済ませるように”というのも、この理由の一つです。
就寝時間ぎりぎりまで、テレビを見たり大きな音で音楽を聴いたり、パソコンを使ったり、ベッドに入ってからも携帯を見たりなどはもってのほかです。
就寝前にシリアスな問題について考えたり、話し合ったりするのもNG! 夫婦喧嘩は最も避けたいところです。部屋の照明も徐々に暗くしていくのがベスト。間接照明はとても効果的です。そして自分が一番快適だと思う環境で眠りにつく。
中医学的睡眠障害の理由
睡眠を主っているのは、肝と心です。
肝は気の巡りを、心は血流と安神(精神や情緒)をつかさどっています。
ストレスや不安、不必要な考えに捕らわれ過ぎていると、気の巡りがスムーズに流れていかなくなります。ひどいと気が上の方ばかりに昇り、熱化してしまうこともあります。
気の巡りの不調は、血の巡りにも影響を及ぼします。流れの滞りから一部に偏りが見られたり、足りなくなる部分が出てきたりします。
心血の流れが滞ることで、安神にも悪い影響を及ぼします。それが、睡眠障害となって、寝つきが悪い、不眠、途中覚醒などの症状となって私たちを苦しめるのです。
不眠の原因は、他にもありますが、私の場合の寝つきの悪さは、これが原因だと思われます。なので、努めて気持ちの余裕を持てる生活環境を目指し、リラックスして眠りの時間を迎えるように未だ工夫は続いています。
まだまだ寝つきの悪い夜は時々ありますが(涙)。
この黒なつめは小さくて食べやすくてお勧めです。精神安定、緩和、補血などの効能もあります。
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