【1】独身歴50年!A子誕生日の婚活決意(前編)
2025.01.08
公開日:2025年01月22日
50代婚活奮闘記3・A子の場合
【3】独身歴50年!A子誕生日の婚活決意(後編)
恋愛・婚活ジャーナリストである清葉アキコのもとには、老若男女関わらず、相談が集まってくる。この婚活奮闘記は、「人生の後半戦を共に生きるパートナーを見つけたい!」というハルメク世代の女性たちの物語。今回は、50歳の大台に乗り、結婚について語る親友・A子の話の3話目。
50歳の婚活はじめは〇〇〇から!?
前回の話はコチラから。「婚活なんて……」と後ろ向きなA子に、つい「それでいいの!?」と強く言ってしまい、気まずい別れ方になってしまったA子の誕生会――。A子になんてメッセージを送ったらいいのだろう……そう思っているうちに数日が過ぎてしまった。
もやもやしていると、A子からメッセージが届いたのだ。「近々会えない?」とひと言。仲良しグループの方ではなく、私にだけ……。何だろう!?と思いながら、早い方がいいと思い、その週末に会う約束をした。
「私、やってみようと思うの、婚活!」
会うや否や、そうA子が言った。
A子はノリやまわりへの同調で言動することはほとんどない、慎重派だ。私に言われたから空気を読んでやってみようと言っているわけではない。彼女のことだから、おそらく、この数日、本気で考えたのだろう。
だったら私も本気で応援したい! だって、もう二度と、彼女のあんな悲しい顏を見たくないから……。
まずは、婚活アプリをその場で登録!
私自身も、ある先輩女性と食事している途中、「今、ここで登録しなさい!」と言われてアプリを登録したのが、婚活の始まりだったからだ。
最初に婚活アプリを登録させたのには、理由がある。A子には、まず、自信をつけてもらいたかった。「もう50歳だから無理……」ではなく、「50歳でもまだ大丈夫!」と思ってほしかった。それと、出会いは“ない”のではなく、自分から“つくる”ものだということをわかってほしかった。
「どこのアプリがいいの?」
「写真は掲載しなくちゃいけないの?」
「どんな写真を選んだらいいの?」
「自己PR文はどうしたらいいの?」
こんなやりとりをしているうちに、私たちの間にあった気まずさは消え去り、いつものノリに戻っていた。
ああでもない、こうでもない、と3時間かけて婚活アプリへの登録を完了。たった小1時間で「いいね!」やメッセージが数件、届いていた。
「50歳だから無理、じゃないんだよ!」とA子に言うと、A子はちょっと自信を持ったようで、「私、まだまだいけるね~(笑)」と冗談交じりで笑った。
よかった、この笑顔が戻って。
婚活といえば、やっぱり「結婚相談所」なの!?
私の「A子婚活応援計画」において、婚活アプリは単なる助走だ。
アプリはアプリの良さがあり、そこで知り合って結婚したという話もかなり耳にしている。私自身もそこでいろいろな人と出会えたし、お付き合いした人も数人いたが、結婚にまでは至らなかった。そこで知り合って友人になった人は何人もいるけど(笑)。
そう、「婚活アプリ」と言っても、相手に“本気”の人が少ないというのが実体験から得た感想。会える数は多いかもしれないけれど、結婚までにたくさんの人とのやり取りが必要になる可能性が高い。働く50代に、そんな時間も活力もない(笑)――これが現実!
となると、「婚活」の王道は、やっぱり結婚相談所。今まで数々の相談所や、仲人&カウンセラーの方々を取材してきたが、やはり仕事をしている忙しい人こそ、無駄な時間や労力をかけず、効率よく出会いの機会が得られる結婚相談所はベストというのが、私の結論。
結婚相談所は中~小規模が多く、それぞれ、特色がある。金額やサービスに違いがあるが、お相手を紹介されて、両者が会いたいと思ったらお見合いが設定され、お見合いがうまくいけば、交際、婚約という流れにのっとって、サポートしてくれるという基本の流れは同じといっていい。
数ある結婚相談所の中で、A子にぜひおすすめしたい相談所があった。以前、取材でお会いした婚活アドバイザーMさんが運営する50代以上に特化した結婚相談所だ。
「えー、やっぱり相談所に入会しなくちゃダメなの?」とA子。
入会するかどうかは別として、まず、Mさんに会ってほしかった。50代以上に特化した相談所だが、単に熟年者のみを会員としているだけではない。Mさん自身が専任でサポートしてくれるというのもあるが、さまざまな理由で婚活を諦めずに続けられるシステムを採用しているから。
50歳という大台に乗って、一度は諦めかけた結婚――。果たして、本格的に婚活を始めたA子は、長年の夢を手にすることができるのか⁉
- (次回予定)【第4話】「結婚相談所」探しで、まさかの瀕死!?
- 【全話読む】50代からの婚活奮闘記
婚活初心者専門コンサルタント・三島光世さん
三島さんからのひと言
『今の婚活の主流は「婚活アプリ」と「結婚相談所」。並行して進めている人も多いのが実情。“自然と出会える”は期待しないで!便利なサービスを味方につけましょう』
婚活業界歴19年。20代・30代向けの結婚相談所「ganmi(眼深)」と50歳以上の結婚相談所「とわ婚」(https://towakon.net/)を展開する株式会社ヒカルヨの代表をつとめる。メディア出演多数。著書に『「普通」の結婚がなぜできないの?』(WAVE出版)、『婚活は「がんばらないほうが」うまくいく』(秀和システム)がある