【1】「50代婚活」は新しいライフスタイルの一つ
2024.10.232024年11月20日
人生100年時代の50代からの婚活
【6】人によって「良い結婚相談所」は違う⁉
人生100年時代、「50歳は人生後半戦のスタート地点」です。これからの長い人生を“一緒に楽しく生き抜くため”の「結婚・婚活」を考えるシリーズ。今回は「結婚相談所」を選ぶ際のポイントを伝授します。
結婚相談所のサービスの質と量は、料金に比例?
『【5】意外にも「結婚相談所の会員」はどこでも同じ⁉』で解説したように、どの「結婚相談所」に入会してもお見合いをセッティングしてくれるサービス内容は基本的に変わりません。ほとんどの相談所が共通の会員システムを使用しているため、出会える相手もほぼ同じです。
では、どこの「結婚相談所」に入っても同じかというと、そうとも言えません。
筆者自身、雑誌の婚活特集を作るために、さまざまな「結婚相談所」をリサーチ&取材してきましたが、それぞれに特色がありました。
「結婚相談所」のホームページや広告には、「ハイクラスの男性との結婚専門」「50歳以上の熟年結婚を叶える」「登録者数〇万人」「成婚実績〇%」など、多彩な宣伝文句が並んでいます。
詳しく調べると、婚活にかかる費用は相談所によって異なることに気づきます。1か月に紹介される人数、お見合いを申し込める人数、実際に会える人数も違います。また、活動を進める際のフォローアップやサポートが有料オプションとなる場合もあります。
筆者の経験では、サービスの量や質は料金と比例しているように感じます。
入会金、月会費などがピンキリ…違いはなに⁉
多くの「結婚相談所」では、入会金を支払い、月会費を払いながら活動を進めます。婚約が決まると、成婚料という成功報酬が必要な場合もあります。
一般的な話ですが、個人経営の「結婚相談所」などは、お見合いのセッティングだけでなく、成婚に向けた手厚いサポートやカウンセリングを行うことがあり、やや高額な料金設定になっている傾向があります。
一方、大きく展開している結婚相談所は、紹介やお見合いのセッティングがシステマチックに行われることが多いです。専属カウンセラーがいない場合もあり、パーソナルなサポートは少ないですが、その分、料金が抑えられています。
「お世話好きな仲人」のようなサポートを希望するなら、少人数制の「結婚相談所」を選ぶのも一つの手です。人生を共に考える相棒として、担当者の人柄も重視する人が多いようです。逆に、自分のペースで進めたい人は、システマチックに活動できる相談所が向いているでしょう。
「たくさんの人に会える相談所」がいい⁉
毎月、お見合いを申し込める人数が多い相談所では、出会いの可能性が広がると感じる人が多いかもしれません。実際、「1か月に〇人紹介」「毎月〇人にお見合いを申し込める」「お見合い回数は無制限」などを特徴にしている相談所もあります。
ただし、「結婚相談所」の場合、お見合い後に「仮交際」ステータスになるまでは直接連絡を取ることができません。そのため、仲介が必要であり、アプローチする人数が増えるほど月会費が高くなる傾向があります。
また、たとえば月に100人に申し込みができても、お見合い成立率が低ければ、断られる回数が増え、“婚活疲れ”につながる可能性があります。
さらに、成立したお見合いの数が多い場合でも、現実的に1か月でスケジュールを調整できるか、仕事と両立できるかを考える必要があります。
数の多さより、一つ一つの出会いを重視できるペースで
お見合いから「仮交際」ステータスに進むと、デートを重ねることになります。仮交際は複数同時進行が可能ですが、デートの時間が増えるため、新規のお見合いをこなす時間が減ります。
そのため、新しい人と会うよりも、仮交際中の相手との関係を深める方が結婚の可能性を高めることになります。
自分の生活スタイルや時間的な余裕を考え、無理なく活動できる相談所を選ぶことが大切です。また、断られることへの耐性や、活動を続けるモチベーションも考慮に入れて選んでみてはいかがでしょうか。
※次回7回目は、「結婚相談所婚活で準備するもの」について、解説していきます。
取材協力
婚活初心者専門コンサルタント・三島光世さん
婚活業界歴19年。20代・30代向けの結婚相談所「ganmi(眼深)」と50歳以上の結婚相談所「とわ婚」(https://towakon.net/)を展開する株式会社ヒカルヨの代表をつとめる。メディア出演多数。著書に『「普通」の結婚がなぜできないの?』(WAVE出版)、『婚活は「がんばらないほうが」うまくいく』(秀和システム)がある。