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- 薬膳茶と薬膳和菓子を楽しもう
三寒四温。暖かい日が増えてきました。春分は昼と夜の時間が、ほぼ同じ長さになる頃。二十四節季でも大きな節目の日です。桜の開花も待ち遠しいですが、花粉症や何となくの不調、気持ちのふさぎ込みなどの症状が出やすいのが春です。
薬膳料理と薬膳茶
薬膳とは、中医学の基本理念に沿って、食材と中薬を組み合わせて作る料理のことですが、今は、中薬を使用せず食材だけで健康増進、病気の予防を考えて作られたものも薬膳と考えられています。
なので、普段何気なく作っている料理も、意外にも薬膳料理だったりします。特に、季節の旬の食材を使った料理は、その季節を乗り切るための効果が詰まったものが多いです。あらためて自然の素晴らしさを実感できます。
しかし、なかなか毎日気を使った料理を継続していくのは、負担が大きいですよね。その点、薬膳茶は、気軽に毎日、自分でブレンドしながら楽しめるのでお勧めです。
春にお勧めの薬膳茶
春に向けては、理気(気の巡りを良くする)の薬膳茶として、ジャスミン、玫瑰花(まいかいか/バラのつぼみ)、びわ茶、金木犀などがお勧め。
さらに、目のショボショボ感、視力減退が気になるようなら、クコの実を足す。もしくは、花粉症がひどいようならば、玫瑰花を菊花に変えてみる。
また、最近ちょっと元気がないな~と感じるときは、ナツメを加える。もしくは、お茶請けにナツメを頂くのも効果的です。ナツメは西太后も美と健康のために欠かさなかった、パワフル食材で有名ですよね。
私は、さらに元気が欲しいときは、補気(気を補う)の中薬、黄耆(おうぎ)を足したりもします。
薬膳の和菓子
日々、薬膳茶を楽しみながら、お茶請けに良いものはないかな~と思っていました。
中国の方々は、お茶請けにかぼちゃやひまわりの種をよく食べます。中国の家庭を訪問すると、お皿に山盛りの種が準備されていて「请吃!」(食べてください!)と勧められます。でも、あまりおいしいものではありませんでした。
そんなとき、Instagramで薬膳和菓子を作って予約販売している方を見つけました。“食のコト菓子工房”さんです。
彼女もまた薬膳と中医学を勉強した方で、その知識と素晴らしさを得意なお菓子作りに取り込めたら、と始めたそうです。そのクオリティーの高さとおいしさは抜群です。もちろん、薬膳に興味がない方でも満足できる和菓子です。
私も、今まさに中医学、薬膳の勉強進行形ですが、いつか“食のコト菓子工房”さんのように知識を生かすことができる形を見つけられたら……と夢は膨らむばかりです。
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