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- 紐を使った伝統工芸「中国結び」を楽しむ
海外で暮らす楽しみの一つに、その国ならではの文化、習慣に直接触れられることがあります。
中国の伝統工芸「中国結び」
赴任前からネットで情報を得て“中国結び”を知りました。皆さんもよく目にする、中華料理屋さんの店内に飾られている赤い紐で結んだ飾りです。
歴史はとても古く、漢の時代より培われてきた伝統工芸です。昔の中国の女性ならば結ぶことができる人が多くいたらしいですが、現代には、その存在すら若い中国女性たちには興味のないものになっているようでした。
中国結びの種類
組む・結びは神聖なもの、魔よけとして考えられていたそうです。その紐の多種多様な色鮮やかさに感動!昔の中国結びはおめでたい時(正月飾りや結婚などのお祝いの飾り)に使われるので、赤色で結ぶのがほとんどだったようですが。
上海駐在中に受けたレッスンでは、自分の好きな色、色合わせを考えるところから結びが始まります。アクセサリーを選ぶ感覚で色を決めて良いのです。
中国結びのそれぞれには、聞きなれない中国ならではの名前がついています。その謂れを知るのも楽しみです。例えば
- 藻井結び 清代の頃の装飾で、天井板の美しい模様。
藻井戸結び - 吉祥結び 僧侶の袈裟や神社仏閣の装飾品に使われ、相手の幸福、平安、健康を祈る意味。
吉祥結び - 双銭結び 二つの銅銭が重なる形で厄払いの意味。
- 盤長結び 永遠の長寿の意味。
私の先生は、上海に長く暮らしている日本人の方だったので、中国結びの基本の結び方に、今の感覚をアレンジした作品が多く、実際に身に着けるアクセサリーや、日常使いできるものを多く結びました。
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![](https://halmek.co.jp/media/uploads/1a9c21843442a7c561ebd0bae60ac93e1649940018.8283.jpg)
YouTubeで、数多くの中国結びのやり方動画を見ることができます。ご興味のある方はチェックしてみてくださいね。
多種多様な文化
中国ならではの文化といえば、よく知られているのが「太極拳」「気功」。工芸文化で言えば「切り絵」「農民画」。音楽では「二胡」「揚琴」。そして料理では言わずと知れた「点心」。
本当に、どれもこれも興味深く、体験してみたかったものばかりです。駐在、という限られた期間の中では見ること、聞くことはできても、実際に体験する、習うとなるとタイムオーバー!! 残念でなりませんでした(涙)。
もしも、また訪れることができるなら、そして生活することが叶うなら、次は何に挑戦しましょうか?
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