変化する「今の自分」を楽しむ!大人のおしゃれ術
2024.12.072024年12月08日
川邉サチコさん・美木ちがやさん母娘に学ぶ#2
体はラクで心も躍る!大人のコートの選び方&コーデ術
年齢を重ねて体型や肌が変化し、おしゃれに迷う女性たち。ファッションのカリスマ的存在の川邉サチコさん、美木ちがやさん母娘に、この冬、ぜひ取り入れたいコートの選び方と、着こなしを聞きました!
はおり心地は軽く、着こなしの幅は広く
「最近の読めない気候や、年齢による体の変化……単におしゃれというだけでは選べない私たち大人世代にとっては、ストレスのない服選びは必須です」とちがやさん。
「だけど、ラクなだけだとやっぱりおしゃれは面白くないですよね。年齢にふさわしい品のよさがあって、着こなしの楽しめるものが欠かせません」
「今は昔と違って、よそゆき服と普段着の差がボーダーレス。その両方のシーンでおしゃれに着られる、そんな服選びが、時代には合っているように思います」とサチコさん。
そんなお二人からの提案は、上品なウール混コートとダウンのセット。重ねても、1枚ずつでもおしゃれに着られて、シーズンや着こなしの幅をグッと広げます。
コートとダウンを重ねて、実用とおしゃれを両立
まずはコートとダウンを重ねたスタイル。重ねるだけでグラデーションのような配色になり、おしゃれ感が高まります。
グレーのグラデーションで品よく
インナーやパンツにもグレーを合わせて、グレーの濃淡でまとめたコーデ。手持ちの服でも実現できるシンプルなコーデなのに、品よく洗練されて見えます。グレイヘアや、髪色の明るい方にもおすすめ。
ベージュ×ホワイトに、オレンジの差し色を
ベージュとホワイトの相性は抜群。パンツとポシェットはホワイトで揃えて、シューズで差し色をプラス。グッとおしゃれ感がアップします。
ネイビー×デニムで格好よく!
上質なコートだからこそ、デニムでカジュアルに着ても品のよさを失わず、おしゃれ感が出ます。ベルトでアクセントを加えて、自分らしい装いに。
コートは、カーディガンのように軽やかに着る
「暖冬の影響で、冬の間にも、ふと暖かい日がありますよね。そんなときは、コートをカーディガンのようにさらりと羽織って。厚すぎず軽やかな素材感だからこそ、そんな着こなしが可能です」(ちがやさん)
白シャツ×デニムでシンプルに
白いシャツ、白いリュック、そしてデニム。カジュアルなのに上品な、大人のコーディネート。こういった何気ない着こなしがきまるのも、軽くて上質なコートならでは。
パーカーの上にコートをオン!
サチコさんは、鮮やかなイエローのパーカーにグレーのコートをオン。色のコントラストで、洗練されたおしゃれ感が生まれます。
ベルベットのワンピースに重ねて
ちがやさんが次にコーデしたのは、黒いベルベットのワンピース。ベージュは黒との相性がよく、一気に高級感が増します。かといって華美すぎることなく、悪目立ちしない。大人の品を感じる着こなしです。
ライトダウン一枚だって、エレガントに!
「インナーダウンは防寒のために役立つアイテムですが、それだけじゃ物足りない。1枚でもエレガントに着られる、そんなダウンが必要です」。そうお二人は言います。確かにコートとダウンのセットだと、ダウンはおまけのように思いがちですが、それ1枚で素敵に着られれば、そんなに便利なことはありません。
ツヤのある素材、体に張り付かず1枚で成立するおしゃれ感。そんなダウンに合わせて、ちがやさんが選んだのは、先ほどの黒いベルベットのワンピース。たった2色しか使わないシンプルさでも、エレガントさが際立ちます。
決めつけず、自由に楽しむこと
コートというと、外出前にサッと羽織れて暖かいものを……と考えがちですが、実は着こなし次第でこんなに印象が変わる。
「コートこそ、冬の顔になる大事なアイテムなんです」とちがやさんは言います。
「上質なコートというと、みなさんよそゆき用と考えがちですが、私はもっとカジュアルに楽しんだっていいと思うのよ」と、サチコさんは言います。「ちょっと出掛けるとき、パーカーの上にサッとコートを羽織るだけでおしゃれ感が生まれる。自分でシーンや合わせる服を決めつけずに、自由に楽しむこと。コートの着こなしを通じて、そういうおしゃれの面白さを感じてほしいですね」(サチコさん)
撮影=玉井俊行
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素材やつくりのよさは、大人世代の必須条件。軽くて使いやすいはもちろんのこと、毎日のコーディネートに活躍し、この先何年も着られるよう、細部までこだわりました!