体はラクで心も躍る!大人のコートの選び方&コーデ術
2024.12.082024年12月07日
川邉サチコさん・美木ちがやさん母娘に学ぶ#1
変化する「今の自分」を楽しむ!大人のおしゃれ術
「昔買った服が似合わなくなった」「自分に合うファッションがわからない」。そんな悩みを抱える大人世代の女性たちへ。いくつになってもおしゃれを楽しむヒントを教えてくれる、大人女性のカリスマ的存在である川邉サチコ・美木ちがや母娘に話を伺いました。
川邉サチコさん、美木ちがやさんのプロフィール
川邉サチコ(かわべ・さちこ)
トータルビューティクリエイター。1938(昭和13)年生まれ。国内外のコレクションでヘアメイクとして活躍した後、広告・舞台などに活動の場を広げる。その後サロン運営を経て、現在娘のちがやさんと予約制のトータルビューティーサロン「KAWABE LAB」を開設。雑誌「ハルメク」に連載中の「マダムのつくり方」を通じ、女性の総合的な美しさを伝える。
美木ちがや(みき・ちがや)
トータルビューティデザイナー。1963(昭和38)年生まれ。母・川邉サチコさんと一緒に、「KAWABE LAB」を主宰。ヘアメイク、ファッションなど幅広く活躍している。ハルメクWEBではコラム「キレイはこれから。」が好評連載中。
ラクなだけでも、おしゃれなだけでも選べない
「年齢を重ねると、気温や天気にすごく敏感になりますよね。最近、夏がすごく長かったり、冬でも急に暖かい日があるなど、季節があいまいになっています。
また、洋服の重さも感じやすくなるので、軽さも欠かせない要素。そんな体にきちんと寄り添ってくれるファッションを選ぶことは、大人世代にとって重要です」とちがやさんは言います。
「でも、ラクさだけを追い求めればいい、という訳でもない。体も気持ちも変化するからこそ、今持っている服をアップデートして、新しいおしゃれを取り入れて楽しむこと。それがすごく大切だと思います」
よそゆき用と決めつけず、自由に楽しむ
「今のライフスタイルってすごくボーダーレスですよね。近所でお買い物するときに着ていた服で、そのままおしゃれなレストランにも行く……みたいな。
昔はおしゃれ着と普段着がはっきり分かれていたけれど、今の時代、両方幅広く使える服がだんだん多くなってきています」と、サチコさん。
「”この服はこう着なきゃ”と縛られている人も多くいますよね。私も、少しそういうところがあるからわかる。これはよそゆき用だからパールのネックレスで、ヒールを履いて……と。
でもそうやって決めつけないで、もっとファッションの可能性を広げて楽しんでほしい。そうすることで、今の自分や今の時代に合ったおしゃれが見つかるはず」
体はラクに、心は自由に!
「このコートの下に着たベルベットのワンピースなんて、昔ならパーティー用ですよね!」とちがやさん。「でも、こういう服を普段から着たり、カジュアルなブーツと合わせたり。それだけでおしゃれの幅が広がります」
「このコートもウール混でよそゆき用と考えがちですが、カジュアルなパーカーの上にサッと羽織ってもいい。アイデア次第で、いろんな使い方ができるのよ」とサチコさん。
「パールのネックレスも『冠婚葬祭アクセサリー』というイメージが根強いけれど、それだと残りの人生で、あと何回出番があるかわからない。それなら使っちゃえ!って(笑)。よそゆき用の垣根を越えて、普段着に取り込もう、っていう考え方、すごくいいと思うんです。
ストレスのない軽さや、今の気候に対応した服を選ぶことで、体はラクに。でも考え方やアイデアは、ボーダーレスで自由に。そうすることで大人のおしゃれはもっと楽しくなると思います」(ちがやさん)
撮影=玉井俊行
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素材やつくりのよさは、大人世代の必須条件。軽くて使いやすいはもちろんのこと、毎日のコーディネートに活躍し、この先何年も着られるよう、細部までこだわりました!