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- 蒸し暑い夏に麻婆豆腐がおいしい理由
国際薬膳師の資格を持ち、中医学を勉強中の森taitaiです。世界中のいろいろな料理が、日本にいながらにして食べられるようになった現在。中華料理もエスニック料理も、ごく普通に日常で食べられるようになりました。
目次
辛い料理
辛いもの、スパイシーな料理が大好きです。担々麺・火鍋・トムヤムクン・麻婆豆腐などなど……。
中華料理の中でも、四川料理と湖南料理は特に辛く、唐辛子と山椒のピリピリした刺激が癖になる辛さです。
タイ料理の辛さは、唐辛子や唐辛子ペーストの辛さと酸っぱさの絶妙なうま味がたまりません。
現地のレストランでも日本のレストランでも、最近はメニューの前に唐辛子マークがいくつかついていて、自分で辛さの度合いをチェックできるようになっています。オーダーしてから、あまりの辛さに脂汗をかいて目が飛び出るような羽目になることは少なくなりました(笑)。
辛さの作用
食べ物には、それぞれ身体に効率よく働く作用があり、中医学では四気五味と言います。四気とは寒・涼・温・熱、平。五味とは酸・苦・甘・辛・塩味です。
辛みは発散(汗を出して表面的な熱を除去する)・行気(気を巡らす)・活血(血流を促進する)作用があります。
タイや中国の四川省は、ほぼ年中湿気が多く蒸し暑い気候です。そのために辛いものを食べて発散、燥湿させることで、外湿を必要以上に体内に取り込まないようにすることが目的とされています。
麻婆豆腐が解禁の季節
一方、日本は四季がある国です。特に秋から冬にかけては外界は乾燥しています。そんな時に、辛いものをたくさん摂りすぎると、体の表面も内面も発散し過ぎて乾燥してしまいます。
また、自ら体内に湿熱を貯めやすい人は、辛みのものを取りすぎることで、さらに内熱を増加させ、体中が熱化していってしまいます。
なので、6月ごろの梅雨時期から夏にかけてのジメジメとした湿気の蒸し暑い、これからの季節が、ちゅうちょなく麻婆豆腐を食べられる季節なのです。
「さぁ、山椒をたっぷり効かせて麻婆豆腐をいただきましょう!!」
≪おまけ≫
高温多湿の時期にお勧めのお茶は「黒クコの実」。
中医学的には暑くても冷たいものは、なるべく控えることが鉄則ですが、やはり飲みたくなりますよね~。
黒クコの実は“ブラックゴジベリー”とも言いますが、美白・美肌・アンチエイジング・目の働きをサポート・内臓機能向上(血圧を正常にする)・免疫力向上など、まさにスーパーフードなんです。
水を入れたボトルに、大さじ1杯程度入れてほっておくだけのお手軽なお茶です。お試しください!
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