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中医学を勉強するようになってから、季節の移ろいに敏感になりました。暑さ、寒さはもちろんのこと、空気の乾きや湿り気、そして日の長さも。冬至は、一年で最も昼が短く夜が長い一日です。
冬至
寒さも本格的になり、師走(先生も走る)というぐらい忙しく、何となく気忙しくなる時期です。中医学では自然界の全てを陰陽で区分しますが、冬至は一年で最も陰が極まる季節です。今年の冬至は、12月22日でした。
陰が極まれば、その次の日からが陽に転ずるので、「一陽来福」と言って、運気が上昇する日とも考えれているそうです。秋は何かと思い悩みがちな季節ですが、冬至の日を境に気分をリフレッシュする機会ととらえていいかもしれません。
季節を感じる習わし
冬至と言えば、日本では“南瓜”を食べます。南瓜は温性で補気(気を補う)食材です。寒くて、体にエネルギーを溜めなければならない季節にピッタリの食材です。
中国では、“餃子”を食べる習わしがあります。餃子の餡(あん)は羊肉が多いそうです。羊肉も温性で体を温め気を補う食材の代表格です。特に中国の東北地方は寒さが厳しいので、水餃子でスープとともに食し、体を温めます。
中医学が日常生活に浸透している中国ではもちろんのことですが、日本でも昔の人の知恵の中に、その季節の体に必要な食材が何であるかを、自然と認識されていることが素晴らしいことだと感じます。
封蔵の季節
春に芽吹く草花たちは、土の下でじっと温かくなる日を待ちわびています。冬眠する動物たちも、厳しい冬の環境下では動くこともせず、しっかりエネルギーを温存しています。
自然界の全ての物がそうであるように、私たち人間も寒さの厳しい冬の間は働きすぎず、活動しすぎず、エネルギーや栄養を溜める=封蔵していくことが大事です。
しっかり睡眠をとり、無理をせず、体を冷やさない。そして冬の食養生で対策をバッチリして、活動を開始する春モードに備えましょう。
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