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今年(2022年)のお盆に、久しぶりに故郷へ帰られて、お墓参りをされた方も多くいらっしゃることと思います。お墓について考えてみました。
実母を見送って
昨年(2021年)実母が亡くなり、今年の7月には一周忌も済ませました。
祖父母の時に経験済みではありましたが、まだ若かったので、お墓のことをリアルに捉えることはありませんでした。ですが両親を見送り、初めて「自分の時はどうするのか? どうしたいのか?」と考えるようになりました。
何よりも、お墓のことがとても悩ましく思えました。
先祖代々の墓
実家には先祖代々の墓があり、引き継がれています。生前の母が何よりも気にかけていたのが「未来永劫、お墓をちゃんと引き継いでくれるのか……?」ということでした。
幸い(母的には)私には兄、兄には息子、その息子にも息子がいます。生前母が「良かったね~これで安心」と言っていたのを、よく覚えています。
夫は関西出身なので、義父の墓は関西にあります。なので、法事やお墓参りなどでお墓を度々訪れることは、なかなか難しい状況であります。
私には、お墓を代々継承してゆくことに違和感しかありませんでした。生きている人たちがお墓に縛られている感じがしたのです。
代々のお墓って必要ですか?
仏壇やお墓は、亡くなった人たちとの面会用の窓と考えられているそうです。
けれど、遠方であったり、忙しかったり、または自分自身が老齢になったりで、お墓のお手入れを怠れば、当然お墓は荒れ放題になるばかりです。またお墓を引き継ぐためには、当然大なり小なり費用もかかります。
故人を忍ぶことに、それぞれの形があっても良いのでは……というのが私の考え方です。
ちなみに我が家には義父、私の両親、私をかわいがってくれた叔母、そして私の大学時代の親友の写真が飾られているコーナーがあります。
私達のお墓
そんな時知ったのが、最終的には合祀(ごうし)にて永代供養してくれる“樹木葬”のお寺でした(詳しくはアンカレッジの樹木葬を参照してください)。
夫婦二人だけで入るお墓なので、二人目が亡くなってから13年目には必ず合祀墓に移されます。最初にかかった費用以外に将来的に続く費用はないので(納骨費用などは別途かかります)、子どもたちに負担がかかることもありません。
子どもには子どもの生活や人生があり、孫も然りです。決して「お墓のこと、お願いね~」という負担をかけてはいけないと思い、自分たちの始末は自分たちで責任をもって考えておくべきだと思いました。
昨年、還暦を迎えたばかりで、すでにお墓のことを考えるのは少し早すぎる選択だったかもしれませんが、私たち夫婦の最後のホーム選びをした気持ちです。
これも、人生の大事な断捨離の一つなのかもしれませんね。
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