- ハルメク365トップ
- ハルトモ倶楽部
- 人生の転機
- 近くて遠かった中国が本当に近くなった
夫の仕事の関係で中国へ行くことがなければ、隣国とはいえ、私にとって中国は近くて遠い国だったと思います。2回の上海暮らしは、とても貴重な経験となりました。
ノスタルジックな上海
一回目の上海(1994年~1999年)
まだまだ開発初期の頃。毎日どこかが一瞬のうちに壊され、あっという間に新しいビルやマンションが建ってしまうというミラクルのような日々でした。
昨日あったはずの建物、道が次の日にには跡形もなくなっている、タクシーに乗って目的地につくまで、ぐるぐる遠回りされることが日常茶飯事でした。高速道路もその頃から建設され始めました。
里弄(リーロン・日本の長屋のような建物)が街のあちこちに存在し、その細い道を洗濯物が所狭しと干されているおなじみの光景は圧巻そのものでした。
その頃の中国人にとって、パジャマは就寝時に着るもの、というより部屋着=近所のお出かけ着。可愛い花柄のパジャマで、普通に街のスーパーで買い物をしているおばさんたちがたくさん見かけられました。
一般家庭では、自宅にクーラーがついている家は少なく、真夏の暑い夜には上半身裸のおじさんたちが、自宅の前の道路に長椅子を置いて寝ている姿もごく普通でした。
そんなちょっとクスリ! とほほ笑んでしまう日常が、街のあちこちに見られたのが懐かしく思い出されます。暮らしていくのに不自由はたくさんありましたが、中国の人々は、皆のどかで、温かく私たち日本人を迎え入れてくれたように感じました。
最先端の街 上海
2回目の上海(2016年~2019年)
上海万博を境に、上海はとてつもないスピードで進化したようでした。
懐かしい上海を心描いていた私は、その変わりように、ただただ驚くばかりでした。もはや、東京、大阪を超える立派なビル群、マンション群。1路線だった地下鉄も16路線に増え、車を使うしかなかった昔に比べ、どこへ行くのも地下鉄が便利な街に変わっていました。
日常生活も、東京で暮らすよりも便利なことがたくさんありました。一番感心したのは、携帯さえ持っていればお財布は必要なく、道端の老人がやっているような露天商でさえも携帯決済ができるほど、老若男女、ほとんどの中国人が携帯を使いこなしていました。
街のショップ、レストランでも、店員さんは英語を使いこなし、中国語を話せなくてもまったく困りません。上海の人々はインターナショナル化が進み、若者の多くはおしゃれで、セレブ感もたっぷり!
ブランドに身をつつみ、高級そうなゴルフセットとともに、外車でさっそうとゴルフ練習場にやってくる親子は、ほぼ上海人でした(笑)。また外資系ホテルのアフタヌーンティーを楽しんでいるのも、多くは上海マダムたち!
そんな便利なはずの上海でしたが、昔の上海が懐かしく居心地が良かったように思えたのはなぜでしょうか?
海外で暮らすということ
2度の上海駐在は、私の人生に大きく影響を与えてくれた経験でした。日本の生活は便利で快適で安全で、そして日本人ならではの考え方や習慣は、当然のようにしっくりくるものですが、あらためて外から日本や日本の生活を見直してみると、日本と中国のそれぞれの良い所、悪い所が感じられるようになりました。
おそらく、欧米や他のアジアの国々に暮らした経験がある方は、同じように感じられているのでは……と思います。
私はアジア圏しか知りませんが、そこで知り合った外国人、また日本人でも遠くのさまざまな国を転々としている方と知り合うことも多く、そんな方たちは、皆一様に前向きでパワフルで、そして明るく素敵でした。
今は、コロナや、ヨーロッパの政情不安などで、気軽に海外を飛び回る状況には残念ながらありませんが、機会があれば、まだ知らない世界を見てみたい! 体験してみたい! 欲は尽きません。
60を過ぎた私が、いくつになっても輝いていたい! と思える原動力は、そんな方々からお裾分けしてもらったのかもしれませんね!
■もっと知りたい■
-
子に遺すべき資産は?
「現金」か「不動産」か…どっちが得?メリット・デメリットは?相続や親族間のトラブルに悩まされないためにしておくべき準備とは -
突然の我慢できない尿意
実は多くのハルメク世代が悩んでいる「尿トラブル」…中には上手に対策をしている人も!気軽にできる対策って? -
個人情報管理できてる?
銀行口座・保険・クレジットカードなど、「デジタルの情報」をきちんと管理できていますか?煩雑にしていると思わぬ落とし穴が… -
お金の管理が簡単に!
三井住友銀行アプリに「シンプルモード」が新登場!スマホ操作が苦手な人でも簡単に使える便利機能が満載です! -
認知症セルフチェック
「もの忘れが増えた」「名前が思い出せない」という症状に心当たりがある方は要注意!それ、「認知機能のレベル低下」が原因かもしれません… -
健気な姿がかわいい!
「思わず笑顔になる」と巷で話題の「永遠の2歳児・ニコボ」!ハルメク世代の2人に、ニコボとの生活にハマる理由をお聞きしました! -
生前親に●●聞き忘れると
老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは… -
50代~お金の増やし方
将来を見据えて、50代から「まとまった資金の調達」が重要になります。どんな選択肢があるか、ご存知ですか? -
60日で英語が話せる!
英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは? -
今なら無料でお試し!
将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます! -
おひとり様の備えはOK?
この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生! -
50代から1日1分脳トレ
認知機能を衰えさせないためには、早い時期から「脳を活性化」させることが大切。脳トレ効果がグッとアップするコツって?