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公開日:2025年04月16日
50代婚活奮闘記14・C恵の場合
恋愛・婚活ジャーナリストの清葉アキコが出会った婚活女子の第14話。今回は、息子の独立を機にアプリ婚活を始めたバツイチ52歳の派遣社員C恵の話。人生初のモテ期到来で、1か月に10人もの男性と会い、早くも本命候補が現れたというが……。
C恵のプロフィール&前回の話はこちら。
婚活アプリで毎日のように「いいね!」が届き、1か月に40人以上とマッチング、10人と会って、5人とはメッセージのやり取りやデートが続いているというC恵。
初めて会ったときに「中高年×バツつき×コブつき(子あり)の私は“婚活三重苦”よー(笑)」と自ら言って笑っていたが、C恵は知らないのだ。実はある程度の年齢になると、バツもコブもない女性より、バツイチ×子持ちの女性の方が婚活市場ではモテるということを……。
実際、私が婚活していた40代後半から50代、結婚相談所といくつもの婚活アプリを使っていたとき、「1回も結婚したことない女性はちょっと……」と何度言われたことか!男性陣に「なぜか?」と問いただしたところ、こんな答えが来た。「そこそこの年齢まで結婚したことがない人って、どこか人間として致命的な問題があるって思っちゃうんだよね」。なるほど、すごい憶測……。
バツやコブがついている女性ならそういう疑問を抱かれることが少ないのだろう。「1回でも結婚しているなら、明らかにヤバい人ってわけじゃなさそう」「人と暮らしたことがあるなら、結婚生活に変な夢を抱いていなそう。結婚生活でちょっとした我慢は耐えてきたはずだから」「子どもを育てた経験がある女性なら、料理や掃除といった基本的な家事ができそう」「子育てを経験してきた人なら、遊びまわったりせず、金銭感覚もしっかりしていそう」
そして、バツつき男性の答えで一番多かったのはこれだった。「離婚の大変さを知っている女性なら、さすがに二度はしないって思えるから!」
C恵が今、人生初にして最大の“モテ期”を迎えているのは、もちろんそういう人生背景だけではないというのはもちろんわかってはいるけれど、やっぱり改めて思う。婚活三重苦を背負っているのは、中高年×バツなし×こぶなしの初婚女性の方なのかも……と。
マッチングアプリの場合、お見合いとは違ってマッチングしたからといって必ず会えるわけではない。それは恋活だろうが婚活だろうが関係ない。C恵も最初はそれがすごく嫌だった。かなりのメッセージをやり取りし「そろそろ会ってみたいな」と思った頃、なんの前触れもなく相手が音信不通になるのだ。
かといって、すぐに会うのはちょっと怖い。しかも、もともと人見知りな性格だから、メッセージもそこそこの状態では何を話したらいいのかわからず会うのを躊躇してしまう。そんな慎重派のC恵のことを、「とにかく早く会いたい」派の男性陣は早々に見切っていったのだろう。
希望と絶望の繰り返し――。最初のうちは毎度落胆して、その疲弊が重なって婚活をやめようとすら思ったとC恵。「でもね、私が会いたいと思うようになるまで待ってくれる男性もいたの。本当に私をいいなと思ってくれていたら2週間くらいは待ってくれるはずでしょ?」。そんな慎重派のC恵でも1か月に10人も会えたのだから、それはすごい。C恵はおっとりして見えるが、実は隠れ行動派なのかも!?
そんなC恵が、満面の笑顔で「本命候補」と言う男性との5回目のデートに出掛けて行った。私は中学生のようにC恵に冷やかしのメッセージを入れる。「デートはどう?」。デート中なのだろうか。返事はない。既読にもならない。日付が変わる頃になっても既読のマークはつかない。これはもしや……急展開で素敵な夜を過ごしていたりして――。
手に握ったスマホの振動とアラーム音で目が覚めた。C恵のデートを勝手に妄想しながら、ソファーの上で寝落ちをしてしまったようだ。寝ぼけ眼でスマホを見たがC恵からの返信はない。そして相変わらず既読にもなっていない。きっといい夜だったに違いない。
それから2週間経っても、C恵からの返信は届かなかった。真面目な彼女は遅くても翌日には返事をくれていたのに……。もしかして彼とのデートで忙しいのかも? 私はひやかしモードで、またもやメッセージを送ってみた。「本命候補の彼とはどうなった?」。キャラクター同士がキスしているスタンプも添えて――。
数分後、C恵からスタンプが1つ送られてきた。うさぎのキャラクターが涙を流している。これはどういうこと!?うれし涙?それとも……?その日の夜、仕事帰りのC恵を飲みに誘った。
「本命候補」とC恵の初対面はアプリを始めて2週間ほどした頃だった。「タイプだからすぐに会いたい」と言われたが「もう少し仲良くなってからでもいい?」と言うC恵の意向に合わせてくれた。毎日のようにメッセージのやり取りをし、週に2回程度、仕事帰りに食事デートをする。彼との会話は本当に楽しく、会うたびに駅で買った小さなブーケをプレゼントしてくれ、食事もごちそうしてくれる。
「C恵と話していると仕事の疲れが癒やされる」と彼は言っていたが、癒やされていたのはC恵自身もだ。好きなものや嫌いなものも似ているせいか話も合う。あの日の自分がこんなにも自然に男性と話すことができるとは思わないほど……。彼こそ運命の人かもしれない!
その日のデートも楽しい時間だった。もっと長い時間一緒にいられたらいいなと思ったC恵は、その週末も会えないかと彼を誘ってみた。「ゴルフの接待があって……」と彼。思い返すと、前の週もその前の連休も断られていた。「平日夜なら合わせられるよ」と言うから、いつも仕事帰りの食事デートになっていたのだ。
「休日、そんなに予定が詰まっているの? いつなら大丈夫なの?」。休日に会えない理由を軽く問い詰めていくと、彼は既婚者であると告白。「僕はC恵とメッセージしたり食事したりしている時間が楽しいし、C恵のことも好き。C恵も僕のことが好きでしょ?こういう感じで大人なデートを続けていくだけじゃダメなの?」。彼は真顔で言った。そう、彼は、結婚なんて微塵も考えていなかったのだ。
婚活アプリと言っても、単なる恋人やセカンドパートナー探しが目的の人もいるのか……。生涯のパートナーを探している中で出会った彼に運命を感じ、かなり本気モードになっていたC恵は愕然とした。これまで楽しく交わしたメッセージも楽しい食事も、彼にとっては単なる人生の余興だったのだ。
「やっぱり私が結婚なんて無理なのよ!」C恵は怒りを抑え込むように低い声で言った。彼への怒りというよりは、婚活をしようと決めてアプリで“人生初のモテ期”に浮かれていた自分自身を責めているように思えた。
「婚活アプリって確かにたくさんの人と出会えるけれど、相手を疑ってかかったり、どうせ裏切られるって思ったりするようになっちゃって……」。「本命候補」のことだけではない。アプリ婚活で、まだ会っていない相手とはいえ一人一人と真剣に向き合ってきた真面目なC恵は、何度も感じたむなしさはかなりのストレスになっていたに違いない。
絶好調で走り始めているように見えた婚活に急ブレーキがかかったC恵。「結婚、あきらめるしかないのかな……」小さな声でつぶやいた。涙は流していないが、今にも泣きだしそうな震えた声だ。本命候補の彼とのデートから2週間、彼女は一人でつらさを消化しようとしていたのだろう。そんな彼女に、また笑顔を取り戻させてあげたい……そう私は思った。「結婚相談所に入ってみたら?」
三島さんからのひと言
婚活アプリにもいろいろありますが、誰でも簡単に登録できるものが多いです。対して結婚相談所は、入会するには独身証明書などさまざまな書類が必要な上、決して安くはないお金もかかるので、結婚に真剣な人が集まっています。同じ出会いの場ですが、婚活を安心して進めたいなら、「結婚相談所」という選択をしてみては?
婚活業界歴19年。20代・30代向けの結婚相談所「ganmi(眼深)」と50歳以上の結婚相談所「とわ婚」(https://towakon.net/)を展開する株式会社ヒカルヨの代表をつとめる。メディア出演多数。著書に『「普通」の結婚がなぜできないの?』(WAVE出版)、『婚活は「がんばらないほうが」うまくいく』(秀和システム)がある
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